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京都が残した清涼感@北白川不動温泉

慰安旅行で1泊2日の京都に出かけた。遠い昔、京都の女性にフラれたことをまだ引きずっているわけではないが、10数年ぶりの京都。二日目の朝8時過ぎ、皆が朝食を食べてる中、ひっそりとホテルを出る。

4時間の自由時間、京都御所などの懐かしい場所も頭をよぎったが、「温泉不足」の僕が向かったのは、やはり温泉だった。

学生の街で銭湯が数多く残る印象があり、調べてみたが、やはり温泉は限られていた。その中で、ときめいたのが「北白川不動温泉」。比叡山に行く山中にあるラジウム泉につかりながら、のんびり疲れをいやせればぐらいの気持ちで向かった。

京都大学からバスで15分ほどの地獄谷バス停についたのが9時30分。10時からなので門は閉まっていたが、インターホンを押すと、おかみさんが門を開けてくれた。
一番風呂と独泉を前にすると、ずうずうしくなってしまう。

少し待つと入館させてもらい、ビンに入った源泉(冷鉱泉)を飲泉するよう案内され、テンションが上がってくる。地元、湯の山温泉の苦みを少しけずって柔らかくした感じだ。
浴槽から気化するラドンガス吸入することで効果があるから、とのおかみさんの説明は半分うわの空で、肌がきれいやなというのと早く一番風呂にありつきたい、落着きのない、だらしのない中年でしかなかった。

浴槽は狭く、お湯は循環させているが、源泉の投入量が多く、浴室内は湯気がずいぶんたちこめている。浴槽に入ると自然に湯気を吸引することになる。
その感覚が新鮮なうえ、湯ざわりも良く、長湯してもらうためか、浴槽の温度は39度くらいで、自分好みの湯を味わうことができた。

入湯後は、休憩室でくつろぐが、山間の風がひんやりと肌やほほをかすめてくれる。
梅雨時の京都でまず想像できない、サプライズだった。
新鮮なお湯と風。転地効果もあり、ココロとカラダの疲れを取り払ってくれるに十分だった。

源泉も建物すぐ裏の岩の間からでており、湯の山温泉とそこもよく似ている。
源泉と与えられた環境をいかに生かすか、そんな、視点の大切さを改めて考える一湯だった。

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