ゆうすい ふり子 Yusui Furiko |うさヒトてつがく

同居歴7年・うさぎ(うさ地蔵)とヒト(わたし)日常から、「ありかた」のヒントを そーっ…

ゆうすい ふり子 Yusui Furiko |うさヒトてつがく

同居歴7年・うさぎ(うさ地蔵)とヒト(わたし)日常から、「ありかた」のヒントを そーっとすくい上げる絵日誌コラム。

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最近の記事

限りあるフィボナッチ|うさヒトてつがく #6

我が家の灰色うさぎこと「うさ地蔵」と私は、本日も無事に過ごすことができました。 ありがたいな。 ・・・ 限りある人生を大切に、の思想がどこまで自分に根づいているか、ふと疑問に感じることがあります。私は時間の浪費もするし、人にお見せできるような暮らしをしていませんが、そんな状態を許している、というより許すとかそんなのどうでもよいくらい自堕落にすることがあります。そもそも見せる必要もなく、これはこれで安らぎにあふれるもので、よしとしています。 そうそう、どこかで見聞きした理

    • 無言のうさ力|うさヒトてつがく #5

      うさぎを観察する機会を得たのは、小学生のころであった。 当時、わたしの通っていた学校では、うさぎ と にわとり を飼育していた。校庭に設置されたフェンス小屋はちょうど半分ずつで仕切られ、それぞれに数羽ほど納められていた。うさぎ も にわとりも「羽」と数えるのだと教わって、なんだか不思議な気持ちがしたものだ。 にわとりも好きだが、うさぎの方がもっと好き。 というわけで、特に昼休み、少女ふり子は、しばしば うさぎエリアのフェンス前でかがみこんでいた。赤い目、白い毛のうさぎたち

      • 無題|うさヒトてつがく #4

        子どものころ 「無題」 と名がついた作品をみて 「無題」という題がついている・・・! との屁理屈をこね そっと口をモゴモゴとさせた日が 遠いむかしのように感じる。 うさ地蔵も、わたしも、 世の中で識別できるように お互い名前を持っている。 うさ地蔵、は わたしが名付けた。 わたしには、親が付けた名がある。 うさ地蔵=うさぎ わたし=人間 で われわれはつまり「うさヒト」であり お互い何者かではあるけれど 生き物の中のほんの一部であり 名前はあっても 属性に応じて適

        • 余ノ ハラ ハ 白イ|うさヒトてつがく #3

          我が家の灰色うさぎ、うさ地蔵に謝らなければいけないことがある。 本当は、 うさ地蔵のお腹は、白いのである。 初回の「うさヒトてつがく」にて、試しに正しく描いてみたのだが、今まで灰色に塗りつぶしていたからか、違和感があった。 本物は、お腹が白い。 いままで、うさ地蔵、という名前につられて、無意識に灰色に染めてしまっていたのだ。 白は、立派に「白」という色なんだから。 これからは、忘れずに描くようにしなくっちゃ。 お腹に たっぷり余白を抱えているなんて、とってもいいこと

        限りあるフィボナッチ|うさヒトてつがく #6

        マガジン

        • 古今うさぎ集 ●
          30本
        • 日常いまさら発見
          27本
        • 他力本願寺
          6本
        • デジタル頓服
          9本

        記事

          どんぶらー効果|うさヒトてつがく #2

          「わたしにとって」 の しあわせが流れてくる音 我が家の灰色うさぎ「うさ地蔵」は、たまのおやつを心待ちにしています。 特に大好きなものはリンゴ。 わたしがリンゴを食べるとき、ほんのちょーっとだけ、おすそわけすることがあるのです。 一緒に食べるリンゴは格別。 同じものを、同じときに食べる。 こんなぜいたくがあるだろうか。 うさ地蔵、うさぎだけに大変耳がよろしい。 「ショロショロショロ…」 とリンゴの皮をむく音が聴こえはじめると、もう!なわばりをぐるんぐるんぐるん!と運動会

