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どんでんがアレでワロタ

ヘッダ画像をお借りしています。

#ニュースからの学び

どんでんの願掛けを聞いてまず思ったのはこの国のパンデミックにおける対応でした。

つまり2020年の流行語ってコロナ以外ありえねえじゃん、と思ったんだけど見事にそうじゃなかった。「暗い単語を見ないことにする国民性」。

別にぼくはそれを否定したいわけじゃない。否定と言いますか滑稽だと思うのは、ぼくがここのサービスに登録した時に、何か文を書いて投稿しようとしたら、本文はともかくとして貼り付けたリンク先のヘッダとかに「コロナ」って単語が入ってたら(たったその程度で、だ。恐ろしいまでの粘着力とすら言えよう)その下書きを投稿した状態になったページの最上部に「ウイルスについての正しい情報は政府の公式とかを見ろ~」みたいなのを自動的にどのユーザの投稿に対しても貼り付けてたことだ。

とんでもねー陰謀論おじさんとかがいたのかも知んねえけど、いくら借りてるプラットフォームだからつって勝手に人様のページにレッテル貼り付けてくる奴みたいでクソ迷惑でうぜえな、としか思えなかった。

よほどnote株式会社は自己のユーザのリテラシーを信用していないと見える。おそらくリスク管理のうちだ、と言い切りそうです。なんたってここは本登録どころかゲスト登録なんてしなくたって有料以外なら読める。いい加減note投稿者側に、「本登録者だけに公開する」みてえな機能を付けたらいかがか……そうすれば例えば全文検索に引っかからないようにできたり、ヘッダだけしか引っかからないようにできるのに、だ。

余談が増えた。ここにいるような民間の連中が言うような言説でパンデミックにどう対処しようというのか、そんな奴いてたまるか、と。あの頃はみんなおかしかったんスかね。ともあれこれも余談だ……

岡田彰布は自分が監督している阪神を優勝させるために、優勝という単語を封印した。最早ここまでくるとなんつえばいいんだ、八百万感がある。

つまり言葉には魂が宿っており、その言葉を軽々しく口にする行為とはその言葉に宿る付喪神のご利益を前借りする行為だと。

人間とはなにかにすがりつきたくなるとここまで来るんだな、と思うきれいな例である。あと今思いついたけど普通の人はアレか、受験生に滑り落ちるつっちゃいけないみたいな方を連想するのか……でもいずれにせよ付喪神的な考え方である。といいますか受験生のケースはデリカシーに属すのか。

そう考えると、三者三様(どんでん、コロナ、受験生)それぞれが「そこそこ違う理由」にて、その「クリティカルな単語」を言わんようにしているってことが浮かび上がってきましたね。

どんでんは優勝したいんや~~、コロナは……よくわかんね、受験生はプレッシャーに打ち勝つためにプレッシャーの源泉となるような単語を周りが気を遣って言わないであげるということだ。

コロナはよくわかんねって書いたけど、口にすることで呼び寄せねえようにしよう的なアレですかね……心底どうでもいい。ぼくはコロナの時に「悪い円安」が流行語になるんやろなあ、と思ったけど見事に外れた。何が流行語になったかすら記憶していない。何に決まったのかを見た記憶すらない。それぐらい流行語とはどうでもよく、せいぜい「後の時代から流行語大賞なるものを資料として見返した時に、当時の日本で何が流行っていたかを伺うといった文化的行動」にしか役立たないわけだ。

日本人って「クリティカルな単語」を言わないことでそれを引き寄せたり、言わないことでそれが滅すると思っていたり、言わないことでそれを遠ざけられると思っていたり、実に都合のいい感性をしていて非常に興味深い。

ぼくも昨日激烈にけなした何かを今日褒めたりしているので全く同じですね。

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