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リスペクトとは「分からない側」を想像してみること。-人に期待しないのは、寂しい-

一年間、同じチームで活動しているメンバーと話した時の話だ。

ある子が「〇〇の発言、まじでむかついた」
「なんであんなに高圧的なの」と怒っていることを言葉にする。

一緒のチームで活動する際、どうしても相手のいやな部分は見えてしまうものだ。

僕が「相手に伝えてみたら?」と提案するも
「それはできない」と返ってくる。
僕が「なんでできないの?」と聞くと
「伝えても変わらないし、なにより疲れる」と。

確かに、すごく理解できる話だ。
伝えて相手とけんかなり衝突するのはいやだし、疲れる。
何より、人はなかなか変わらないから、何も変わらないことに諦めてしまう。

諦めの境地に至ると、深い関係なんてなれない。
だって本音で話すことができないんだから。

けれど、人に期待しないのはあまりにも寂しいことだ。


僕らには言葉がある


だから、言葉にするべきだ。
「察して」なんて無理だ。

ただ、伝え方には気をつけるべきだ。
「正しい人が正しいタイミングで正しいことを言う」ことは、
一見正しいことのように思えるが、聞き手側からすれば辛い場合もある。
だって「あなたに言われたくない」「今日は勘弁してください」などと思うことも、往々にしてあるのだから。


いつ相手に伝えるかにその人の力量が見える

非常に重たい話を、金曜日の帰り際や夜遅くなどに言われると、
それを抱えて週末を過ごさないといけない。
1週間の始まりの月曜日の朝8時に重たい話をするのも、また問題だ。
相手への興味関心を含めて、
「相手が今どんな状況にあって、何なら伝えられても大丈夫か」なども考慮することが大切だ。
伝えるタイミングは大事だ。


どう相手に伝えるかにその人の力量が見える

リスペクトは言葉に表れる。
何かしてもらった時は、「おう」「OK」より「ありがとう」を。
どんな些細なことでも、「ありがとう」を言葉にして伝えてくれると嬉しい。

「これってこうじゃない?」と指摘するときも
「私はよく間違える。だから教えて欲しいのだけど、、」と前置きがあると角が立たない。

「これって進捗どうなった?やった?」と確認するときも
「もしもうやってたらごめん。確認で、これって大丈夫かな?」の方がいらいらしない。

自分の言葉に責任を持ち、
この言葉を使うと相手はどう思うのか。
常に相手の気持ちを考える。
それが「リスペクト」なのではないだろうか。

相手との関係性も大事だ


人は、聞きたいものしか聞かない。
どうでもいい人から言われる注意より
信頼している人から言われる注意を人は受け入れる。

言葉にして相手に伝える時に、
相手の関係が築けていないと、どうしてもけんかになる。
「おまえにいわれたくない」と返されてしまう。


リスペクトは態度に表れる。
「元気?」と定期的に連絡してくれる方が嬉しいし、気遣いを感じる。

メールを送ったときに、すぐ返してくれる方が信頼できる。
返信を遅くすると、逆にかえって自分の仕事が遅れることに気づくべきだ。

「これっていつまでにできそう?」と聞いたとき
「大丈夫。頭にあるから。」と返すのも危険だ
「何日の何時までにできるか」をちゃんと言うべきだ。
だってあなたは1人で生きているわけじゃないのだから。

相手の信頼を勝ち取るには、
まずは態度から示さなければならない。
自分の発言に責任を持ち、
人と協力する姿勢を見せる。
それが「リスペクト」なのではないだろうか。

人には人の生き方や価値観がある。
僕らがどうこう言うものでもないし、
生きてきた環境・出会った人によって形成されている。

人には人の正義がある。
強弱はあれど確実にある。
だから、ぶつかる。
ぶつかったときの対処方法は持っておくべきだ。

何より相手はどう思うだろうか??を想像することが大切なのだ。

そのために、常に「分からない側」を想像してみるとよい。

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