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意見と感想の違い【エッセイ】

専念寺/ネコ坊主さんのTwitterより

今朝一発、Twitterで目についた格言。

正しい意見でも
思いやりがなければ
言われた人は傷つく

この格言から、学べることは人それぞれだと思います。
この格言を自分への戒めとして捉える人もいれば、あいつのことだ!と他人に向けたり、独自の格言が生まれたり、Twitterの反応もまた面白いですね。

  • はい、気をつけます。

  • すみません

  • 思いやりって大切だよね(*^^*)

  • じゃ言わない方がいい。関わらない方がよい。

  • 思いやりがなければただの嫌な人だね( -᷄ _ -᷅ )

  • ストレートに正論言いがちなので、肝に命じます!

  • 「おもいやり」が「重い槍」にないように

  • 若い頃の自分を思い出しては反省してます。

  • うちの上司に見せてやりたい…

  • 傷つくのがわかっていても言わねばならぬ時がある。

  • ただし思いやりは消耗品である

  • 聖パウロの言葉かな?(言葉に愛がなければどんなに美しい言葉も相手の胸に響かない)

  • サコンゲン「ピート、確かにお前の言ってることは間違ってない。だがな、それを伝えるのに相手を見下した言い方をするのはよせ!!」

  • バカ!とバカーンは違う:こういうことですかね?

  • しかしはっきり言わないと解釈に幅がある

  • 身に染みる…w

  • 思いやりとか言って丸く収めようとするから30年の停滞を招くのさ

  • 言うだけで済ませているのは思いやりなんだけど

  • つまり、言い方ね

  • カァー… 膝が粉砕されるくらい叩いてます

  • 傷ついて成長することもある。

  • これの逆がとっても怖いです。(思いやりを持って間違った意見をいう)

  • 正論より「あなたの為と思って」と言われた方が嫌だけどなぁ。

  • 人間は聞きたい言葉に耳を傾けてしまう弱さがあることを心の隅に認識しておくべき。


この格言で『気づいたこと・感じたこと』

この格言は『思いやりが大切』ということが主要なメッセージになっているわけですが、AI(ChatGPT)に文章解析を依頼したら、以下のような回答が返ってきました。

ChatGPT-4

ChatGPTは現時点で日本語読解力がものすごく低いことがわかっているので、まったく期待はしていないです。
ではなぜChatGPTに依頼したかというと、この格言の核心ではない、人工知能のように上辺だけのメッセージだけを捉える人も多いんだろうな、という予測があったからです。

この格言メッセージのポイントは、思いやりが主で意見は副次的なものです。にもかかわらずAIのような受けとり方をする人がいるのです。読解力の問題ではないのです。人間にあってAIにないものは、感情・思いやり・代理想像など。Twitterの反応では、意見(正論)について言及する人が多かったようです。
つまり、『意見をいう時は思いやりをもちましょう』『思いやりを持って意見をいいましょう』というような、小学校の今週の標語みたいなことを言う人が多いようです。

僕は、この格言をこのようにリライトしてみました。

思いやりを持って正しい意見を言うのならいいけれど、思いやりのない正しい意見は相手を傷つけるだけだ。

太字部分は僕が特に注目した単語です。


このリライトした文章から、僕が感じたこと気づいたことは以下のとおりです。

  • 正しい意見でも傷つく人がいる

  • 間違った意見でも傷つかない人もいる

  • 総じて、意見は相手を傷つけることがある

  • 思いやりがある人は軽々しく、意見などしない

  • 意見は、求められたときに初めてするがよい

最後が僕の結論ですが、この格言に触れて導きだされた結論ではなく、実は小学生の頃からそんなスタンスだったのです。
もともと内気で自分から進んで意見をいう児童ではなく、意見を求められたとき初めて独自の(ぶっとんだ)意見を言うというのが、ずっと習慣となっています。

正しい意見であろうがピントのズレた意見であろうが、意見されて傷つく人はいるわけですから、ほんとうの思いやりとは自ら進んで意見を言わないことなのではないでしょうか。

かといって、僕は思いやりがある人と言いたいわけではありません、思いやりを持って行動しよう!とか意識したこともありません。(思いやりのない言動を反省すること山の如し、ですが……)
背の曲がった足腰の弱いおばあさんが、信号赤で横断歩道を渡りそうになっているのを見たら反射的に止めに入るのが普通でしょう。
その行為は年寄りへの思いやりと見る人もいるかもしれませんが、当人はあたりまえのことをしただけです。

