3月-① 『東京育ちの京都案内』を読んで

みなさんは、京都というと何が思い浮かびますか?私は、京都駅のお線香屋さんのお線香の匂いが思い出されます。この本を一言で表すと、読めば京都に住んでいる気持ちになれるという意味で、「京都暮らしの情景が浮かんでくる本」です。

この本では著者の麻生圭子さん(エッセイスト、作詞家)が東京から京都に移り住み、京都の文化や人と関わる中で感じた、京都の暮らしについて綴られています。
まず、全体を通して思ったのが文章に散りばめられた、京都弁が美しい(*‘∀‘)例えば、「あそこ、見てみ、猫が寝てはる」「お鯛さん」なんてお上品!本来は、「はる」は敬語ですが、友達や犬猫にも無意識で使っちゃったり、やたらと名詞に「お」や「さん」もつけるのが京都弁らしいです。
そしてここからは、京都の暮らしや豆知識を、この本の中からピックアップして紹介します🌸

1.赤くないマクドナルド🍔
一般的なマクドナルドの看板は、赤色の背景に黄色のМですよね?マックの看板を思い浮かべたまま、この写真を見てみてください。どうですか?違和感があるんじゃないでしょうか。そうなんです!背景が茶色いんです!いつものマックが10歳ぐらいだとすると、このマックは60歳くらいに感じますね。

画像1

https://www.koto17.shop/post-keikan/より引用。
2.ぶぶ漬け伝説🍚
ぶぶ漬け=お茶漬けです。ぶぶ漬け伝説とは、京都で「ちょっとぶぶ漬けでもどないですか?」と言われたら、絶対に真に受けてぶぶ漬けを食べて帰ってはいけないという伝説です。しかし、麻生さんが実際京都人に話を聞いてみると、ぶぶ漬けでもというのは謙遜の意味合いが強く、出すとなったらちゃんとしたものを出さなければという相手を思った言葉で、決して意地悪で言う言葉ではないようです。「ぶぶ漬けでもどうですか?」と聞かれたら「そろそろ、おいとまさせて頂きます」と言って帰るのも良いですし、逆に食べて帰っても良いみたいです。
3.お店を細かく使い分ける🍰
ちょっと気取った菓子が売っている店→和菓子屋さん
大福とか饅頭などの日常のお菓子を売っているお店→お饅頭屋さん
というように細かく別しているみたいです。
同じようにお漬物も、千枚漬けはここ、しば漬けはここというように使い分けているようです。
4.食材を大事に扱っている🥕
例えば、大根の皮、葉すべて料理で使い切るなど。しかし、調味料、香辛料はケチらない。しょうゆを薄口、濃口まで使い分け、山椒や七味や鷹の爪なども上手く使う。

私は、この本を読んでやはり京都は日本の古き良き文化が深く根付いているなと感じました。そして、京都の方も日本文化を絶やさないように努力されていることが伝わってきました。私は、この本を読んで京都に行きたくなったので、コロナが終息したら行こうと思います!この書評を読んで興味を持った方は是非読んでみてください😁









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