新たなる旅立ち
スーパーA店勤務2年目の夏となり、それなりに貯金が出来たワシ。
違う道へ進む事を考え始めた。
「麻雀は、ほどほどになっ!!元気で学校に行け!!」
と、いう言葉が頭に残っていた。
そして、その想いはワシの中にも残っていた。
中途半端で終った専門学校へ入りなおそうと考えていた。
既に卒業するまでの貯金は出来ていたからである。
そのための移行準備期間をいつから?と決めかねていた。
そして、その時は思ったよりも早くやって来た。
就職雑誌を見ていた時に
”人材派遣会社”
という言葉が目についた。
”スポーツ用品店での販売のお仕事”
9月から2月までの半年契約という内容だった。
これに応募して働くためには・・・と逆算をすると、
8月中旬には応募・採用される為には、7月末~8月初旬には・・・
という青写真を描いて、スーパーを辞める事を決めた。
その晩の勤務開始前に、社員さんに事情を話した。
4月から学校に行きたいので、昼勤務仕事に変わりたい。
そのため、今の勤務を終了としたいという内容。
そうしたら、
「うちの昼勤務にシフト変更したらどうなの?」
と提案をされた。
ある意味、嬉しい声掛けではあったが、以下3点理由により断った。
①時給が、派遣会社の方が高い。(数百円の差があった)
②歌舞伎町勤務だと、雀荘に寄ってしまいそう
③勤務地が自宅から近い(通勤時間が半分に)
そう、生活環境を変えて麻雀と距離を置くことを考えていた。
理由を全部正直には説明しなかったが、③だけは言った。
話し合いの結果、7月末で辞める事になった。
その後、派遣会社へ連絡・面接をして、無事採用予定となった。
辞めるのが決まり、バイトの先輩たちが送別会を開いてくれる事に。
全員が1日に集まる事が無いので、数回に分かれて開催してくれた。
この時代、携帯電話などはなく連絡手段と言えば固定電話。
何人かと電話番号を交換はしたが、お互い連絡を取る事は無かった。
最終勤務日、社員さんにお願いし、掃除関係の仕事を割り当ててもらう。
ワシが最初に一生懸命やっていたゴミバケツ掃除などである。
働き始めた時と違い、汚れが少なくなっていた。
日頃の掃除担当者が、キレイに掃除をするようになったり、
ゴミを出す方も汚さないようにするようになったからであった。
そして勤務終了。
勤務終了後、着替えて皆さんにお世話になった旨の挨拶をした。
2年弱という勤務期間であったが、このスーパーでは様々な経験をした。
接客もそうだが、金勘定(レジ締め含む)なども凄く上手になった。
人を観察する事に面白さも感じる事が出来た。
特にいろいろな分野のお客さんと接する事で接客の基礎を学んだ気がした。
”ありがとうございました”
と言葉には出さなかったが、裏口から出たところでお辞儀をして帰った。
ワシの歌舞伎町生活が終わった、暑い夏の日であった・・・・
成人式の日も、このスーパーで働いていた
辛い事もあったけど、社員さん、バイト先輩方に恵まれて楽しく働けた。
ちょっと大人の街も見れたし・笑
そんな歌舞伎町編は、これにて終了
ぷくぷく
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