思いやりがあれば、不用意な意見などできないはずです。
思いやりがないから、というより、極めて自己中心的だから、正しい意見(正論)を言いたくなるのです。正論というのは、自分が正しいと思っているだけのことで、真理でないことも含みます。そんなものを押し付け、押し通そうとするのですから、思いやりのある人のすることではない、ということは明確です。

意見と感想の違い

かような理由で、僕は自ら意見を述べることはごく少ないのですが、正確にいうと意見などという高尚なものは持ち合わせておらず、もっぱら僕の意見(のようなものは)感想に過ぎないのです。

意見と感想の違いをざっくり説明するとこうなります。

意見:裁きの道具(外的・陽)
感想:感受フィードバック(内的・陰)

知ってることをわざと質問してくる人

優越感を感じたいのか相手を困らせたいのか単なる天然ボケなのかその心理や真実は不明ですが、Twitter上で自分が既に知ってることを質問しながら絡んでくる人がいます。

たとえば、こんな感じの対話です。

タケシ:「ねえ、ミハイル・ゴルバチョフって誰?」
セイスケ:「ゴルバチョフは、冷戦終結に大いに貢献したソビエト連邦の元指導者だよ。ペレストロイカやグラスノスチという政策で知られているね」
タケシ:「そっか。じゃ、彼の家族について知ってる?」
セイスケ:「うーん、詳しいことはわからないなあ…」
タケシ:「ゴルバチョフの妻はライサだよ。彼女は非常に影響力のあるファーストレディで、ゴルバチョフの政策にも大きな影響を与えていたんだ。私の大学の教授が彼らと個人的な交流があるんだよ」

この一連の対話のあとに、セイスケくんが返すであろうコメントは、意見か感想かのどちらかになるでしょう。
意見と感想に分けて再現してみました。

意見例

知ってるくせにわざわざ質問してくる人というのは、心理学的見地からすると、自分の知識を他人に見せつけて優越感を感じたい、困らせたい、自分自身を権威として位置付けたい、あるいは他人からの信頼や尊敬を得たいという動機から生じる可能性があるね。そういうのは人から嫌われるからやめたらいいよ。その動機の裏に劣等感と嫉妬があるからだよ。
社会的比較理論からすれば、あなたの言動はマキャヴェリズム(他人を操るための権脱や策略を用いることを容認する考え方)の特徴を示しているかもしれないね。
マキャヴェリズムを知らないと思うから説明しておくと、マキャヴェリズムは、16世紀のイタリアの政治家ニッコロ・マキャヴェリの著書「君主論」に由来する政治哲学で目的達成のため手段を選ばない政治手法を指す言葉として使われることが多い。マキャヴェリが推奨したのは、政治的リーダーシップにおける権力の保持と拡大に最も効果的な戦略や行動を選ぶという実用主義的なアプローチだった。
マキャヴェリズムはしばしば、他人を操るための権脱や策略を用いることを容認する考え方として描かれることがある。このため、マキャヴェリズムという用語は、倫理的な観点からみて問題視されるべき行為に対する肯定的な姿勢を示す際に使われることがあるんだ。
心理学の文脈では、「マキャヴェリアン」という用語があって、人間の性格の一部として捉えられているよ。マキャヴェリアンな性格の特徴は、自己中心的で操作的な行動、感情の冷淡さ、他人に対する疑い深さなどがある。

社会的に嫌われる3特性を兼ね備えた人を、ダークトライアド(dark triad)というんだけど、あなたが必ずしもダークトライアドとは限らないけど、少なくともダークトライアドを構成する要素の一つはもっているということになるね。

マキャヴェリズム(権謀術数主義):他者操作・冷笑・搾取・欺瞞
サイコパシー:利己的・反社会的・衝動的
ナルシシズム:誇大的・賞賛を強く求める・共感の欠如

https://tokyoco.jp/dark-triad/
https://tokyoco.jp/dark-triad/

つまり、あなたは社会的に嫌われるタイプってこと。
気をつけたほうがいいよ!


感想例

知ってることを知らないふりしてわざわざ質問してくる人の気が知れないです。結局、いい暇つぶしの対象、おちょくられたということですね。知らないと思って丁寧に答えた労力と時間を返して欲しいと思っちゃいますね。とっても悲しい気持ちになりました。

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