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鳥居強右衛門と鈴木金七郎の狼煙場へ行く

前回、雁峰山の鳥居強右衛門の狼煙場と言われる元八石のところへ決死の覚悟で登って行き、強右衛門の足跡を辿ることで満足をした。

はずだった。

満足感を揺さぶったのはDA MONDE代表有城さんからのtwitterダイレクトメッセージ。(有城って苗字が城好きには羨ましい。)
鈴木金七郎が主張する狼煙場が別の登り口からあります。そちらもぜひ尋ねてみては?

長篠城から脱出した使者は鳥居強右衛門だけではなく、長篠城へ入ろうとせず帰農した鈴木金七郎という人がいるとは聞いていましたが、金七郎視点からみた脱出の話があるようです。

看板

どうも「鈴木金七郎の業績を見直す会」という会があり、そちらの方々が調べたところによると、長篠城から脱出した鳥居強右衛門は一人ではなく鈴木金七郎と二人で脱出しており、二人で脱出成功の狼煙を上げたそうです。二人は岡崎城で一緒に長篠城の危機を徳川家康に訴えたものの、鈴木金七郎は長篠城には帰らず帰農、城に入ろうとした鳥居強右衛門は磔にされた、と、説明しています。

なるほど、確かに前回の「元八石」の説明では、帰城する際に殺されることを覚悟して元八と石に刻んだと書いてあり、脱出直後もその場であったかは不明。鈴木金七郎と一緒に狼煙を上げた場所が別にあってもおかしくはない

では参ろう、と、嫌がる息子を連れて二人で登る。体型からは息子は岡崎体育の強右衛門。なお、この回は2023年東三河に大きな被害をもたらした台風2号の影響を受ける前のものです。

新東名高速道路をくぐる。

整備された舗装路は歩きやすい。ところが、早速現れる。

通行止めが

路肩が崩壊して通行止め。その昔はここを自動車でもっと奥まで登れたようです。もともとダイエットのため歩いていくつもりだったので良かったですが。ただ、歩いても行けるかどうか不安を抱えたまま登る。さて、しばらく行くと看板が。

看板が

この写真この看板では、もう少し先に分岐が出てくるようなので、そのまま舗装路を歩いて行く。徐々に怪しさを増す道。この道に人が来ていない様子がわかる。

徐々に汚れていく舗装路

どこで崩落が発生しているのか不安に思いながら歩いていくと、道の左側に大規模な崩落箇所が。

大自然の脅威

おお、こりゃあ相当すごい。恐ろしいので足早に通り過ぎようとすると、今度は道の右側が。

路肩崩壊

この路肩崩壊は結構ひどく、ここを車で上がれば車ごと転落すること必定、というえぐれ方をしてました。そして、ひたすら道はつづく。つづく。相当つづく。

分岐点

結構ながい距離を歩き、分岐点が出てくる。さらに登る必要がある。
しばし登るとこんな場所が。

法面崩落補強中

おお、これは結構な崩落をした場所を芝で補強したようです。そして、土嚢が積んである右側の映像がこちら。4つ前の写真を上から見下ろす状況です。

土砂崩れ現場を上下から見下ろす経験はあまりできない。

自然の力は恐るべし。しかしそのままどんどん進むと、とうとう狼煙場への案内ルート看板が登場!本来喜ぶべきはずなのだが、

一応徒歩38分とある。

あまり喜べなかったのは、看板の現場がこんな感じだから。

ルートが見えず。

道なのか?ここを登っていくので合っているのか?疑心暗鬼に囚われながら上がり始める。

杖を突き歩く息子

一応前回の鳥居強右衛門狼煙場と似たような道が始まるので、これでよかろうと歩くものの道の荒れ方は半端ない。行く手を遮る倒木やえぐれて深い谷底道の連続。

途方に暮れる息子。画面左側は結構な崖。

とにかく登り続けること40分くらいか。途中傾斜のきついところもあり、ひぃひぃ言いながら登ると、とうとう狼煙をあげた「のたば」に到着!

長篠城からのたばの狼煙がみえたであろうことを力説する看板

しかし、さらに先には見晴台があるというので、疲労した体に鞭を打ちさらに登る。そこには絶景。

見晴台看板

ちょっと視界は狭いのですが、下に広がる新城の街並みが一望できます。

おお、眺めが良い。

見晴台からは角度的に長篠城は見づらい。さきほどの「のたば」の方が当時は植林されていなかったので見やすかったことでしょう。ようやく、鳥居強右衛門の狼煙場(行き)も確認できて、下山する。先ほどののろしば案内看板のところでふと見ると、行ききた舗装路とは異なる下りの山道があることに気づく。地図と見比べてもここは早くいけそう。

画面左側の下り道

勇気を持って進む。もし間違っていたら、また登ってこなければならずダメージはでかい。しかし、地図も行けそうな感じなので心細いが進む。

こんな荒れ荒れ道をゆく。

荒れ荒れの道ですが、下りは道がわかりやすい。登りだときっとわからない道だろうと思いながらすすむ。アスレチックが好き、冒険好きな子なら大喜びの道ですが、ゲーム好きで運動嫌いの息子には高評価は得られない。

父ちゃんは面白いと思うんですがなぁ・・・。

ただ、下りなのと、行きの道を大きくショートカットできるので、距離もスピードも速い。そのため、息子は機嫌が良い。

途中迷いそうになりながらも下山成功

ようやく下山すると、そこは、最初に分岐を示す看板があった場所。看板でももう少し先で山道に分かれるように書いてありましたが、看板のある位置が山道の登り口でした。ただし、わかりにくいので、登りは舗装路を行くのはありかも。体力は消耗します。
と、いうわけで、相変わらずの体力歴史街道になってしまった鳥居強右衛門と鈴木金七郎の狼煙場(行き)。長篠城脱出の狼煙場と援軍来るの狼煙場の二つを制覇することに成功しました。
皆さんも、帰城時だけでなく、脱出時の狼煙場も制覇されることをお勧めします。

鳥居強右衛門と鈴木金七郎の脱出成功の狼煙場入口
〒441-1311 愛知県新城市須長高畔
ルートは以下に。登りは舗装路なので大迂回してます。
写真をタップすると地図に飛びます。

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