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コロナだからって副業をはじめた人は時代を読む力がないと思う

コロナウィルスのパンデミックによる経済不安から副業をはじめている人が増えていると聞きます。私も副業が本業となって独立できたたちなのですが、経済不安だからというなんとなくの副業は全く意味がないと思っています。

アルバイトレベルの単価の副業は意味なし

振り返ってみると私の副業はクライアントに頼み込まれてはじまりました。本業もまあまあ忙しかったので最初は断ったのです。だから料金交渉もかなり有利でした。退社する頃には副業で稼いだ金額は本業を優に超えていました。

本業の単価以上に稼げる仕事ならやる価値はあるかもしれません。しかし本業以下の単価の仕事は、よほど本業だけでは足りないとか、お金に困っているということでない限り、時間を無駄にしていると思うのです。副業の先に独立を考えているなど目的がある人はまた別です。

今取り組んでいる仕事は資産になっているか?

資産というと不動産や株などの金融資産などをイメージすると思います。リモートワークが加速し、本格的に個の時代に差し掛かるこれからの時代は、新たな資産が必要だと思うのです。それは "情報・コンテンツ資産" です。

企業で働くは経歴にはなるが資産にはならない

前職では社内でメディアを立ち上げ、独立してからは企業のサービス・コンテンツなどをつくってきました。どれも収益化のフェーズまで持っていきましたが、プロジェクトを離れてしまえば当たり前ですが私には一銭も入ってきません。

1日8時間✖️20日✖️12ヶ月を使って作り上げてきたものは、経歴にはなるが、富を生み出す資産にはならない。途中これに気づきハッとしました。

例えばメディアをつくっていた頃、同じくらいのPVを誇る個人ブロガーがいました。個人で何百万PVも稼ぐのだから、もちろんカリスマ性のある教祖のようなブロガーです。ブログから集客する彼女のビジネスは大当たりし、毎年億を売り上げています。

ここ10年はこういうことって起きがちですよね。コツコツと積み上げてきたコンテンツが花を咲かせるという話はYoutubeやブログをしかり、よく聞く話です。これはまさにコンテンツ資産ですね。

企業の採用も情報資産頼りになる

これまで例えば仕事の面接は職務経歴書などを頼りに進められてきました。さらに日本の企業では、スキルよりも企業名や役職などを重視して採用を行ってきたと思います。

リモートの時代に見極めが大事なのはまずはスキルです。採用した人が、自分たちのビジネスに必要なパートをきちんと担ってくれるのか、期限内に納品してくれるのかというところは最も重要視されてきます。

来たる1億総フリーランスの時代は、実際に証拠となるポートフォリオやプロトタイプのような、インターネット上におかれた個人の成果物が必要となってくるでしょう。

チームワークが必要な仕事は "思想" が重視される

さらにスキルとあわせて大事になってくること、これは "思想" でしょう。その人がどのように世界や起きている物事を捉え、未来にどんなビジョンを描いているのかというのは、チームを組んで働く上で大切な要素になってくると思うのです。

イメージとしては今までの採用は、顔の見えない名無しのごんべいさんを採用していた。しかしこれから採用されるのは、インターネット上でも際立っている個なのではないかと。現在でもこの傾向はありますが、今後はさらに強くなってくると思います。

情報を与えれば、アバターはひとりでに動き出す

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こちらは私のFacebookのアバターですが、イメージとしてはこのアバターに情報と人格を与えていくといった感じです。

人間は情報で構成されている。チャネル別自分情報をデジタルに刻む方法

この記事にも書きましたが、私たち人間は情報で構成されています。

受託型・低単価の副業は今すぐやめるべき

話を副業に戻します。もちろん、自分でサービスや商品をつくって売るという創造的な副業もあるでしょう。こういった副業はこれからの時代にとてもあっていて、素晴らしいチョイスだと思います。

しかし受託型で低単価の副業なら今すぐ辞めた方が良いでしょう。副業といえば、就業時間後や土日などの休みに取り組むものだと思うのですが、上に挙げたような情報資産・コンテンツ資産を作るとか、出会いをひろげるとか(今は難しいかもしれませんが)する方がよっぽど有益でしょう。

そうとは言っても人間というのは、目の前に人参をぶら下げられない(対価がないとやらない)と走れないという愚かな生き物。精神的に進化を遂げたいのならば、そういった動物性をためらわず捨てていくべきなのでしょう。


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