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新卒のギャップは、いかが?

英語✖会計を同時に学べる、スグリンガル英語学校のAsukaです。

ギャップ・イヤー」って聞いたこと、あります?

あの、日本一とされる東大が、
「春だけじゃなくて、秋も大学に入学できるようにしよう!」
と言って、今年から導入した制度です。

実は、10年くらい前から、構想自体はあったんですが、今年やっと実現した、という経緯があります。

3月に高校を卒業してから、半年、旅行したり、留学したり、働いてみたりして、自分の好きなことをやって楽しんでから、大学に入学できるようにしよう!というのが、趣旨なのですが、日本の親は

「半年も自分の子供が、半年プラプラして過ごすなんて、考えられない!」

といって、大反対。

長い間、実現しなかった、という経緯があります。

これ、私は、私は、傍観者として、笑って見守っていました。

そもそも秋入学を了承しない大学があること自体、海外の大学では考えられません。

4月が新学期とは限らない!

そもそも、海外では、新年度は4月にスタートするわけではありません。

3月にスタートするところもあれば、9月もあり、7月もあり、1月もあるのです。

オーストラリアの大学に入学した筆者は、2月に新年度を迎えました。その前まで、日本のインターナショナルスクールに通っていた私は、高校を6月で終えていたため、7カ月間ほどのブランクがあったことになります。

そのあいだ、オーストラリアの大学準備のために、大学準備講座コースに通っていました。(ちなみに、この準備講座も、7月スタートだったり、2月スタートだったり、色々存在するので、なにも2月に大学スタートさせるための準備コースというわけではありません。)

そして、オーストラリアの大学を卒業したのは、数年後の12月だったのですが、卒業に必要な単位はすでに取っていたため、実は、4月ごろに日本に帰国していたということもあり、秋から仕事を始めていました。

そんなわけで、4月から新しいことを始めた思い出がなにもない私にとっては、

このギャップイヤーへの、日本人の反対は、

なにか、そんな大事な議論なの?

という感じでした。

日本の履歴書には、前職の勤務スタートの年と月を記載するところがありますが、転職の面接に行くと、必ずと言っていいほど訊かれるのが、

「ここに数カ月のブランクがありますが、何をしていたのですか?」

「この〇月~数カ月間、なにかされていましたか?」

ブランクの期間を異常に気にするため、上記の説明をするのに、必ずといっていいほど、10分は費やすことになります。

その説明が面倒くさいため、私は、外資系に応募することが多かったです。

でも、大人になった皆さん、人生ヒマなときの思い出って、結構覚えていません?

夏休みに友達と旅行で行った海岸、
卒業後に少し遊んだ友達との思い出、
留年してボランティア活動に参加した思い出、
そういった思い出がある方なら、この気持ちを理解していただけると思います。

学校も行かず、仕事もしていないときの思い出、案外、大切。

そういう"experience"を、入学してくる生徒の評価項目にしている海外の大学が、実はたくさんあります。

私も、海外の大学に応募するため、高校生のときは、ボランティア活動や課外活動をたくさんしていました。

大学に応募するのに少しでもプラスになれば・・・と思ってする活動、少し動機がピュアじゃない感じがしますか?

でも、日本の中学生や高校生で、ボランティアしている生徒って、一味違った魅力を出していると思いません?

どこかの海外のスピーチコンテストで優勝している日本人の生徒とか、海外の雑誌で表彰されている日本人って、過去の経験をインタビューすると、結構な頻度で、「大学浪人したんですよー」とか、「留年して海外を放浪してましたー」とか、聞くこと、よくあると思います。

そういう経験って、ムダではないんです。

そして、そういう経験をしている人、英語が流暢です。
↑これ、ホントです。

効率の良い、もっとも人生を効果的に歩めるような、そんなライフコースを、求めている日本人が、多すぎます。

もっと、いろんな人生が許容されていい ― ギャップイヤー制度の導入が、そのような思いに繋がれば、嬉しいと思います。




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