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「週休3日」のリアル。制度の中身と利用者の声

こんにちは!ファンタラクティブPRのannaです。
ファンタラクティブでは「個人×人生の時間軸」で働き方を選べます。それを実現する手段の一つとして、「週休3日(4日)」が選択できます。
今年6月に政府から発表された「異次元の少子化対策」とも言われる「こども未来戦略方針」には、"選択的週休3日制度の普及にも取り組む。"と記されていました。

まだ世の中に浸透していない「週休3日(4日)制」。ファンタラクティブでは具体的にどのような制度なのか、利用しているメンバーはどのように働いているのかなどをご紹介します。


制度の中身

ファンタラクティブの勤怠ルールとしては、「週休3日制」という名称で制度があるわけではなく、"自由に勤務日が選べる"と設定されています。
コーポレートサイトのリクルートページには、「週3〜週5まで勤務日数を選択できます。週3日以上であれば正社員OKです。」と表記しています。
では、具体的に設定されているルールをご紹介していきます。

選択できる勤務日数

週3日から5日の間で勤務日数を選択できる。
週4日以下の場合、勤務日は事前に代表と決める必要がある。曜日は毎週固定とする。
また、指定された勤務日を休日(主に平日)に振り替えることが可能。(例えば月曜休みの場合、金曜分を翌週の月曜に振り返る、など。)振り替える日の前日までに上長より了承を得る必要がある。振替は同じ週が望ましいが、月内であれば可能。

勤務時間

週休2日のメンバーと同じく、1日の勤務時間は8時間+休憩1時間。
コアタイムは、11:00〜17:00。
最も早くて8:00〜17:00、最も遅くて11:00〜20:00を選択できる。
勤務時間は日毎に選択可能。(例えば、今日は8:00出勤で明日は10:00出勤、というように。)
出勤時間や退勤時間の事前報告は不要だが、出退勤はマネーフォワードクラウド勤怠で打刻が必要

休暇

土日及び年末年始休暇・夏季休暇。

給与

給与は週5日勤務を基準に、週3日出勤の場合は60%、週4日出勤の場合は80%となる。

勤務条件の変更

入社後でも勤務日数等の条件変更は可能。実際に勤務日数を変更したメンバーもいる。

なぜ週休3日制を取り入れたのか

後にご紹介しますが、代表井村がテレビ取材を受けた際に答えた、働き方に関する考えをまとめました。


週休3日(4日)制を導入した理由とメリット

私は、ファンタラクティブの立ち上げ時から副業として別の企業でチーフデザイナーとして働いていた経歴があり、自身が元々自由な働き方をしていたことから週3日〜勤務を導入することになりました。実際には会社設立の2年目(2015年)に、あるエンジニアが2つの仕事を掛け持ちしたいという要望に応える形で始まりました。

この制度の背景には、家族の事情を考慮したい、複数の仕事をしたいという要望が多かったことにあります。一人一人勤務日数を選択式にすることで、社員が自分の人生のフェーズに合わせて働き方を選べるようになればという思いがあります。社員からの反応は非常に良く、特に子育て中の社員からは家庭との両立ができることなどが喜ばれています。通常なら会社員としての働き方を諦め、フリーランスなどの形態を選択することが多いですが、フリーランスは不安定なところもあります。そのため当社のような柔軟な働き方を提供している企業を選ぶケースが増えているように感じます。

働き方の選択肢があることで、通常では採用が難しいような人や転職してしまいがちな人とも一緒に長く働けるなど、会社にとってもメリットがあります。社員が気持ちよく働ける環境を整え、「従業員体験」を向上させることが重要だと考えています。

週休3日制を世の中に浸透させていくためには

ファンタでは、一緒に働く上で大切にしていることとして「許容力」を掲げています。そのため、週休3日(4日)で働いている社員に対し、他の社員が不満を感じず互いを尊重する文化を築けています。採用時にもこの「許容力」については説明して共感してくれる方が入社してくれているため、ファンタのカルチャーや価値観に合ったメンバーが多く、制度に対する抵抗や不満はほとんど感じられません。

現在、政府が少子化対策の一環として週休3日制の推奨に向けた動きを展開していますが、私はこれを非常に良い取り組みと捉えています。私たちが人生100年時代において最低でも50年以上働き続ける中、画一的な働き方は持続が難しいと感じています。週休3日制は、仕事と生活のバランスをより取りやすくする方向性を示していると思います。

週休3日制の導入に当たっては、組織や同僚、上司などの協力・容認が不可欠です。制度自体が整備されても、人々の受け入れが得られなければ上手くいかないと考えています。政府だけでなく、私たち国民一人一人が考慮し受け入れる土壌を作っていく必要があると感じています。
ただ、全ての業種やビジネスモデルでこの制度を一律に適用するのは現実的ではありません。経営者や従業員がそれぞれ自分たちにあった働き方を選択していけば良いと思います。

さらに、政府が給与に関する援助や支援を提供してくれるなら、それは企業にとって有益です。従業員の理想としては給与が減ることなく週休3日制が実施されることだと思います。しかしそのためには企業の売上や利益を考慮する必要があります。


