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0510「フェアトレードの学校」初出席

5/10、株式会社ピープルツリーさんが開催する「フェアトレードの学校」に参加しました。

毎月1回、自由が丘にある店舗で開催しているそうですが、今月は初のオンライン開催。エシカルファッションプランナーとしての活動に加え、ピープルツリーのアンバサダーも務められている鎌田安里紗さんのInstagramで今回の開催を知りました。

リンクはピープルツリーさんのもの↓


当日は、スピーカーのお話を聞く+参加者とのグループトークに参加するzoomと、視聴のみのyoutube配信を選ぶことができました。少し緊張しましたが、グループトークありのzoomで参加してみました。

1.当日の流れ

当日は大まかに、フェアトレードの入門講座→グループトーク→鎌田さんから活動のご紹介→グループトーク→質疑応答という流れでした。

2.「フェアトレード」ってなんだ?

まずはフェアトレード入門講座。そもそもフェアトレードってなんだろう?という導入から始まりました。

講座内の詳細な内容を書くことは避けますが、フェアトレードという言葉についてはこの記事内でも簡単に確認をしてみたいと思います。

人と地球にやさしい貿易
フェアトレードは、人と地球にやさしい貿易のしくみです。フェアトレードは、アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家、都市の スラムの住人など、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで、彼らが自らの力で暮らしを向上させる支援をします。(ピープルツリーの母体NGO、グローバル・ヴィレッジのサイトより)

フェアトレードは、1940年代にアメリカのNGO団体がプエルトリコの刺繍職人と交易を始めたことが発端と言われています。

フェアトレードの前身とされるオルタナティブ・トレードから、認証ラベルを使った商品が流通するまでには細かい過程があります。ここで書くと長くなってしまうので、今後別の記事でまとめてみようかなと思います。

「フェアトレードの学校」を開催しているピープルツリーさんは、服やアクセサリー、雑貨を販売しているブランドで、フェアトレード団体の認証を受けています。

3.グループトーク・質疑応答から思ったこと

入門講座後、最初のグループトークがありました。5分ほどで「フェアトレードについて新たに知ったこと」「質問したいこと」などを話します。

が、私のグループはほとんど「なぜ今回このイベントに参加したか」というシェアで終わってしまいました。みなさん本当に立場がバラバラで、私と同年代の学生さんもいれば、社会人でお仕事柄フェアトレードに関わっていらっしゃるという方もおられました。

2度目のグループトークは、鎌田さんやピープルツリーさんの活動のご紹介などを受け、自分たちが「今だからできること」について同じグループでシェアしていきます。ここも時間配分が難しく、全員分の意見をシェアすることはできませんでした。……グループワークって難しい。しかしグループトークを通し、総じて「学生だからお金がなくてフェアトレード商品に手が出しづらい」という、自分を棚上げする考えに凝り固まるのはよくないな…と思いました。

4.一筋縄ではいかないモヤモヤ

このイベントに参加してから、、、というより、参加する前から感じていたモヤモヤが2つあります。

まず、1つ目。自分が安い服にときめいてしまうこと。物欲が高めの人間なのでもともと買い物は大好きです。UNIQLO、G.U.、ZARA、などなどTHE ファストファッションブランドは、EC・店舗問わず見ていてテンションが上がります。「この服かわいいから2色買っちゃおうかな~!」みたいな衝動買いも割としていました。最近は少し落ち着いてきましたが、いわゆるプチプラのお洋服はついつい買ってしまうことがあります。

「服の大量消費が色々な問題を起こしているのを認識しているのに、安い服を買うのはよくないよな…」VS「ほしい、今すぐほしい……明日にはこの服もうなくなってるかも…」。この繰り返し。買ってしまった時に得られたのは圧倒的な満ち足りた感と一抹の罪悪感です。

服の大量消費の影で生産者の方々への搾取が起こっているかもしれないこと、環境破壊が起こっていることを認識している上で、安い服に惹かれてしまう自分。これが第一のモヤモヤでした。

このモヤモヤについて、イベント終盤でなるほど!と腹落ちしたことがあります。

簡単にいうと、「総とっかえしなくていい」ということです。自分が使える範囲でどうお金を使うか考える。その上でフェアトレードに興味があるなら、朝飲むコーヒーをフェアトレードのものにしてみる。フェアトレードのチョコレートを買ってみる。そんなところからスタートしてみればいいんです、とのことでした。服も、アクセサリーからフェアトレード商品をチェックしてみるとか、それなら自分でもできるなと思いました。

もうひとつ印象に残ったのが、鎌田さんがおっしゃった「適正価格を考えてみること」。いつの間にか「安いもの」がデフォルトになって、オーガニックやフェアトレード商品が「高いもの」になってしまっていますが、もしかするとその「高いもの」が適正価格で、「安いもの」は安すぎるのかもしれません。適正価格が狂っていないか、今一度自分で考えてみることも大切ですね。

そして2つ目のモヤモヤ。フェアトレードの取り組みや、上記のような考え方のアップデートは大切で、「いいことだ」というのは間違いなくそうだと思っています。その反面、大学の研究科で研究をしていく上でただただ「いいことだ」とは言えません。批判的にフェアトレードを考えてみる、ということも大切にしたいと思っています。

たとえば『フェアトレードのおかしな真実』という書籍。記者であるコナー・ウッドマンさんが世界中を旅し、「フェアトレード」や「エシカル」が本当に生産者の生活をよくしているのか取材したものです。そしてその旅の結果、この書籍はフェアトレードについて疑問を投げかける内容となっています。

「サステナブル」「エシカル」「フェアトレード」、これらに関係するお仕事をなさっている方、特に今回の「フェアトレードの学校」で活動のお話をされていたような方々が本当にかっこいい、憧れるなぁと思う気持ちと、フェアトレードの商品が本当に倫理的かは実際分からないよなぁという気持ちの両方があります。

ピープルツリーの方々や鎌田さんがお仕事を通してフェアトレードに関わっていくことと、「研究」を通してフェアトレードを見ることの違いって何だろう?それが今の私にとってモヤモヤと感じていることです。突き詰めると、「学問にできることって何だろう?」ということかもしれません。

こんなこと、学部生に毛が生えたような私が答えを出せるものではないかもしれません。けれど、ストレートに就職せず学校に残ると決めた以上、自分なりの答えを見つけて学生生活に区切りをつけたいです。

以上、長くなってしまいましたが3本目の記事を書いてみました。

最後に1つ、
鎌田さんがご紹介されていた新しいプロジェクト「unisteps」。興味のあるコミュニティが増えました。

3本目 0510、「フェアトレードの学校」初出席







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