          どんぶらー効果|うさヒトてつがく #2

          怠化論|うさヒトてつがく #1

          うさ地蔵に近づくと 冬だからでしょうか。 毛皮の手ざわりが良いからでしょうか、ぬくもりのおかげでしょうか。 いいえ、近づくだけで自然と眠たくなるのです。 忙しかった夜などは、特に。 うさ地蔵の遊び場には、薄めのマットレスが設置されています。わたしたちが互いにくつろぎ、ごろごろできるよう、ととのえているのです。わたしは、毎夜 身を横たえながら、他愛のない話を うさ地蔵につぶやくのです。 〈 数時間後 〉 はっ、また寝てしまった!よくない、ちゃんと自分の布団で寝なければ。

          ウサギのうさ地蔵と、ヒトのわたし|うさヒト2023

          我が家の灰色うさぎ、通称「うさ地蔵」と新しい年を迎えることができました。 この生活が永遠に続くものではないことは、考えたくはないけれど、わかっています。 「はぁあぁあ(安堵)、今日も一緒にいられたね〜(嬉)」 の積み重ね、なのです。 うさ地蔵がどう思っているのか、わたしに対してなにか感じるものがあるのかなどは、知るよしもありません。少なくともわたしは、一緒に過ごせる時間をありがたく思います。わたしなりの精一杯で、やさしく、たのしく、接していきます。 ともに暮らすなかで、

          ウサギのうさ地蔵と、ヒトのわたし|うさヒト2023

          毛抜き、手抜き|ふあんクリエイターの実行日誌

          我が家の灰色うさぎ、「うさ地蔵」が衣がえをしている。 いま、「換毛期」と言って、冬用の毛(冬毛)に生えかわっているのだ。この時期は、日々こまめにブラッシングをし、浮いてきた毛を取り除く必要がある。 でないと、 とのことで、容赦なく。 ただ、うさ地蔵はブラッシングを嫌がる。 毛抜きチャンスは、食事中や食後の油断してくつろいでいるときだが 背後から近づく巨人(わたし)の手にブラシ。 すぐに異変を察知して、目を丸くして跳び出してしまうことがしばしば。 さすが草食動物!そう

          毛抜き、手抜き|ふあんクリエイターの実行日誌

          家庭ナイトサファリ注意報!|ふあんクリエイターの実行日誌

          魔の四角地帯 我が家の灰色うさぎ、通称「うさ地蔵」の魔力の強さときたら。 行きつけの店のように、フラりと吸い込まれてしまう「魔の四角地帯」。 そこは、自宅の一角にあるもんだから、気軽に立ち寄れてしまう。というより、最近は気がついたらそのエリアに毎晩のようにいる自分。今日こそは騙されないぞ、の決意を幾度となくくじかれ(自らくじきにいってしまう)、うさ地蔵の導きで眠りの世界へ・・・。 最近の肩こりの原因は、間違いなく「魔の四角地帯」で寝落ちしていることだ! なぜ寝落ちしてし

          家庭ナイトサファリ注意報!|ふあんクリエイターの実行日誌

          そう、「人間」のわたくし!|ふあんクリエイターの実行日誌

          インターネットを使っていると、時折、何かの認証画面でパスワードなどとともに「自分が『ロボット』ではないこと」を申告しなければならないことが、気にかかっていた。 「私はロボットではありません」 にチェックボックスありて。カーソルを持っていくか、もしくは画面に指で触れるとか。押さずに関所は通れぬ仕組み。たしかに「ロボット」ではありませんが、「ロボット」でなければ良いのか?我が家のうさぎ、通称「うさ地蔵」が、わたしの目を盗んでポチッ!と押してしまった場合は通ってしまうよね。世の

