キャリアはTでもHでもなく、オリジナルの星座の方が美しくない?

前回:競争の檻から脱獄する鍵、持続的創造

2. 仕事

2-6. キャリアはTでもHでもなく、オリジナルの星座の方が美しくない?

世の中では、「T型人材になれ」だとか、「H型人材になれ」とか言うことがよく言われている。

Tってのは横棒が幅広い知識のことで縦棒が深い1つの専門知識のことらしい。Hは専門が2つあってそれをつなぐ知識のあることらしい。はっきり言って、この考えはいけてないと思う。こういうことを言う人は、すぐに既存の型に頼る人なんじゃないだろうか。なぜ理想のキャリアを考えるうえで、アルファベットに縛られる必要があるんだろう。

俺が思う理想のキャリアとは、「オリジナルの星座」をつくることだ。

昔の人は、夜、空をながめて星をつないで星座をつくった。星1つ1つは、君のスキルの領域だ。野球とか、数学とか食とかなんでもいい。そして君がある領域を深めれば深めるほど、その星は一等星のように明るく輝いていく。

どんな人でも輝きの違う複数の星を持っているはずだ。そうした星を、君オリジナルのやり方でつなげていけばいい。星座の元になる領域と、その繋がり方のオリジナル性が、そのまま君をオリジナルにしてくれる。

逆にいえば、創造的なキャリアをつくっている人たちは、オリジナルの星座をつくっているってことだ。ぜひ観てほしいけど、スティーブ・ジョブズは卒業式のスピーチで、点と点をつなぐことについて話している。

彼の話から学べるのは、点と点をつなぐのは簡単ではないし、すぐに繋げられるわけではないということだ。繋げられるという意識を持ちつつ、1つ1つ星を輝かせていくことが大切なんじゃないかな。

君にはぜひ、アルファベットなんかに縛られず、君だけの美しい星座をつくってほしいや。

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