スノーボード選手歴8年の私が感じる、JCCでベンチャー企業100社超に触れる魅力
みなさま、初めまして。
株式会社日本クラウドキャピタル(JCC)のクリエイティブチームの寺島直人(てらしま・なおと)と申します。
高校を卒業してから8年間はスノーボード選手として活動した後、テレビ制作会社に入社し、外資系生命保険会社に転職して営業マン向け動画を制作する仕事をしていました。
そんな私がJCCに入社したのは2018年のこと。
入社後は資金調達を行う発行者(FUNDINNOで資金を募るベンチャー企業のことです)の紹介動画や、投資家の方に読んでいただく募集ページの制作に従事しています。
今回は映像業界などで働くクリエイターの方に向けて、「ベンチャー×金融×クリエイティブ」という少しマニアックなこの仕事の魅力について紹介したいと思います。
単にクリエイティブの仕事に携われるだけでなく、最先端のビジネスに触れ、「わかりやすく伝えること」のスキルが圧倒的に身につくこの仕事。
とても刺激的ですよ。
◆テレビ制作から一転、大手生命保険会社へ
1987年2月生まれの私は今年で35歳になります。
長野県出身で実は10代後半から20代半ばまでスノーボード選手として国内外で活動していました。
いまもスノーボードは趣味で続けていますが、20代も後半に差し掛かるタイミングで映像編集に関わる仕事がしたいと上京。
未経験から3年間、AD・編集アシスタントとしてキー局のポストプロダクション(編集所)で働きました。
ポスプロの仕事はとにかくキツかったのですが、映像編集のスキルはここでかなり鍛えられました。
2013年、私は外資系の大手生命保険会社へと転職します。仕事内容は保険商品の販売方法やセールストークのコツを自社の営業に紹介する「社内向けの営業シミュレーション動画」の制作。
簡単に言えば「こんなふうに営業しましょう!」という動画の教科書を作っていました。
世間ではあまり知られていませんが、このシミュレーション動画、制作する本数はかなり多いのです。
保険商品は似たような名称でも種類が多い上、個人向け・法人向け、主婦向けや個人事業主向けなど、ひとつの保険商品でもお客様に応じた複数の営業パターンがあり、それぞれに対応した動画を作る必要があります。
しかも、保険商品の細かな規定などが短期間で変わることも多く、そのたびにパンフレットや動画も作り直すため、意外と“数”が求められるのです。
◆JCCに転職した理由
こうして、3年ほど外資系生命保険会社で働いた私ですが、もっとさまざまなテーマの動画を制作したいという欲求が高まってきました。
そんな時、求人サイトで偶然見つけたのがJCCのクリエイティブ職の募集でした。
当時のJCCの求人ページには「FUNDINNO」の名前は載っていませんでしたが、株式投資型クラウドファンディングという、何か新しいチャレンジングな仕事にとにかく惹かれたことを覚えています。
同時に業務内容自体はビジネス系の動画がメインなので前職と近しいものを感じ、強みを活かしやすいのではないかと考えました。
JCC入社後、私はFUNDINNOの募集ページや、そのページ内で公開するベンチャー企業の経営者の方のインタビュー動画の制作を担当することになります。
前職と比べると、ビジネスモデルを紹介する動画は個々の企業によって内容が異なるため変化も大きく、毎回、農業や医療、エンタメなどまったく違う業種のビジネスモデルを撮るのは楽しいです。
現在、1ヶ月あたりのFUNDINNOでの発行社数は私が入社した3年前の3倍ほどになり、私を含めた社員とインターンや業務委託の方々25名ほどで構成されるクリエイティブチームで働いています。会社自体も大きな組織になりました。
私の業務内容も少し変わり、現在は動画の撮影・編集より、イラストやアイキャッチ、インタビューから募集ページの原稿作成など募集ページに関わる制作全般を手がけるようになっています。
私たちが制作したページを読んで、投資家の方はそのベンチャー企業に投資すべきか判断するわけですから、責任は重大です。
その分、投資家の方にしっかりわかりやすく伝えられるよう、妥協のないようなクオリティで募集ページを公開するため、やりがいも感じます。
