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バズは狙わない。約3年間「蓄積」をしてきたPR・広報活動の立ち上げから運用まで

この記事はファンタアドベントカレンダー2023の8日目です。

こんにちは!ファンタラクティブPRのannaです。
今まではPRとしてファンタnoteの記事を書いてきましたが、自分主体で書くのは初めてです。
自己紹介を兼ねて入社から今までPRとして取り組んできたことをご紹介したいと思います。

自己紹介

今更ですが、自己紹介をします。
私は現在、フリーランスとして数社のPRの仕事をしています。ファンタラクティブもその内の1社です。ファンタでは2021年2月から働き始め、最初は社員でしたが昨年4月より業務委託に切り替えています。

社員の間も週3日で働いていて(ファンタには週休3〜4日制があります)、働き方について寛容な姿勢に感動しました。残り2日は別の会社の仕事をするという働き方を続ける中で色々とご縁をいただき、「うちのPRも手伝ってほしい」というお声がけが増えてきたので、昨年フリーランスとして働いてみることを決意しました。これに関しても代表はじめメンバーの皆さんに許容していただき大変感謝しております。そして現在も組織の一員のようにお付き合いしてもらっています。(timesも継続してますし、名刺も持たせてもらっています。)

ちなみにファンタに入る以前の経歴は、大学卒業後にNECで営業(と言ってもほぼPM)、老舗花屋でリブランディング・PR・マーケ・商品企画・社内インフラ整理ほか…(花触る以外の色々)、Web/App制作会社でPR/HR/PMなどの仕事をしていました。

ファンタラクティブのPRで取り組んできたこと

2021年2月から現在までの約2年9ヶ月、ファンタラクティブのPRとしてどんなことをしてきたか、一つずつ簡単にご紹介していきます。
ちなみに私はファンタのPR担当1人目で、今も1人で担当しています。

PR戦略・計画の立案

戦略と言うと大げさな感じもありますが、次のようなことを代表と一緒に言語化していきました。

  • 何のためにPR活動をするのか

  • PR活動をした後、どういう状態になりたいのか

  • 誰向けのPRか

  • 自社のSWOT分析、バリューの明確化

  • 自社を取り巻く市場の状況

  • ステークホルダーの整理

これらを言語化した後に、どんな施策をするのかをリストアップしていき、それを年間計画に落とし込みます。

FigJamで整理していくことが多いです


会社の自己紹介の言語化

ファンタに限らず他社でも、とにかくまず発信前に言語化することが多いです。自社のことを社内の人たちはわかってるんだけど言葉としてまとまっていないことが多く、言葉にして整理することが大事です。ファンタでもよく耳にする「共通認識を持つこと」に繋がることです。

「会社の自己紹介」は、PRをする上で根幹になるものです。色々な会社のコーポレートサイトやSNSのプロフィール文を見ていてよく思うのは、「●●会社(自社)は、〜〜〜を行う会社です。」をシンプルに一言で言い切っていない会社が多いなということです。英語で言うと、「●●会社 is 何」ってやつです。これが書かれていないから、知らない会社を調べた時にAboutや事業内容ページを読むまでわからないんですよね。かっこいいキャッチコピーはよく書いてあるんですが。

ファンタの自己紹介は、一度作ったのですが少し時間が経ってしまい改めてブラッシュアップしたいので、また折を見てご紹介しますね。


会社紹介資料の作成

会社紹介資料も序盤に作ることが多いです。採用向け、営業向け、プレスキットなどさまざまな用途で活用できます。
これはほぼデザイナーチームが作ってくれました。PRとしては、こういう内容が欲しいとお願いしたり、内容に問題がないかなどを確認したりします。


noteの運用

土台が固まってきたらいよいよ発信です。発信の方法はさまざまありますが、まずは記事としてファンタのことを一つずつ伝えていこうとブログを選択しました。ブログの中でもどのサービスを使うか議論しましたが、ここ数年企業の発信やWeb・スタートアップ界隈でよく使われていた印象があった「note」を採用しました。

noteの運用はシンプルで、次のようなフローが基本です。

  • 企画会議 with 代表

  • インタビュー日程調整 with 社内メンバー(たまにクライアントなど)

  • インタビュー準備(質問内容や参考記事の準備)

  • インタビュー実施

  • 記事作成

  • レビュー

  • 修正対応

  • 記事公開

  • SNSでシェア

1記事大体3〜4,000字になることが多く、月2〜3本投稿しています。基本的に全ての記事の企画、ライティング、編集を私一人で行っています。今までに合計60記事を投稿してきました。(内2記事はメンバーが書いてくれており、私はレビューを担当しました。)

