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ものかきのおかしみと哀しみ

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すれ違った人たち
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2021年8月の記事一覧

結論「旦那いらない」

結論「旦那いらない」

女子更衣室のロッカーに潜んで話を聞いてるみたいだった。いや、実際そんなことはしないけど。比喩。ほんとにしないよ。

なんか言葉を重ねると余計に怪しくなるので困る。まあでも、それに近いシチュエーションには毎回なるわけで。

なんでかというと通院での治療センター(化学療法なんかの患者専用の一角が病院にある)がそうだから。

カーテンで仕切られた半個室みたいなとこで、ビジネスクラスみたいなシートに沈んで

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生きることしかやってない

生きることしかやってない

退院して1か月ちょっとが過ぎた。その間、どう過ごしてたのか。

基本、定期的な通院治療と、治療の副作用からの回復の時間のコンボ。まあ、あっという間に時間が過ぎていく。

変な感覚だけど、めちゃくちゃ仕事をしていたときより時間が過ぎるのが速い。なんでだろう。

いや、正確に言えば「仕事だけ」していたときは時間をちゃんと自分で消化してなかった。消化する前に化学的な溶剤で溶かしてたかもしれない。

勝手

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検索してみてと言われて電車に乗る

検索してみてと言われて電車に乗る

――タピオカが和歌山で息絶えたようなので確認をお願いします。

僕が朝の日課の壺磨きをしていると、スマホにそんなメッセージがいきなり飛んできた。

なんだろう。詐欺メッセージなのか、それにしてはURLも貼られてないし、そもそも意味がよくわからない。

メッセージの最後には、まだ知らない人たちにも和訳して教えてあげてほしいと付け加えられている。

和訳って……。一応、これ日本語のメッセージに読めるん

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生きるためのギフトをつくる

生きるためのギフトをつくる

ストンと落ちた。いままで、ずっと掴めそうで掴めなかったもの。

自分は何を受け取って、何をつくりたいのか。

90%ぐらいの惜しい感じで、いつも自分が手にしたり、仕事でかたちにしたりしてたものが「ああ、これだった」と、満たされた感じ。

何のこと言ってんだって話だけど、たくさんのnote仲間がつくって編んで贈ってくれた『ふみぐら小品』の文庫本を手にしてストンときた。

もうね、実際に手に取ってもら

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