見出し画像

エンジニアリング"ピープル"マネージャーが行う「徹底的な1on1」

こんにちは!ファンタラクティブPRの石原です。
ファンタラクティブではさまざまな1on1を行っています。代表やマネージャーと、また有志が挙手してメンバー同士で行うことも。
今回ご紹介するのは、社外のエンジニアの方にエンジニア向けに行っていただいている1on1についてご紹介します。社外のエンジニア=ひささん(@hisasann)にお話を伺ってみました。

ファンタラクティブの1on1については、こちらのpodcastでもご紹介しています。


チームラボでフロントエンドチームを立ち上げた「ひささん」ってどんな人?

ファンタラクティブでは最初、代表との1on1の他にデザインマネージャーがデザイナーと1on1を行っていました。エンジニアとの1on1も行おうと考えていた時に、代表井村が組織開発に興味のあったひささんと知り合ったことでひささんとエンジニアの1on1が始まりました。

▼ひささんのプロフィール

久松 由幸(ひさまつ よしゆき)@hisasann
株式会社カケハシ エンジニアリングマネージャー

1980年生まれ。ソフトウェアエンジニア。
学生時代のバイト先にあったパソコンを触りインターネットの凄さに圧倒され専門学校に入学。
東京IT・会計専門学校卒業後、2003年4月、株式会社オネストに入社。このときに初めて Ajax を使う。
退職後、フリーランスとして Web 案件に参画。2008年9月、チームラボ株式会社に入社し、4年後にフロントエンドチームを発足、その後退社までリーダーを務める。
フロントエンドチーム発足後、なるべく Web の技術が Web 以外でも活躍できないか模索。その後、Electron、Node.js でデジタルサイネージやインタラクティブコンテンツとの連動、自動販売機のサイネージの開発など幅広く手がける。
その後、医療サービスに興味を持ち、株式会社CureApp にて、TypeScript、ReactNative、AWS をメインに使った卒煙向け治療アプリの開発とそれのプロジェクトマネージャーを行う。
また開発組織のチーム力の向上や 1on1 など、エンジニアリングマネージャーとしてチームビルディングも行う。
これらの経験をもとに、株式会社カケハシで「エンジニアリングマネージャー」としてエンジニアが悩みや不安が一切ない状態でソフトウェア開発にフォーカスできることを目指している。

社外の立場だからできること

――ひささんは社外という立場ですが、ファンタのエンジニアに対してどのような思いやスタンスで1on1をしていただいているのでしょうか。

ひささん:「1on1には相談・カウンセリング・コーチングの3種類があると思っていて、相手の状況に応じて使い分けています。僕は前職でも現職でも1on1をやってきているんですが、どの場合でも基本的なスタンスとしては解決策を示さないようにしています。
ファンタラクティブにおいては僕は社外の人間なので、僕自身が評価を受けたいなど変なバイアスがかかってないのでフラットなコミュニケーションができていると思います。メンバーの皆さんも、社外の人だから率直に話しやすいこともあるようです。あとは他社の動きで参考になるようなことを共有することもありますね。」

――ファンタのエンジニアにこうなってもらいたいなと思っていることはありますか。

ひささん:「共通して言えるのは、メンバーが自主的に行動できるようになると良いなということですね。僕は上司ではないので指示をするわけにもいかず、程よい距離感を保ちつつ導けるようにフィードバックをするようにしています。」

画面共有を使って対面よりも認識齟齬を減らす

――ひささんの行っている1on1の手法を教えてください。

ひささん:「月に1回1時間、エンジニアメンバー全員と行います。メンバーごとに専用のGoogleドキュメントを作って、1on1実施前に僕が用意した項目に対して回答を記入してもらうようにしています。
1on1実施中もこのドキュメントを画面共有でお互い見ながら、僕が話を聞きながら追記していきます。話しながら書いていると相手が『あ、そこはそういうことではなくて』と修正してくれることもあります。その場でレビューし合えている感じですね。」

――1on1ではどんなことを聞いているのでしょうか。

ひささん:「困っていること、気になっていること、話したいことなど何でもですね。
各自目標を設定してもらっているので、定期的に目標に対してどれくらい動けたか、達成できたかなどの振り返りもします。
仕事の話もしますが、僕は直接プロジェクトに関わっているわけではないのでタスクや進捗などの具体的な話は聞かないです。」

――仕事以外の話をするのって結構難しくないですか?

