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#エッセイ
すてきな女むてきな女③
「むくみちゃーん。久しぶり。何年振り?!」
なっちゃんは素敵な笑顔で迎えてくれた。
私ははにかみながらも平静を装い
「20何年振り?」
と返した。
「そんなわけ無いよー。もっとだよ。」
なっちゃんは笑いながらそう言った。
緊張のあまり、咄嗟に48−12 すらできなかった。
「むくみちゃん、変わってない。」
「なっちゃんも、変わってない。」
「こちらは娘のRです。」
「初めまして。」
「どうぞ中
すてきな女むてきな女②
なっちゃんのお母さんが倒れ、なっちゃんが大丈夫なのかが心配だった。
なっちゃんは夜遅くまで仕事をし、出張もあり、子供のことや家事は全てお母さんに任せきりだった。
お母さんが倒れてしまったことで、生活は一変。なっちゃんにかかる負担は想像以上のはずだ。
もし今、私の母が倒れたら?
仕事をしながら、母の面会に行き、実家に父の様子を見にいって…そんな事ができるだろうか。
きっと出来ない。
今の職場に実
すてきな女むてきな女①
『お早う
山口さんのなっちゃんの
正式の 名前は なんて言うのかな
なっちゃんのお母さんが
卓球の練習中 休憩してる間に 意識がなくなり救急車で運ばれて 脳内出血で 緊急手術したんだけど まだ 人工呼吸 意識は戻ってない状態です 心配です
なっちゃんから 電話貰ったんだけど
私が なっちゃんて
言うのも変かなと思い
LINEしました』
昨年の2月、母から突然こんなLINEが来た。
母のLIN