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包帯犬を見つけたら

日本のドラマー(ドラムを叩く職の業の人)の中でかなり好きなくはらかずゆきさんがブログを書いていて、折に触れて読んでいます。

くはらさんはぼくがセンシティブ、感じやすい頃に聴いていたグループに在籍していた。ぼくはThee Michelle Gun Elephantの後期とThe Birthdayの後期が好きで当時よく聴いていた。くはらさんはどの時期にも所属していた。

みんな彼のことをきゅう、きゅうと呼んでいましたが別に他者がそう呼ぶことは全く違和感なかったんですが、ぼくが呼ぶには馴れ馴れしいため、また何か業界人を気取ってるように自分を思いたくなかったため、くはらと呼んでいました。

上記に由来してかブログの題名は日々もろきゅうというもの。くはらの「く」が多分「久」なのでしょう。

くはら氏について

当時のインタビュー資料なんかを見返せる機会があると、フォーマルに身を包んで居た頃のThee Michelle Gun Elephantなんかは他を寄せ付けない、インタビューでもテレビなら縦横無尽な雰囲気で受ける感じだったみたいでした。

ぼくの中ではそんなメンツの中でもくはらはやたら物腰が落ち着いていて理性的であるように思っており、今でもそうですが、その理性的な視野を活かして「理性的に縦横無尽に振る舞う様を見せつけていた」のかもしれないと思うようになりました。

くはらはドラムなので、どんなに乗り良く演奏が続いたとしても、いつか歌を終わらせなければなりません。ライブバージョンとかを聴く方であればわかるかもしれませんが、最後のワンフレーズを弾き終わって、ワンコードをずっと鳴らし続け、最後にドラムがタムかスネアを短く叩いて、全員がまた同じコードを鳴らして演奏が終わりますね。ドラマーはその終わるきっかけを創らなければならない、理性が求められる楽器です。

メンバーがもし演奏を終えたくない感じでコードをずっと弾いていたとするならば、ドラマーはそれを感じ取って演奏をもう数十小節だけ続けるかどうかを判断してやらなければならない。

ドラマーの立ち位置的にもそのような状況判断力が否が応でも養えてしまうのだと思いますが、大抵ドラムセットはすべての楽器より後ろに配置されます。

つまり全メンツの動きとか健康状態みたいなもの、気分ですね……、を「とにかく追わなければならない」という使命感なんて持たなくても視界に入ってくるから自然と家族の大黒柱みたいになってしまうのかもしれません。便宜上Thee Michelle Gun Elephantがリーダーが誰かを尋ねられた際、くはらが指さされるような事が多かったみたいです。

ご自分でも明かされているのでなんなのですがくはらはモヒカンでROCKをやるぜみたいになる前は公務員だった。それぐらい真面目(な印象を世間的には抱かれてもおかしくはない)に生きていた下地があるなら、そうもなるのかもしれない。

そんなくはらさんが書いているブログですがかなりの年月が経っていて、非常に読み応えがある。2009~現在ぐらいでほぼ毎日書いていますが仮に1/2日ペースで書いていたとして単純計算で2000エントリは越えます。

ぼくなんかよりよっぽど大人なので、ぼくはあまり自ら発信しないようにも受動的に見聞きしないようにもしている層の話なんかにも触れられていますが、そこはメディアで職の業をなりわいとされていた方ということでそういう気持ちにもなるのだろうなと思いながらあまり気にしないように拝見しています。

次回からその話について感想を書きたい。お読みくださりありがとうございました。

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