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「暦・カレンダー生活に関するエトセトラ」(第2回)「7月中旬~8月中旬についての小話」)


「海の日」(うみのひ)

 「海の日」とは、日本の「国民の祝日」の一つで、7月第3月曜日が該当します。「国民の祝日に関する法律」では、海の日を「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日だと定めています。

 祝日として1996年に定められた当初は、7月20日が海の日でした。しかし、祝日法によって、2003年以降は、7月の第3月曜日が「海の日」になりました。


「大暑」(たいしょ)

 「大暑」は二十四節季の第12番目にあたり、「小暑」と「立秋」の間になります。2022年の「大暑」は7月23日でした。

 「大暑」の時期には「梅雨」も明け、1年で最も暑さが厳しい時期になります。

 ちょうどこの時期には小中高校などでは夏休みに入りますが、日本列島は35度を超える日が多くなり、ここ数年は40度を超える地域もあります。


「土用丑の日」(どよううしのひ)

「土用の丑の日」は、日本の伝統的な風習であり、夏の土用に特定の食材である「うなぎ」を食べる習慣を指します。

夏の土用は、夏の土用入りから約18日後の期間を指します。この期間は、暑さが厳しくなり、体調を崩しやすい時期とされています。そのため、古くから日本の農耕民は夏バテや疲労を防ぐために、栄養豊富な食材を摂取するようにしてきました。

こうした中で、「土用の丑の日」が生まれました。夏の土用の期間には、うなぎが旬を迎えることから、この日にうなぎを食べる習慣が広まりました。うなぎは栄養価が高く、ビタミンやミネラル、たんぱく質などが豊富に含まれているため、夏の疲れを癒し、体力を回復させる効果があるとされています。

土用の丑の日は、毎年夏の土用の期間に1度(年によっては2度)設定されており、多くの日本人がこの日にうなぎ料理を楽しむため、うなぎ屋やレストランでは行列ができることもあります。

ただし、うなぎは絶滅の危機に瀕している種もあるため、持続可能な食材の選択にも配慮しつつ、伝統的な文化としての土用の丑の日が続けられています。


「葉月」(はづき)

 8月というと夏真っ盛りのイメージ(最近ですと、ここ数年来の酷暑のイメージの方が強いかもしれませんが- - -)ですが、暦の上では秋が訪れる時期です。

 「葉月」というのは、一般的には、木の葉が落ちる月「葉落ち月(はおちづき)」が略されたのが語源だと言われています。


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