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2021年シーズン振り返り「練習編」

皆さんこんにちは
シーズン最終戦の日本選手権が終わり、珍しく1週間OFFをとっている古山大です。
今回の日本選手権から得たことは多く、すぐにでも練習に移りたいところですが、今は我慢、我慢だ…。

というわけで、日本選手権レースレポートの最後でも書いたようにここから何回かに分けてシーズンの振り返りをしようと思います。
今回は「練習編」。
今シーズン通して取り組んできた事を振り返ります。

「徹底したベーストレーニング」

私は、2021年シーズンが始まる際(2020年日本選手権終了後)に、大まかな練習方針?みたいな、練習立案に際しての「核」として1シーズン持ち続ける考え方を決めました。
それが「徹底したベーストレーニング」です。
この時点で私は、何があっても一年間、ベーストレーニングに特化したスケジュールを組むと決めました。

そもそも何故そうなったのか。
私は方針決定に際して、自分がトライアスロンを始めてから今までの練習ノートをすべて見直し、「自分の強み」を探すことにしました。
結果、どうやら私は「人よりも長く動き続けることが少しだけ得意」なのではないか、という部分に辿り着きました。

というのも、2020年シーズンは個人で活動を初めて最初の年で、やる練習すべてを自由に決められる反面、あれもこれもと色々なトレーニング情報に踊らされてしまった結果、外側だけで中身のない状態のパフォーマンスが出来上がってしまったように感じていました。
なのでまずは、確固たる「核」、自分のトレーニング哲学的なものが必要なんじゃないか、立案の際はその哲学と照らし合わせ、やっていくことにしたほうがいいんじゃないか、と。

そこで、まずは「自分の得意を伸ばすこと」にフォーカスすることを1年間の課題とし、その得意がいわゆるベース(基礎の部分)的な強度領域だと感じた(過去の練習記録などから)ので、「徹底したベーストレーニングっていうのをしたら面白いんじゃないかな?!」っていうので、この方針を固めました。

まあ、最終的にこの方針にするに至った決め手は、遺伝子検査で自分の遺伝情報を知れたことなんですけどね。
あくまで「参考程度」ですが、自分の傾向を自分の外の尺度で表せたことは、私にとって大きなポイントだったのだと思います。

ベーストレーニングの範囲

「そもそもベーストレーニングってなんぞ?」
ってまあ、普通ならなると思うんです。ベーストレーニングって、ちゃんとした定義があるわけじゃないので(少なくとも私は知りません笑)。
なのでまずは、古山式ベーストレーニングの定義(2021年版)の策定から。
数日に渡る脳内議論の末、
「心拍数160以下で、スイム60分以上、バイク90分以上、ラン60分以上の練習」
という定義が導き出されました。今後私はコレをベースに色々練習を組んでいくことになります。

頻度

ここまで決まると、後はトレーニングスケジュールになります。
1シーズン、前後半シーズン、1ヶ月、1週間、どういう流れで練習を組むかって部分ですね。
私は、今年のはじめ辺りに最悪のケース「2021年も日本選手権しかレースがないパターン」を想定して動くことにしました。
これならもし、途中でレースが再開されても対応できますからね。(再開されても私は参加できませんでしたが…)
私は、週に二回程度、大学のチームや選手の方と練習をさせていただける機会があったので、そこは全力とし、残りの日は全部上記の定義通りのベーストレーニングとしました。
極端ですが、わかりやすくてよかったです。笑
結果、週の練習の8~9割位が息切れしない練習だったんじゃないでしょうか。集計したわけじゃないのでわかりませんが。

あ、ちなみにレース前もずっと同じ流れで練習してました。量を徐々に絞るだけで。
複雑な調整が必要なかった分、返って私には合っていたのかも…?笑

1シーズンやり通して

で、1シーズンやり通してみて。
まず良かったところ、ハード練習の目標到達度が上がりました。
欲しい強度、欲しいタイム、練習効果を十分受け取るために到達したい強度まで、ほぼ毎回のハード練習で到達させることができました。
これは多分競技やってきて初めての経験で、いわゆる「練習を外す」事がかなり減りました。
0ではないですけどね…笑

で、良くなかったところ、いわゆる「レースペース」の領域に不安が残っていたこと。
週に僅かなハード練習なので、毎回100%以上の成果を求めて練習してました。ベーストレーニングだけだと、器の大きさは広げられても、実力を上に伸ばすことはできないので。
なので毎回意識してレース以上の強度で練習をしていました。
その結果、51,5kmのレースを走り切るのに若干不安が残ってたのは唯一の欠点だったかなと。
まあ、その不安も杞憂だったのですが。

まとめると

息の上がる練習の頻度が少なくなったので(2020年の半分以下とか)、練習する身としては非常にやりやすかったです。
朝起きて、動くのも億劫なくらい体がべったり重いことも殆どなかったので。
ただ、「レースに対応する」という点では、足りなかったかなと。
関東選手権と日本選手権だけの話になってしましますが、スイムのスタート、バイクのペースアップ、ランの仕掛け合い、、、。
ある程度高い強度から更に押し込む力、みたいなのが足りませんでした。
集団から千切れることは無くなりましたが、ハードに自分の力で仕掛けていくところが全く鍛えられてなかったなと。
ここは学びですね。

来年は2022年、パリオリンピック、代表選考を考えると実質2シーズンしかありません。
危機感も持ちつつ、最後に勝てるように、一歩一歩確実に強化していきたい所存。

そんな感じで、さあ、2022年はどんなトレーニング哲学を持って挑んでいこうか…?
次回は、、、「食事編」にしてみますか。
シーズン通して今年は色々こだわってたので。

それでは!!


ちなみに、、、日本選手権レースレポート読んでくださった方、ありがとうございました。
ブログとしては過去一番のアクセス回数でした。🎉
ああいうのはレースに出ないと書けませんが、これからもタメになる事、ならない事、色々書いていきますので、今後ともご愛読のほどよろしくおねがいします!

トライアスロンーーー!!!🏊‍♂️🚴‍♂️🏃‍♂️🥇