ちなみにファンタは基本全員がフルリモートワークなので、インタビューも全てオンラインです。立ち聞きもwelcomeなので、Gather(バーチャルオフィス)で行うことが多いです。

インタビュー用の部屋を作ってもらいました

何度かnote公式の「今日の注目記事」に選出され、PVやいいねが通常より跳ね上がったこともあります。ちなみにどうしたら「今日の注目記事」に選ばれるのか徳力さんに尋ねたことがありますが、編集部が人力で選出しているとのことでアルゴリズム等は特にないようです。

(↑「今日の注目記事」に掲載された記事)


Podcastの運用

2021年4月から始めたPodcast「ファンタラジオ」は、現在も続いていて今週で136回目の配信を迎えます。
代表の井村さんとデザインマネージャーの中村さんが2人で毎回テーマを決めて、毎週1エピソード20分ほど話していただいています。お二人は元々大学時代の友人同士だったので、程よくゆるい感じが聞きやすさを醸し出しているなと思います。
私は編集と公開作業を担当しています。(初期は企画出しもしてましたが、最近はおまかせ)自身がトラックメイカーということもあり、元々音楽制作ソフトを使えたので(ちなみにLogicでやってます)学習コストゼロで始められたのはラッキーだったかなと思います。というわけでジングルも私が制作しています。そろそろ変える?

ファンタラジオはAnchor改めSpotify for Podcasters(2023年3月に名前が変更されました)というサービスを使って配信しています。これを使うと、AppleやGoogleなどのPodcastにも一斉に配信ができます。


SNSの運用

SNSはX(Twitter)1本で運用しています。ファンタの情報を届けたい先としては、WebやSI、SaaS業界で働いているデザイナーやエンジニア、PM、ディレクターの方や、今後ファンタラクティブがパートナーとしてお付き合いさせていただく可能性のある企業の方々なので、ビジネスシーンでよく活用されているXを運用しています。
Facebookもビジネスシーンでは活用されている印象はあるものの、ここ数年過疎化を感じているので運用はしていません。(代表や他メンバーなど個人で会社関連の情報をシェアすることはあります。)

主にnoteやPodcastを投稿した時にシェアしています。たまに社内で活用しているGatherの様子やメンバーの登壇情報、自社企画のイベント告知などもお届けします。
週何回投稿、何曜日の何時に投稿などは決めていません。Xもここ最近色々と仕様も変わってきたのもあり、時間や労力をかけて運用を頑張るというよりは、Xに常にファンタに関する最新の情報が載っていることを目指している、という方針です。

ファンタラクティブの最新情報が気になる!という方はぜひXのフォローをお願いします🙏🏻
https://twitter.com/funteractive_jp


新聞、テレビ取材対応

PRと言うと外部メディアへの露出(メディアプロモーション)がメインの仕事だと思われることが多いのですが、会社の状況や目的によってその必要性は変わってきます。
ファンタは私が入った当初はまだ自社のことを自分たちで説明することが足りていないという状況だったので、まずはnoteやらPodcastやらで自ら発信していくことを続けています。
あと正直なところ、クライアントワークだけでは(制作している内容にもよりますが)ニュースバリューが低い&クライアント側で広報されることが多いので、外部メディアの露出はなかなか難しいなと思うところもあります。

地道に発信を続けてきた中、今年の4月に社外の広報つながり経由で機会をいただき、ファンタの働き方について読売新聞で取り上げていただきました。

また、この記事がきっかけで同じく今年の6月にTBSのテレビ番組「THE TIME, 」でもご紹介いただきました。

この頃ちょうど岸田首相が「異次元の少子化対策」を提言したのもあり、それと関連づく「週休3日制」も社会的にトレンドワードとなっていました。よく言われることですが、やはり社会性と紐づくネタはメディアに取り上げられやすいのだと実感しました。同時に、つい自社の発信したいことをベースにネタを考えがちですが、「社会がどんなことに関心を持っているか」の視点で切り口を考えれば、意外なところがPRネタになるのだということも実感しました。


スポンサー参加

採用広報を考えた時に、採用候補者であるデザイナーやエンジニア、PMが参加するイベントに協賛企業として参加することも効果的です。
大体金額ごとにプランが分かれていますが、最安プランでもイベントの公式サイトやリアルイベントの場合会場にロゴを掲示してもらえます。

今年はFeatured ProjectsRESEARCH ConferenceDesignshipにスポンサーとして参加しました。
Designshipではファンタのメンバー数名が運営スタッフとしても参加しました。その様子を記事にしてご紹介しています。


アワード応募

Webや広告の制作会社はよくAwwwardsやカンヌなどに応募し、受賞すれば知名度が上がり箔もつきます。ファンタの場合そういったアワード向きの制作は普段していないので、他の切り口で何か応募できるアワードがないかと探しました。そこで総務省が主催しているテレワーク関連のアワードを見つけ、これなら柔軟な働き方をしているファンタにぴったりだと思い応募しました。昨年は「テレワーク先駆者百選」に選出されました!

