マガジンのカバー画像

印象に残ったnote

179
私が気になったnoteを保存しています
運営しているクリエイター

#デザイン

創造的に生きる技術としてのプログラミング

先日、デザイン誌のAXISの取材があり、その際に肩書きは何にするか尋ねられた。 普段だと、Satellite Youngのサウンドマンだとか、また別の顔だとインタラクティブ・エンジニアや大学講師、メディアアーティストとか、いろいろとあるわけなんだが、取材の主旨を鑑みて、「マルチクリエイター」というあえて使い古された肩書きを選んでみた。 理由は簡単で、これまでいろんな分野のものづくりをして来たからだ。 そういう様々な分野でのクリエーションの中核を成しているのが、情報学的な視点

住宅金融公庫 1950-2007|戦後の住まいをつくった仕組み

持ち家政策を推進し、設計図等のパッケージ化で請負契約を定着、そしてプレハブ住宅の受容も後押しした公庫を「戦後の住まいをつくった仕組み」として読み解きたいナというお話です。 長期固定金利の住宅ローン「フラット35」が有名な住宅金融支援機構(図1)。2007年4月に住宅金融公庫(1950-2007)の業務を継承した独立行政法人です。 図1 住宅金融支援機構「フラット35」 あの「聖域なき構造改革」を掲げた小泉内閣が推し進めた特殊法人改革によって、住宅金融公庫は日本道路公団や

作って公開を続けていたら、きゃりーぱみゅぱみゅさんのMV制作に参加できた

ある日、きゃりーぱみゅぱみゅさんの新曲MV(ミュージックビデオ)用にダンボールで衣装を作って欲しいというDMが届きました。 信じがたい話ですが、その10日後にはダンボールで作った衣装をきゃりーさんに着用していただき、撮影に立ち会っていたのです。 完成したきゃりーぱみゅぱみゅさんの新曲「きみがいいねくれたら」のMVはこちら。冒頭の格闘ゲーム風の場面で、きゃりーさんが着ている衣装を制作しました。 制作した衣装のスチール写真が、きゃりーさんのインスタで公開されています。(イン

建築目線からシカゴのApple Storeを見に行く

これが正しいことなのか、いささか自信がないのだけれど、設計者の端くれとして建築を見に行くとき、どうしても建物によって2通りの見方を使い分けてしまう。 ひとつは分かりやすくて、歴史的評価の定まった「名作」を見に行くとき。この時は、我ながらそれなりに純粋で謙虚な気持ちで見学していると思う。時代の到達点に感心し、卓越した空間や造形に息を飲む。本当に凄い建物のときは、気が済むまで佇んだりする。 もうひとつは、所謂「新作・話題作」を見に行くとき。このパターンになると、一転して大体い

安全な作品を作るには:体験型作品展示の安全管理チェックリスト

学生や作家の方、展示などで体験型の作品を制作方々向けの、危険な所や使い方はないかという安全管理のチェックリストです。安全管理と言いつつ、展示全般のノウハウなども入ってます。博物館の設営マニュアル、遊具や玩具の安全チェック、作成者の経験などからこのリストは作られています。 これを守れば安全ということはなく、火気を伴ったり、大型の構造物等は、消防法や建築法なども関わると思いますので、専門家の方に相談してください。このチェックリストは目安にしてください。 また追記情報や補足などもあ

「Amazonのプライムビデオが難しい」というおかんの言い分を聴いてみた

大阪の実家に帰った時、リビングのテレビの裏側を見たらAmazonのFire Stick TVが挿してありました。このFire Stick TVをテレビに繋ぐと、Amazonのプライムビデオを観ることができるようになります。 プライムビデオには、Amazonプライムの会員であれば、追加費用を払うことなく楽しめる映画やドラマ、アニメなどが豊富に揃っています。さらに個別に追加金額を払うとほとんどの映像コンテンツを観ることができるという、まさにTSUTAYAキラーなサービスです。

マイクロインタラクションの効果を数値化する

マイクロインタラクションの効果にはどのようなものがあるでしょうか?「インタラクティブ性の高いアニメーションを使ってブランドイメージを高める」「ユーザー体験を心地よいものにしてサービスへの愛着を強める」。これらはもちろん大事なことですが、このままでは主観的な印象によるところが大きく、何をどの程度行えばどのくらいの効果を見込めるかを測ることができません。その結果、ステークホルダーやプロジェクトのメンバーに有効性が理解されなかったり、制作者自身も「時間があったら頑張る!」と後回しに