◆複雑なスタートアップのビジネスモデルを“翻訳”する
私の普段の業務内容は以下のようなものです。
営業部が提案したベンチャー企業がFUNDINNOで資金を募ってよいのか判断する案件会議(審査会議)を通過すると、募集ページの制作に取り掛かりはじめ、2〜3週間で公開に至ります。
その間に発行者の社長さまと打ち合わせをして、資料を作り、インタビュー動画を撮影・編集。
募集ページを作り上げていきます。
ここで気づくことがあります。
ベンチャー企業の社長さんはその分野の専門家でも、その分野に詳しくない一般の方に向けた説明が必ずしも上手なわけではないのです。
そこで私の出番になります。
投資家の方にビジネスモデルを理解してもらえるよう、専門的な難しい話をわかりやすく“翻訳”していく作業が必要で、いまの私の仕事は一般的な映像クリエイターより、そうした翻訳とディレクションの比重がむしろ大きくなっています。
◆「これのどこがすごいんですか?」とあえて聞く
特に最初は難解な用語の連続で大変でしたが、次第にこれも慣れてきました。
医療、人材、AI…さまざまな分野のビジネスモデルをヒアリングしていく上で、どこを意識してヒアリングすべきかがわかってきたからです。
何より大事なのは、インタビュー時に絶対に知ったかぶりをしないこと。
事前資料を読んだ私の感想から入るのではなく、少し失礼かもしれませんが「これのどこがすごいのか?」と、あえてゼロベースでヒアリングします。
それは初心者の質問かもしれませんが、FUNDINNOの投資家は発行者のビジネスモデルがわからなければ投資はしません。
そのため、発行者の社長さんには業界にかんする基礎知識も含めて徹底的に「それはなんですか?」「その単語って、どういう意味ですか?」と質問を投げかけます。
そして、一口でどんなビジネスなのかを端的に説明できるまで情報を整理していくのです。
こうしてできあがった募集ページは、冒頭の概要欄を読むだけで、ざっくりとその企業のビジネスモデルが理解できるようになっています。
専門的な詳しい解説などはなるべく後半に持っていく構成にし、まずは関心を持ってもらうことに注力しています。
また、ビジュアル的に飽きさせないため、イラストや見出しを必ずスクロール中のスマホ画面内に入るようにし、カラフルなページになるよう心がけています。
重要なのは、こうした「わかりやすい説明」だけではありません。
このビジネスはどう成長していくのか、つまり、お金にまつわるワクワクする話を具体的に経営者から引き出し、それを記述することもポイントです。
有り体にいえば、将来的に成功して投資するとしっかり成長しそうだなと思わせられる話を社長さんから聞き出すのです。
こうして、複雑な情報をシンプルな数行に落とし込む作業によって、私は物事を説明する力がかなり身についたと自負しています。
◆妥協なきクリエイティブ部のビジネスモデル理解が、投資家の心を動かす
これまで、動画撮影だけの案件も含めると、100社近い募集ページの制作を担当してきた私。
そのため、JCC入社当時と比べてベンチャー投資にもかなり詳しくなったと思います。
これは単なるクリエイティブ職では絶対に身につかなかった独自の価値だと断言できます。
また、物事を理解することについて妥協をしない態度も身につけることができます。
仮に発行者のビジネスモデルが「これは成功しそうだな…」と自分で感じても、その根拠を説明できなければ、それは網羅的に発行者の概要をキャッチしていないのと同じです。
撮影や編集のテクニックを駆使してきれいでカッコいい動画を制作する映像制作の仕事も魅力的ですが、常に新鮮なビジネスの情報に触れられ、投資家の心を動かし、さらに世の中をよくするベンチャー企業を応援できるこの仕事は、3年在籍している今もクリエイターとしても飽きません。
JCCのクリエイティブチームは、“制作”の範囲を超えたワクワク感とやりがいを感じられ、充実した日々を過ごせることを私が保証します。
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