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アラスカで野生の熊が出没して時に同士討ちで殺される場所にテント張って見る男のドキュメントを観た感想

ヘッダ写真をお借りしています。

※傷つけられた動物の表現を伴うnoteです。動物の自然淘汰などに心を痛める方は閲覧をご注意ください。

アラスカでマジモンの熊と触れ合い(正確には、近くで見まくる)ながら実地に何ヶ月も滞在する、スイス人の研究者であるダヴィド・ビットナーのドキュメンタリー熊に魅せられた男 最接近の記録を見て衝撃を受けました。

ダヴィドの意図というよりも、スイスの制作企業の意図でわざとやっているんでしょうが、熊が通る道に仕掛けたカメラが実際にその場を通り過ぎた熊たちにぶん殴られて地面に叩きつけられる様が何度も映されることが印象的です。

人の頭を熊が叩くならこんな感じやぞ、と言いたいのでしょう。熊に頭を殴られたら、頭が吹き飛んでそこらへんに転がってしまい、天地が逆になった視界を最後に見て人生が終わるぞ。

だからこんな男の真似をしようなんて思うなよ!!というメッセージが込められているように思える。

実際、前回も触れましたが真夜中にテントの超近くまで熊が近づいてきた時はダヴィドを残してTVクルーはさっさと逃げた。前回も触れたため同じく述べますが……それはぼくは正しい行動であると思う。仕事なんかで死んでたまるか。

ただそれはダヴィドも同じである。熊を退治するためのあれこれを常に持ち合わせている。

多分この番組はまず現地スイスでとんでもない量の修正……といいますか編集が加えられているということは想像に難くありません。

それは平気で死体が映り込むためです。ぼくが観た限り、母ひとり子3人で行動していた熊がいて、そのうち食べ物の取り合いに負けてしまい発育が悪くなった子供は群から離れてしまうあたりで死体がまず映った。

栄養不足の子供はよその熊なり得体のしれない動物に襲われて、生傷がどんどん増えていきます。

いやアンタ……それ修復不可能ですよね、という傷をも追ってしまう。そしてその次の日かどうかはわかりませんが次の編集点があけると、死体といいますか肉片となってダヴィドの元に現れる。

大人の熊に狙われ、体躯をある程度食われてから引き裂かれたんだかまたはその逆なのか順番はわかりませんが、手と食い残された赤身だけ残された状態になった子熊をダヴィドが見つける。その前日に、ダヴィドは遠くからこの子はいずれ衰弱して死んでしまうだろうが、そんな姿は見たくないね、目の前に救える命があるが、自然の摂理に逆らわずにこの場所に居続けるためにはこの子を助けることができないと言っていました。

ぼくの常識で考えれば、群れからはぐれてまだそこまでの傷がついていない状態の子熊をなんとか麻酔銃か何かで捕まえて、あなた方の国か日本の動物園に引き取ってもらう方法ぐらいあるだろうに、という感想を持つのが精一杯だった。

以上が1つ目の死体です。明日はもう一つの死体について。おやすみなさい。

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