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私には私の地獄があるが、あいつにもあいつの地獄がある

「生きてる意味がわからない」
「なんでみんな生きていられるの」と書き残して隣の研究室の子が死んだ。
あまりにも潔く。

「成績が上がらない」
「おれは来年東大に行くんだ」といって人を刺した。
様々な憶測が流れ、いやでもニュースを目にする。

僕らは、目の前に見えている世界でしか物事を見られない。
思い返すと、受験期は、受験に失敗したら死ぬと思っていた。

僕らは、目の前の世界を生きることに精一杯なのだ。
というか、それ以外をあまりにも知らなさすぎるのだ。

年齢があがるごとに、視野が広がり視座が高くなるものの、
僕らは若い。
学校という檻の中で、「成績」「単位」という呪縛から逃れられない。

大学4年生が教授を刺した。というニュースはまだほんの少し数年前。
あまりにも画一的な評価基準で、教授が絶対権力を握っているのは残酷だ。

翼が欲しい
どこにでも行ける

自分の日記を読み返すと、よくこの言葉を書いている。


それを友達に話すと、

私もよく病むよ。と。

意外と病んでいるのは自分だけではない。
それは若いから。
まだ経験したことがないことだから。

私には私の悩みがあるが、目の前の相手にも悩みはある
ということを忘れてはいけない。


母が、
受験期に「受験だけがすべてではない」と言っていたように。

世界は広い。
だから、スマホを置いて街を歩く時間が大切だ。


この経験がいつか誰かを救う事ができるように
私は今日も自分と向き合い続ける。

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