週休3日で働くメンバーの声

実際、週休3日で働くメンバーにどう感じているか、休日の過ごし方などを聞いてみました。

デザイナー花牟禮のコメント

私は現在、産後育休明けから週休3日で、土・日・月が休みです。夫と2歳の息子との3人家族です。

私はこの1年間、週休3日で働いてみて、最初は業務がこなせるのか不安もありましたが、会社の協力もあり非常にライフワークバランスが取れていると感じています。子供との遊びの時間が増え、家事や自分の趣味にも時間を確保できています。休日には他に、フリーランスとしても活動をしていたり地域のアートスクールのお手伝いなどをしています。

また、会社の雰囲気が温かく、子育て中の私を理解してくれる環境がとてもありがたいと感じています。

周りで子育て中の友人たちも、私の働き方私の働き方に興味があるようです。女性としてはこのような柔軟な働き方が広がることは非常にありがたいと感じており、男女問わず多様な働き方が選べる社会になればと思います。
私の夫は出社していて、私が週休3日制を利用して家事や趣味に時間を使えて楽しく子育てができていることを喜んでいます。

週末は家族の時間が増えることを特に実感しています。私たちの家は両方の実家が徒歩圏内にあり、週末は家族や友人と過ごす時間が多くなりました。月曜日には、1週間分の食事の準備を行ったり、家事をまとめて行うようにしています。また、買い物はネットスーパーやコープを利用して時間の節約をしています。

給料はフルで働く時に比べて少なくなりますが、私にとっては家族との貴重な時期を共に過ごせるという価値が上回っています。
ファンタでは子育てが一段落したら週5日勤務に変更することも可能で、その相談も気軽にマネージャーさんにできる環境があります。このようなフレキシブルな働き方ができることはとてもありがたいです。

花牟禮の働き方については、こちらの記事でもご紹介しております。

デザイナー水口のコメント

僕は入社当初は週5で働いていましたが、家族の通院や役所など、平日に長時間の予定が重なってしまうことが多く、週4に変更させてもらいました。今ではそこまで通院等の必要もなくなっているのですが、平日に自由に動ける日が存在するのはとてもありがたく、週4勤務を継続しています。
平日の休みは、病院や土日では混んでいる場所にいったり、個人で受けている仕事に充てるなど、有効に活用できています。また会社としても、週4に配慮した案件分配であったり調整をしてくれるので、遠慮なく恩恵に預かれているのも良いなと思います。
お給料面では80%と少し減ってしまうものの、副業等で補填できる部分もあり、そんなに影響はありません。ファンタラクティブの業務にプラスして、自分の得意領域でも活動できる+ライフワークバランスも保てる、そういう意味では、僕はかなり恩恵を受けているのではないでしょうか。

ちなみに、本当に変えれるのか?と半信半疑だったのはありますが、二つ返事で変更を受け入れてもらえて、お願いしておきながらびっくりしたのを覚えています。


中には週休3日から2日(5日間勤務)に戻したメンバーもいます。彼にもなぜ戻したのか聞いてみました。

僕は一時期、毎週水曜日も休んでいて、週休3日で働いていました。
趣味の方に時間を使いたかったことや、当時は実家暮らしだったことが理由です。あと、多くの人に共感してもらえると思うのですが、やっぱり毎週5日間も働くのは大変ですよね(笑)。だから週休3日を試してみたかったというのも理由の一つです。

実際試してみたら、趣味の時間も取れ、働いている日も週休2日と比べて集中でき、とワークライフバランスの観点からメリットを感じることができました。
ただ、水曜に休みを取っていたので、会議などとバッティングしやすく、タスク管理や報連相をより綿密にやる必要がありました。そこは慣れるまで難しかったです。

そんなメリットばかりを享受していたのですが、今では週休2日に戻っています。
一番のネックは給与が減ってしまうことでした。当時は実家暮らしだったので、給与減の影響も薄く、実現できていました。ただ、一人暮らしをしようと思ったときに貯金を少しでも増やさないと……と思って、実家にいる時から戻しました。また、一人暮らしを始めたらなおのことお金がかかるというのもありました。

今はお金のかかる趣味ばかりやっているため、しばらく週休2日で働くのを継続しそうです(笑)。
もしまたお金に余裕が出てきたら(そして業務との兼ね合いが取れれば)週休3日に戻したいと思っています。そのくらいには魅力的な制度ですね。

メディアでも紹介されました

ファンタの働き方について、今年メディアでも紹介していただきました。

2023年4月11日の読売新聞「New門/Newニュースの門」のコーナーにて、デザイナーで子育て中の花牟禮と代表の井村のコメントが掲載されました。

2023年6月16日放送のTBSテレビ番組「THE TIME, 」にて、同じく花牟禮と井村のコメントが放送されました。
(以下リンクは番組の公式サイトです。)


ファンタラクティブは勤務日数だけでなく、働き方の向上を目指しさまざまな取り組みを行っています。
本記事では紹介しきれなかった、働き方に関する思想やカルチャーにも関係する施策など以下の記事でもご紹介しているのでぜひご覧ください。



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