ちなみに私が入る前ですが、ファンタが実装を担当したプロダクトが2020年のACCの受賞をしたこともあります。


イベント企画・運営

ファンタは基本的に全員がフルリモートワークなのでリアルイベントもなかったのですが、今年は10期目スタートの節目ということもあり、全国からメンバーが集って「オフ会」(社員総会)を実施しました。
これはPRの仕事というよりは、全社で行うカルチャー作りの一環と言う方が正しいですが、私も企画や準備に携わりました。
「オフ会」と言う名の通り、ネット上で知り合った人がリアルで集って、ずっと前から知り合っているのに「はじめまして…!」と言ってしまう感じを思い出しましたね(インターネット老人会の皆さんはきっとわかってくれるはず)。

そしてちょうど昨日12/6(水)は、大阪で社外向けのリアルイベントを開催しました。UXデザインに関わる人たちが集まり、一緒に学び合おうというイベントです。
こちらは企画から準備、運営までほぼ一人で動いてました。(とはいえご一緒いただいたZIZOさんや大阪メンバーにだいぶ助けられました)

初回の開催にも関わらず、多くの方にお集まりいただきました!

後日レポートを公開予定ですので、こちらのファンタラクティブnoteをぜひフォローしてくださいね。(Xでもお知らせします


社内コミュニケーション

PRは常にネタを探しています。そのためにメンバーとの交流もとても大切です。特に私はフルコミットメンバーではないですし、更にリモートワークなので、意識していないとどんどんメンバーと距離が空いていってしまいます。
と言いつつ純粋にファンタメンバーと話したいなと思うこともよくあり、ちょっと雑談したいなと思った時などはGatherに行ってメンバーと話しています。timesも社員の時と変わらず頻繁に投稿していますし、他メンバーのtimesも結構リアルタイムで追いかけています(スタンプもなるべく押すように意識しています)。

Gatherではbarエリアが作られていて、そこでたまに「Anna’s bar」と称してbarを開店することもあります。(最近は不定期開催ですが)大体夕方頃、barに立っていると人が集まってきます。(barと言っても実際にお酒を飲むわけではなく、仕事の合間のちょっとした雑談をしたり一緒に作業をしたりする場として使ってもらっています。)

継続は力なり

全て挙げられたかわかりませんが、思いつくところを書き出してみました。元々はテーマを「ファンタラクティブの好きなところ」くらいのライトなものにしようかなと思っていましたが、昨日までのみんなの記事がためになるものばかりだったので、怖気づいて私も少しばかり誰かのためになりそうな内容を絞り出してみました。
とはいえ全然まだPRとして大きな成果を上げられた実感はないので、「これをやったら上手くいく!」というものではないのですが、発信を始めてから約3年間続けてきたことが、メンバーの採用に繋がったり、マッチング度が高まることで離職率の低下にも貢献できているような感触はあります。(他にもカルチャー施策など複合的な要因があると思いますが)
採用で応募して来てくれる方、入社して来てくれる方に、「noteを読みました!」、「ファンタラジオ聴いてます!」と言ってもらえると泣きそうになるほど嬉しいです。あとメンバーが採用活動やオンボーディングなどで自社の紹介をする際に、noteで記事があると簡単にシェアしやすくて助かる、という声もいただきました。

組織規模が小さい、認知度が低い会社のPR・広報を担当されている方は、さまざまなPR活動がすぐには効果が出ないことも多いと思います。代表や上司から「バズ」を求められることもあるでしょう。それでもめげずに、止まらずに、発信を続けてみてください。どこかで昔の記事やツイートが引っかかることもあります。ふとしたきっかけで、届けたい人に届くこともあります。

私もまだまだ道半ばで色々と試行錯誤しています。日々取り組んだことや気づいたこと、考えていることなどよくツイートしてますので(Xに住んでます)、ご関心をお持ちいただけた方は私のXアカウントを貼っておきますのでよかったらフォローしてください。
ファンタに興味をお持ちいただいた方もお気軽にDMください。

https://twitter.com/anna_ishr

明日9日目は、入社して1年が経つフロントエンドエンジニアの清水さんが投稿してくれます!お楽しみに!


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