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総合人間学会 第16回 研究大会(2022年)について

総合人間学会 第16回 研究大会(2022年)について
http://synthetic-anthropology.org/
◆総合人間学会 | Japan Assocciation of Synthetic Anthropology

総合人間学17 総合人間学会 編『ポストヒューマン時代が問う人間存在の揺らぎ』を刊行しました(2023年)挿入
http://synthetic-anthropology.org/?page_id=50
 
 AI技術の世界的な進行のなか、前16号は、人新生とAIの時代における人間と社会を問いました。続く今17号では、「ポストヒューマン時代が問う人間存在の揺らぎ」をテーマに、6つの論考を収載。
「巻頭の俯瞰的な論考に続き、<ヒューマニズム>そのものへの問いかけ、<人間を超える>という欲求が歴史的に繰り返されることの今日的な意味、そしてAIアートの創造性への問いが続く。それを受けた2つの論考が、新しい生命~子どもがこの時代に学び成長することの意味について人間学的な考察を述べている(はじめに)より」

★学際領域として幅広い分野の方が参加している学会としまして、
「総合人間学会」があり、2022年大会長を務めています。
6月に研究大会が予定されていますが、多分野からの一般報告を現在、
募集中です。学会の趣旨や内容に関して興味を持たれて、研究発表の機会として活用されたい方がおられましたら、ご一報ください。
     古沢広祐(総合人間学会2021年度会長)
Email:furusawa@kokugakuin.ac.jp

第16回研究大会は2022年6月25・26日にオンライン大会として開催。*大会参加の手続きは、2022年4月以降にお知らせ。
一般報告申し込み:2022年2月5日(必着)までにメール申し込みください。
http://synthetic-anthropology.org/

大会シンポジウムのご案内(6/25)
 【テーマ】
    ポストヒューマン時代が問う人間存在の揺らぎ
~人間能力拡張(AI・アバター等)がもたらす将来世界とは?~

(開催趣旨)
 総合人間学会の設立時の状況をはるかに超える事態が現在進行中です。
従来の人間観やその存在基盤をゆるがす事態を前にして、改めて総合人間学の存在意義が問われています。昨年度大会シンポジウムでは、「人新世とAI時代における人間と社会を問う」をテーマに人新世(アントロポセン)という地質学的な新時代に突入した人間社会に関して、持続可能な社会を見据える視点から問題を議論しました。
 今期大会シンポジウムでは、人新世・AI問題に関するさらなる掘り下げとして、とくにAI/ポストヒューマンをめぐる議論を深めたいと考えます。ポストヒューマン、ネオヒューマン、トランスヒューマニズム(超人間主義)が大きく台頭してきた背景には、AI技術や情報・生命科学などの飛躍的、加速度的な発展があります。とくに、U.ハラリ著『サピエンス全史』『ホモ・デウス』などを契機に、人間自体のバージョンアップを視野に入れた問題提起(ポストヒューマン)と書籍の刊行が続いています。
 若い世代のスマホ依存症、心身障害・疾患を改善・補強する新テクノロジーの開発、さらに新型コロナパンデミックやカーボンニュートラル(脱炭素)の社会転換を契機に、AI・IoT・メタバース(超仮想空間)、デジタル経済が急加速度的に進展しています。そこには光と影の世界が見え隠れしており、けっして楽観視できる未来が期待できるなどとは言えないでしょう。
 今回あらためて人間存在の在り様を「ポストヒューマン」の視点から照らし出すことで、既成概念を揺るがす地平からの議論を深めてみたいと考えます。総合人間学に集う多分野からなる本学会員の総力を結集して、本テーマを議論し掘り下げたいと思います。

報告1(仮題)
  ポストヒューマン時代が揺がす人間らしさ —思想・哲学の視点から
  上柿崇英(大阪府立大学准教授/環境哲学・現代人間学)
報告2(仮題)
 AI化する神・芸術・性が導く人間精神の在り様とは? ―宗教学の視点から
  木村武史(筑波大学人文社会系教授/宗教学)
報告3(仮題)
 AI、ロボット、アバターと私達はどう共存するか? —情報倫理の視点から
  久木田水生(名古屋大学大学院情報学研究科准教授/技術哲学・人文情報学)
報告4(仮題)
 AI_IoT社会を生きる子どもたち ―「子ども学」と脳科学から考える
  中村俊 (株)コルラボ(AI/IoT系のベンチャー)東京農工大名誉教授(神経工学)

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