見出し画像

【ネタバレ速攻レビュー】Netflix『シティハンター』が、世界で戦えないコンテンツだと思った理由と提案

速攻なので、乱文失礼。

Clubhouseで出逢った知人が出ていることもあり、はじめからテンションアップ。

しかも先日『だれかtoなかい』では、鈴木亮平氏が、そもそも冴羽獠をやりたくて役者を目指したとか、脚本に口出ししたとかで、かなり期待度があがっていた。

ファン待望のNetflix『シティハンター』。

結果としては平凡な印象が残った。
まだ公開されたばかりなので、もちろん結論ではないけど、2回見た。

うむむ、これだと『カウボーイビバップ』の二の舞い。
続編が見たいのだ。当たって欲しい。


■ 圧巻の鈴木亮平!

これは、もう全世界共通の感想だろう。

もう、のっけから、鈴木亮平 = 冴羽獠だった。
もう1万点!

ただし、全世界配信で〝冴羽獠〟がどれだけ求められていたかは不明だし、鈴木亮平氏がパーフェクトすぎて、他のあらが目立ったかも。

■ キャスト・スタッフのバランスが悪い

とはいえ、映画は全スタッフ・キャストの力量にかかっている。

『東京物語』の小津安二郎監督のコトバだったと思うけど。
「もしスタッフにダメな人がいると、映画はそのレベルで完成する」

というのがあって、自身もいつも感じている。

100点の役者がいても、もし20点のスタッフや役者がいたら、映画はその平均点(100点+20点/2=60点)ではなく、20点で出来上がるという意味だ。

これは岸田秀氏の書籍でも、心理学の書籍でも見たことある話で。

サラリーマン世界にも当てはまる〝組織〟の話。
そのために全体的なバランスも大切で、そのためにプロデューサーさんがいる。

■ ストーリー(脚本)はダメだが、脚本家のせいだけではない

ストーリーは平凡で、日本のテレビドラマレベルとなった。

海外の配信独占映画は「えっ、これ配信だけでいいの?」というものが多く、それに較べるとあまりに稚拙。

もちろん〝原作〟やファンを意識するべく、混乱もしただろうから、
脚本家本来の力量が発揮されたかどうかは不明。

ただし、セリフの切れが欲しかった。
冴羽獠のキャラクターを知らない人に〝魅力〟が伝えられたかというと、原作には劣る。

■ ネットの感想に「面白い!」という声がほとんどない

配信後からSNSパトロールしていて感心するのは。

・鈴木亮平スゴイ!
・アクションスゴイ!

とはあるけれど、いまのところ「面白い」という投稿がいま現在ほとんどない。

■ ダメのところは、一部の役者さん

役者の演技がダメってことは演出がダメってこと。
演技の下手な役者を目立たせないのが、監督の仕事だ。

絶叫するシーンで、冴羽獠のカットでつなぐなどすれば、
演技不足は目立たなかった。

1980年のアイドル邦画でよく使っていた、演出・編集手法だ。

■ ダメなところは、全1話にしたところ

往年のファンを意識するならば、最低でも2話に分けたほうがよかった。

第1話でファンの心理をくすぐり、第2話で全ユーザーを引き込む仕組みがあれば、それなりに引っ張ることもできたし、全体評価が上がった気がする。

例えば『忍びの家』など、2時間にまとめると平凡な話になったはず。
しかし、数話に分けることで1話ごとに〝山場〟があり、次にひっぱることができた。

Netflix『シティハンター』もそうすれば、よりヒットしたと思う。
とにかく山場が弱すぎるのである。

また制作陣自身が「続編ないかも?」とファンサービスしすぎて〝いれすぎた 〟感も。
はなから続編作る気合いがないのかなとも感じた。

結果、鈴木亮平氏を見たいだけになってしまった。
世界の『シティハンター』を知らないユーザーさんも、鈴木亮平氏にはホレるはず。

あとは、その力を信じるのみ。

※画像はNetflixスクリーンショット

(C) 北条司 / コアミックス 1985 / Netflix

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?