          そう、「人間」のわたくし!|ふあんクリエイターの実行日誌

          盲点マリオネット|ふあんクリエイターの実行日誌

          そうだ、そうだわ!きっとそうに違いないわ!!!の記録。 ここしばらく 疲れているな、 つかれているな、 ツカレテイルナ、 (機械的に頭の中で反すうされている状態) からの 「・・・たのしくない」 になって 呼吸している空気が重くなって なにかよい方法を探していたのだけれど 特に見あたらず 胡椒少々、程度に途方に暮れて 「もうだめ」と「まだ大丈夫」 の感情の行き来を、振り子のようだと他人事のように眺めていた。 それで今日 「とうの昔に『もうだめ』

          盲点マリオネット|ふあんクリエイターの実行日誌

          師歩散歩|ふあんクリエイターの実行日誌

          仕事をカリカリこなした12月。 職場のデッカイ壁掛けカレンダーの 「師走」 の文字を眺めながら、この言葉が心を焦らせるんじゃ!と考えていた。 まず 「しわす」 の語感が、どこか しわす、しわす、しわす・・・しわすない、・・・せわしない、忙しない、忙しないから自分の世話ができない、このままじゃ、自分の世話をしない状態を引き起こして、困っちゃうよ(忙しいときこそ自分を労わりたいのだが) なーんて、言葉あそびをしてみたり。 それから 師『走』 の文字がこれまた

          師歩散歩|ふあんクリエイターの実行日誌

          パブロフのうさぎ|ふあんクリエイターの実行日誌

          どうしよう。いや、わたしではどうにもできないのです。 エサ袋の カサカサっ・・・ と擦れる音をききつけて ぴょんこっ!!! と、全力でとびかかってくる、我が家の灰色うさぎ、通称うさ地蔵はただいま闘病中。 小屋の隅でうずくまる、うさ地蔵。わたしに尻を向けて、小さくなっている。部屋が静かになってしまった。こんなに静かだったかな。 あんなに食いしん坊なうさ地蔵が、まったく、まったく食べなくなり。 獣医師さんたちが、親身になって症状の改善になりそうな治療をほどこしてく

          パブロフのうさぎ|ふあんクリエイターの実行日誌

          わたくしの小さな音|ふあんクリエイターの実行日誌

          この「実行日誌」は、自分のための記録であり、自分に勇気を与えたいときに読み返すものであります。 それから、描いて書く。この行為で、わたしの何がしか癒されるかしら?とも期待している。自分に期待することは悪くない、そんなつぶやきが、絵や文に紛れている気もする。そんな絵日誌。 追い込まれたときも常に、わたしには選択肢があることにしています。前向きでも後ろ向きでもなく、表と裏をくるくると漂わせ、暮らしていけたらいいのかな。 そんな本音を、ここでは解放してあげたいのです。 さて

          わたくしの小さな音|ふあんクリエイターの実行日誌

          二身上の都合|ふあんクリエイターの実行日誌

          わたしと、うさ地蔵と我が家の灰色うさぎ、通称うさ地蔵との触れ合いの中でまたひとつ、気づいたこと。 先日、 「ああ、もう働けない。働くという行為をやめたい」 と思ってしまったことがあり、 思って「しまった」 ことに、しまった!と思った。 ○○して「しまった」 というあらわしかたは、極力したくないのだ。 これは、今回はたまたま「働く」ことについてであったが、日常の他の「しまった!」現象にも言えることで、つい独りごちてしまう。 心の修行が足りないなー、のような、謎

          二身上の都合|ふあんクリエイターの実行日誌

          ハイペース・マイペース・マイスペース|ふあんクリエイターの実行日誌

          わたしの余白に向けて、三段活用ゆっくり、あせらずにね、の意味をこめて 「マイペースでね」 なーんてやさしい言葉を わたしからわたしへ言いきかせる、もしくはだれかからわたしへの贈りものとしてかけてもらえるときがあるけれど。 はて、マイペースとは、どのくらいのペースなのだろう。 わたしの心地よいペースについて、実はよくわかっていないことがわかりました。これからもわからない状態で暮らしていくと予想しています。 なんだろう、どこか、せかせかして、そう、気ぜわしいのですよね

          ハイペース・マイペース・マイスペース|ふあんクリエイターの実行日誌