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PUI PUI モルカー最終回によせて/12話予想

PUI PUI モルカーの10話前後で、モルカーが12話で終わる発表がありました。発表は先んじてされていたかも知れませんが、ぼくは情報を入れないように努めていたためわからなかった。

12話(最終回)

そしてその12話が明日放映されてしまう。モルカーが終わってしまいますね。このnoteではいつもどおり最新話公開前の予想と言いますか、モル想(モルカーへの思い)が綴られる予定です。

昨年の2~3月は割と張り詰めた……というよりはとにかく暗く、沈んで場合に依っては落ち着く以外無いものの代わる代わる訪れる予期不安に心がどこかに消えてしまったほうがましであるとでも思えるような生き方を強いられた人々も多かったのではないでしょうか。

しかしながら今回の2~3月は割と前向きな話題も見受けられたり、調子に乗って外出する人も激増する等(まったくよろしくないですね)心の安寧が得られるパターンも多かったのではないでしょうか。さらにモルカーという砂漠における水域もあった。

モルカーにきちんと終わりがあることに気付かされ、日々消沈しております。土日はほとんどその週のモルカーの感想と予想を書いていたっぽい(あえてあまり傾向とかを意識してしまうことに繋がってしまうため大局的には見ないようにしてるのですが、それでも自分のnote一覧を見る限り)noteを毎日更新するってこんなに体力を使うんだなあと思わされることこの上ないです。

見里さんの創り方

モルカーの搭乗者は寝てしまったって良いわけですね。おそらく現行の法整備(←こちらは現代日本のお話です)を見るに、操縦席に居る人間には飲酒も睡眠も現行法と同じく完全な違法となる可能性が極大ではありますが、モル世界の様子だと「モルがモラルある運転(一発ギャグではありません……)を担ってくれるため、運転者=というか運転席とおぼしき場所に座っている存在がいかにして過ごそうが何の罰則もない」ということが示唆されている。

もしかしたら、自動運転ならそれぐらいやってくれよとでもいうような期待感が込められているのかも知れない。ぼくは見里さんが車を愛好されているのかどうかを存じ上げないため、見よう見ようと思っていた事前インタビューをいい加減そろそろ見たく存じます。

ふと見るとこのようなインタビューも。

「なかなか言葉で普段人に言えないようなメッセージもアニメーション上であれば表現できる(んだなぁ)」という趣旨のことを話しておられ、たしかにその影をモルカーに感じることもできますね。

また非常に物腰の柔らかく聞き取りやすい話し方で驚きました。もちろん普段から何人もで共同して何かを創らなければならないため、その完成イメージを正確に共有しなければならないという作業スタンスと日々向き合っているはず。その前提を踏まえても尚、おおよそ裏方の立場とは思えない明朗さでした。

またマイリトルゴートの絵コンテも非常に可愛らしく……といいますか寧ろ絵コンテだけで漫画として成立するのではないかと思わされる絵でかかれている。見里さんはこま撮りアニメーションという言い方をなさっているんですね。そして次の展開をもし自由に決められるのであれば、VR的なアプローチをしたいということでした。抵抗なく、といいますか貪欲に先端技術を取り入れたいと思えるクリエイタでした。

Summaryにモルカーのお方ですよと書かないイベント元に一定の品格を感じます。なんというか書いてしまっては先入観が先立ってしまいそうだと思ったため、つまり当映画祭さんを下げてることが言いたいわけではないです。

第16回吉祥寺アニメーション映画祭特番
第12回一般部門グランプリ受賞作品『あたしだけを見て』(2016)
第13回スタジオディーン賞受賞作品『candy.zip』(2017)
第14回一般部門グランプリ受賞作品『マイリトルゴート』(2018)

ちら見せ12話から得られる情報

そして最終回の予告はこちら。

「わくわく!びくびく?大騒動!」というスローガンも一貫して予告に載っていました。こちらは監督の見里さんがモル造りをするにあたって心がけておられた事項なのかも知れません。現場でどんなコンセプトを大事にしていたか、どんなコンセプトが一分一秒掲げられており、スタジオのテーマとなっていてその場にいる人々の心の比重の多くを占めていたかという現象はいざ実際に商品を発売しようという段階になってからキャッチフレーズとして採用される、あるいはその概念の下地となることは多そうです。

見里さんはとにかくモルカーを使って大騒動を起こし、子どもたちに見てもらおうと思った。

おそらく「可愛さ」については羊毛フェルトに精通した見里さんであればご自分やご家族の腕前でじゅうぶん表現できるだろうという目算があった。ある程度は自分の実力を信じられなければ、世にものを発表するってなかなかできなさそうですよね。こういう「そんなに誰も来ないだろうと思われる場所」を置き場のように使うのとはケースが異なります。

そして予告では搭乗者を気遣って布団をかけるモル、LINEで連絡を取るモルという描写がありました。コミュニティ意識や第三者を労う意識がモルたちにあることがわかる。

今回はどうなるのかが割とわかりやすくなりそうですね。それもまた最終回にふさわしいのかも知れません……

後記

ぼくの中でモルカーを永遠に輝かせるため、11~12話の感想は落ち着いてから書くような気がしますし、それこそ永遠に書かないかも知れません。世の中にはきっと楽しいことが自分が思うより結構あるんだろうなとは思っているんですが、なくなることの寂しさの埋め方はぼくにはわからない。

なにか最近興味の対象の移り変わりが、花粉により免疫機能の不全を引き起こされた体内細胞のように激しく巻き起こっており心情の変化に体がついていかない心地を味わっています。春の特有の症状としてもありえなくもなさそうではあるのですが、身と心の乖離にどのように対応すべきかわからない。少しの間であればいいなぁと思いながら、受動的にその環境を楽しみたく存じます……

はじめはいつもどおりPUIモル最終話予想、みたいにあえて検索とかに引っかからないような題名にしていたのですが、なんとはなしに正式名称にしていました。最終回が来ることを知っただけで、予想でも感想でもないnoteをひとつ立ててしまったほど入れ込んでいた。

それではお読みくださりありがとうございました。モルカー単体のnoteはこれで終わってしまうかも知れないので、ありがとう……モルカー

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