ひささん:「そうですね、なので事前に結構準備します。Slackのtimes(分報)は見させてもらえてるので、1on1前に相手のtimesを見に行って最近の動きや興味を辿ったりしますね。
あとは社内外関係なく話せる仕事のやり方やライブラリの話もします。キャリアや本の話などエンジニアならではの話題は、口数が少ない方でもよく話してくれます。ファンタラクティブには書籍購入支援制度があるのでおすすめの本なども聞かれます。次の時に感想を話してくれたりもしますね。
子育て中のパパメンバーもいるので、僕の経験談を聞かれてお話しすることもあります。
あと漫画やゲーム好きの方も多いので、好きな作品の話なんかも盛り上がりますね。」

相手の話を引き出すために、事前準備でやっていること

――ひささんの、こうしたら上手くいくというような1on1のコツがあれば教えてください。

ひささん:「まず、僕のことをよく知ってもらうように自己開示をしています。誰だかよくわからない人に相談や自分の話ってしにくいですよね。例えばリーダーが自分の病気を開示することで、メンバーと仲良くなったという話があります。自分の弱みを開示することで相手も心を開くんです。
あとは先程も伝えたように、事前準備にかなり時間をかけます。どういうことを聞くかをGoogleドキュメントに事前に用意したり、timesやエンジニア用のチャンネルを辿ったりしています。
工夫というか些細なことですが、Googleカレンダーに1on1の予定を入れる時に、予定名に🍕をつけています。会議ではないので、固くない雰囲気を表せたら良いなと思っています。」

――偏見かもしれないですが、エンジニアの方って口数が少ないことが多いのかなと思うんですけど、そういう方でも上手く話を引き出す工夫などはありますか。

ひささん:「まず僕がエンジニア上がりのマネージャーなので、エンジニアの理解度や共感度が高いというのはありますね。エンジニアって相手に対して『この人に話してもわからないな』と思うことが多いと思うんです。だからなかなかエンジニア以外の人が1on1をするのは難しいかなと。
とはいえ僕も相手の方がもっと話してくれやすいように、相手が興味を持っていそうなことをSlackの投稿やテックトレンドを追って事前にリサーチするようにしています。」

お互い向上してきた「1on1力」

――ひささんがファンタメンバーとの1on1を始めてから約1年が経ちましたが、メンバーに対して何か変化を感じるところはありますか。

ひささん:「僕自身も含めてですが、『1on1力』が上がってきてるなと思います。僕が1on1してもらってるんじゃないかなと思うこともあったりして。最初の半年くらいはお互いのことを知り関係性を作っていっている段階だったなと思いますが、最近は良い壁打ちに使ってもらえてるなと感じます。
最初は社外という立場からはじめましてのメンバーたちに対して1on1をやっていくというのはハードルが高く、上手くいかないこともあったのですが、そんな時はやり方を少し変えてみたんですよね。でもファンタラクティブのメンバーは嫌悪感を示すこともなく真摯についてきてくれて。

組織開発で最も重要なのは1on1。だから全力でやる。

――昔からそして他の会社でも1on1を続けてきたひささんが、1on1に対して思うことがあれば教えてください。

ひささん:「僕のモットーとしては、『徹底的な1on1』をやっていくというのがあります。確か『リーダーの作法』という本にも書いてあったと思うんですが、良い状態の組織を持続していくには1on1でメンバーの状態を知っていくことが最も重要だと思っていて。
あと業務が忙しくなってくると1on1が惰性になりがちなんですが、ただやって終わりになってしまうと効果がないどころかマイナスの影響があるんですよ。相手からの信頼を失ってしまうんです。相手は期待して1on1に臨んできているから、こちら側が真剣じゃないと『この人に何か言っても解決してくれないし、毎回面倒そうだな』って思われてしまう。そうなったら挽回するのはなかなか難しいですよね。だから僕は1on1は毎回全力でやっています。
僕は肩書きとしてはエンジニアリングマネージャーですけど、自己紹介する時は『エンジニアリングピープルマネージャー』と語るようにしています。エンジニアリング全体も見ますが、人にフォーカスしてるよということですね。
僕の1on1が、ファンタラクティブのエンジニアメンバーにとって福利厚生の一つになったら嬉しいなと思います。」

エンジニアメンバーからもコメントをいただきました

実際にひささんの1on1を受けているエンジニアメンバーからも、感想などコメントをいただきました。

村上:「フルリモートで勤務をしていると、最近興味のあること等の業務とは直接関係のない事柄をある程度の時間を取って会話する機会が少ないのは事実です。この点1on1では、ひささんが意識されている通り敢えて業務内容に近すぎる内容を話さないので、会話を通じてキャリア形成や日々の過ごし方・考え方に関してセレンディピティを得られる良い機会になっています。」

斑目:「例えば仕事でミスをしたときや、タスクが詰まっているときなど、相談する機会として非常に助かっています。あと、個人目標によく『○冊以上本を読む』というのをあげているのですが、1on1 の場を借りて本の情報交換会が行われるので、都度欲しい本が増えていきます。個人的には、フランクに雑談主体で話す場として楽しんでいます。」



ファンタラクティブでは現在、エンジニア、デザイナー、プロジェクトマネージャーを募集中です。
サービス開発、UI/UXデザインなどの仕事に興味がある方、新しい技術を実際のプロジェクトで使ってみたい方は、ぜひ一度お話ししてみませんか?カジュアル面談も受け付けています。
ご興味のある方は、以下のページの「エントリーする」からご連絡ください。

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

企業のnote

with note pro

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?