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がんばる国産ワクチン:治験者は

ガイアの夜明け2021/12月末のスペシャルでは国産ワクチンが着々と試用段階にある様が報道されました。

今回も、臨床試験を受けたいという人々からの予約をさばくためだけに設置されたようなコールセンターの状況から番組は始まります。

前書き

こちらのコールセンターは委託なのかもしれませんが、リモートワークでないことがダイバーシティ然としてなくてもったいないとも感じます。取材はこの出社形態のほうがしやすかったみたいな事情があるのかもしれない。リモワでコールセンター業に当たる例を見聞きしたことはありますが、個人宅に報道機関が押しかけては感染対策について本末転倒な結果になりかねない。

みなさんアクリル板で仕切られており、私服で働けていることだけが救いではあります。感染リスクを少なからず下げられうる環境にいるためですね。

取材のために無理やり出社させられたとかではなければいいように思う。

ともあれ彼女たちのもとにかかってくる臨床試験希望者からの問い合わせ数は万単位だったようで、未知のワクチンに対する期待はこれほどまでに高いのかということを伺わせる。

現在の日本で打てるワクチンは3種類

今の所日本には海外製のワクチンしかないため、「どうしても国産が良い」という層が一定数いらっしゃるのかも知れない。

「『いま打てる』ワクチン」、に限定したフィルタわけをした場合、接種可能な企業は上のリンクの通りです。ジョンソン・エンド・ジョンソンに至っては、わざわざ欧米に渡航しなければ打てなかった上にオミクロンへの期待がほぼ薄いみたいな結果が出始めてしまっているようでした。

あまりぼくの周りにはそういう方がいないため想像するしかできませんが、「海外産より国産ワクチンが打ちてーな」然とした考え方は、「アメリカ牛より国産牛が食いてーよ」的情緒と似通っているのかも知れません。海外の畜産に問題が発覚したときなんかは国産が食いたくなりますよね。

折しも6月ごろには旅行会社とかからワクチン接種ツアーみたいなものも計画されていたみたいですが、副作用が出た時の保証をどうするかとか出入国で結局数週間も待機させられるツアーになっちゃうじゃんみたいな問題があってそこまで表面化できなかった。

感染経験治験者

企業人へのインタビューよりも先に登場したのはある国産ワクチンの接種に参加した男の人です。彼は一度2021/07に流行り病になってしまったことがある。話を聞く限りは重症であり(新型~は軽症でも絶望的な体感となることがありえます)、生死をさまよってしまったほどだった。

ぼくはこの時点で後遺症について心配になってしまった。回復後も味覚障害や倦怠、呼吸や熱の障害が起こりやすくなるが、対応病院が少ないことが問題となっているためです。感染者には対応するが、後遺症にどうやって対処すれば良いのか確立されていない。

眞島秀和の「打ってみてどうですか?」という質問に「良かったと思います」と答える。

いくらなんでも「その左腕か右腕かに刺さったなんらかの薬について『どうだったか』」なんて医療従事者ですら解るわけがなく、ましてや多分ご本人は医療従事者とかではないはず。

質問意図が適切か疑問が残るのですが、別にこれは眞島秀和が悪いわけではなく彼はそういう台本を渡されたナレーターでしかありません。テレビだから色々あるんですね。それにしても「どうでしたか」は……「めっちゃアッパーっした。気持ちよかったっすマジ上がったっす」とか言われたらどうするつもりだったのか。

続きます。


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