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なんちゃって蕎麦味のペヤングの売り方がもったいねえ~

日クロを読んでたらペヤング特集があり、ペヤングは信じられないほど前衛的なフレーバーを売ってることがわかります。ヘッダ画像をお借りしています。

その中に蕎麦味がある。しかも蕎麦粉を使っていないときた。

するとこの商品の便益はなんでしょう?そう蕎麦粉アレルギーの人が食える蕎麦であるということです。蕎麦粉アレルギーの人に対して蕎麦の味を教えられる、前時代に比べたらとんでもない幸せを運ぶ商品なわけです。

だけどそういう売り方をしていない。ペヤングが求められているイメージがそうなんだからだろうけど、なんといいますかはっちゃけている。だってこの尖った味ばかり売るという施策がまずはっちゃけの一環だから。

ペヤングの社長は変わった人で、そもそもペヤングはまるか食品という会社がつくっておられるらしい。

社長が仕掛けるのはペヤングといいますか新商品らしい。ペヤングで変な味の商品を考えてるのはこの人だそうで……ほかにも豚骨を使ってないけどあの香りがする系、アップルパイの焼き蕎麦、バレンタインデー用チョコレート焼き蕎麦、あとはぼくも折に触れて書いてるYouTuberとかの御用達になっている激辛系がそう。

激辛系は激辛系で、当人(まるか食品)が思いもよらない便益がこのようにあると思う。すなわち「配信プラットフォームで有名になるために変わったことをして目立つ」ために使われるのだ。しかしながら既に目立つために(集客するために)くそからいペヤング食ってヒーヒー言う文化は「普通」になりすぎて、もはや出たての新人が通過儀礼程度にやったり、既に有名な連中がファンマーケ的に(大変だったね;;かわいそうだね;とかファンに思わせる)利用するぐらい一般的な光景です。

さらに逆に考えれば、尖った味を創りすぎて「尖った奴がもてはやされるという歪んだ認識が先鋭化してそうなSNSプラットフォーム」において「普遍的」を代表する象徴とすらなっているといえる。激辛ペヤング系の商品がですね。

ともあれ、それはマジでどうでもいいんですが大事なのは蕎麦粉アレルギーというLGBTQクラスに自分じゃどうしようもできない性質を持って生まれてしまった人に対して蕎麦を食えるという幸せな便益を与える特殊効果を持っているのにそれを全面に打ち出さずにあくまで「社長恒例の『変わったフレイバー』でござい!w」的な売り方しかしていないところが”変わっている”。

だってパッケージ見ただけだと蕎麦アレルギーもへっちゃらぐらいしか書いて無くて、まるか食品が老舗だと知っている人以外が見たらなんか適当なこと言ってる商品売ってる変な会社やなとか思われてもおかしくないんじゃないか、みたいな杞憂があるわけです。

それは謙虚さと言ってやれば褒め過ぎであり、もったいないというのももしかしたらなにか違うのかも知れないんだけど。

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