UI トレースは何をトレースしているのか

エレクトリックベースをはじめて買ったとき、まず練習したのは Mr.Big の To Be With You だった。Billy Sheehan のベースの中ではそこまで難易度が高くないバラードだし、寮で同じ部屋の先輩が、よく口ずさんでいたから。 楽器を手にした人が最初にやるのは、誰かの作った曲を奏でることだろう。たくさんの曲をコピーするうちに、だんだんと自分なりの弾き方が身についていく。 その練習方法について批判する人はあまりいない。しかし UI のデザインやイラストにな

Figmaで捗る!デザインプロセスとチーム開発

こんにちは、株式会社トクバイでデザイナーをしている吉井(@hrtk441)と申します。 普段は全国のチラシ情報をお届けする「トクバイ」のアプリ/WEBのサービスデザインのお仕事をしています。 最近noteでもFigma関連の記事がバンバン出てきますね。 これを読んでいる方のなかには、またかよと思っておられたり、Figmaってそんなにいいの?SketchとかXDでいいじゃん…と感じられている方がいらっしゃるかもしれません。 何を隠そう、ちょっと前までの僕自身もその一人で

子どもに「14億問題」解かれたアプリをどうやって開発したか

5年前「算数忍者〜九九の巻」というアプリをリリースした。当時、ソシャゲ開発に行き詰まり7名まで成長していた会社は私とデザイナー2人だけが残る形となっていた。事業をたたむかの瀬戸際で最後のチャンスを子ども向け学習アプリに賭け、「算数忍者〜九九の巻」を2人で企画し3ヶ月かけて開発。そしてこのアプリが教育学習に新たな可能性を生み出す事になり、今では会社は11名に成長し、数多くの学習アプリを展開。そして世界中の子どもたちから「14億問題」解かれる事になった。 なぜ「14億問題」解か

0304「多摩センターはアートだ」

ニューヨークは昨夜から大雪警報が出ていて、ちゃんと降らないうちにニューヨーク中の学校が休みということが決まって連絡があり、その影響で日中に会社に子供を連れてくる人が出たりして打ち合わせが飛んだりした。 友人との会話の中で、デザインとアートの違い、みたいな話題について久しぶりに考える機会を得た。私が(にわか)デザイナーとして何らかのデザインとされる作業の対価としてお金をもらったのがたぶん1998年とかなので、業種は変わったけどかれこれ20年くらい「その手の仕事」に従事している

note monospaceを公開します

本日2/28、noteにてファイルアップロード機能が公開されました。 これにより画像以外のファイルも記事に掲載できるようになったので、 コード埋め込み機能で表示している等幅欧文フォント、 "note monospace" を一般公開します。 note monospaceとはなんぞや?という方は、以前書いたこちらの記事をご覧ください。 今回、このnote monospaceをせっかくなので皆さんにも使ってもらえたらな、と思いOpenType形式で配布することにしました。

【翻訳してみた】Google Design - モーションデザインは難しくない

前置き 去年の暮れ頃、最初に翻訳をしようと思ったキッカケがこの記事でした。海外ではモーションデザインに関する記事がMediumに存在し、日本語記事が存在しないことにストレスを感じていました。著者のJonasさんに連絡を取り、翻訳の許可をいただいたことからこのnoteの翻訳を始めました。 引用元 : Medium - Google Design - Motion Design Doesn't Have to be Hard 著者 : Jonas Naimark Googleの

スウェーデンの家は、なぜ「タコ部屋」から「優れた機能美」に進化したか?(前編)

北欧、特にスウェーデンのインテリアデザインがなぜ優れているか?についての話です。よく「北欧では冬にほとんど日が差さずに室内にいる時間が長いから、自然とインテリアデザインが発展した」といいます。私もそう思っていましたしそういう一面も確かにありますが、ある本に出会って「スウェーデンのインテリアデザイン文化は意図的に(政策的に)作られたもの」ということを知りました。そしてそれは北欧的な福祉国家の形成と深く関わっているというのです。いやー、面白かったです。それがこちら。 『スウェ