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汝の奇行を愛すまじ

紛失防止タグが事件性ある行為に使われているらしく、なんだそりゃと思って色々ニュースを見聞きして考えを纏めています。

前回は仮想存在を愛することについて述べようとして、そもそもなぜ仮想体を得ようとするのか、どういうマーケティングがしたいのかという話になってしまいました。

なぜ仮想の方々について取り扱ったかといえば、紛失防止TagのGPS機能を利用して仮想存在つまり本来現実に存在しないはずである人々の個人情報を明るみにしようとする思惑を持った人間がいたため。割と仮想アイドル的な概念に対する冒涜にもなりそうです。

紛失防止タグとは

そもそも紛失防止タグとは何か。

紛失防止タグとは、スマホやタブレットと連携させることによって探しものをサポートする小型デバイスのこと。鍵や財布など紛失したら困るものに紛失防止タグを取り付けると、BluetoothやGPS機能を通して、それがどこにあるかをスマホの地図上で確認することができる。

紛失防止タグに適切な設定をすれば、紛失防止タグがどこにあるのかが自分の携帯なりなんなりデバイスで判明する。

正確な用途としては、自分のデバイス上で「紛失防止タグを固定設置した物体」を見つけるということでしょう。極端にいえば紛失防止タグそれ自身がどこにあったっていい。紛失防止タグには紛失防止タグにしかできない「自分の場所をGPS機能と確実に紐付ける」業務が任されていることになります。

仮に紛失防止タグが「半径10m以内の映像を360°視点カメラで映せる」という機能を備えていたのだとしたら少なくともそのメートル範囲内どこにあってもいいですね。極端に述べてしまったことの例えなので実用性とかを無視して極端な内容となってしまいました。忘れていただいて大丈夫です。

 ニュース番組「ABEMAヒルズ」に出演したLiverCity社長・山本浩成氏は、「社員に(紛失防止タグを)家に持って帰ってもらった。結局自宅に帰るまで気づかず、その時点で僕のほうでは(社員の)家がわかっていた」と独自に行ったセキュリティテストの内容を明かしている(6月14日放送)。

リモートワークが今後どうなるかわかりませんが、少なくとも出社形態で業務が進行する企業において結構な実験が為された。複数名以上、人と人が混在する空間において紛失防止タグはそれ自身が装着させられた移動者の行動を完全に割り出してしまうほどの精密さがある。

したがって、プレゼントにも同じことが言えてしまう。上記例での「移動者」は別に生命体でなくてもいい。「移動する物体」でさえあればいいことになります。つまり紛失防止タグは異様に応用性が利いてしまうことになるといえます。

抑止力が必要でしょう。時にそれは視覚であったり法律であったり(あまり期待したいものではないですね)あらゆる可能性を持った形態として利用者の眼前に立ちはだかる必要がある。

Apple製品であるAirTagが人気らしく、早速セキュリティ対策が取り入れられているようですので明日はまたこちらについて。お読みくださりありがとうございました。


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