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外国人やマイノリティと呼ばれる方々と接するヒントが詰まった、ガチンコ海外子育てエッセイ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
著者:ブレイディみかこ さん

ー 感想 ー

だんだんと数は増えてきているとはいえ、
日本で普通に生活していると外国人の方と
接する機会はまだ少ないかもしれません。

今後、高齢者の方が増えるにつれて
ますます外国人の方の力を借りる必要が
あるかもしれない私たち。

「どんなふうに接したらいいかわからない」
「自分が人種や文化など、失礼なことを
 言ってしまいそうでこわい」

そんな不安にヒントをくれるかもしれないのが、
少し不思議なタイトルのこちらの本。

読む前は小説だと思っていたのに、いざ読んでみると
ノンフィクションの子育て日記でびっくり。

イギリスに住み、中学校に通い始めた息子さんの成長を
つづったお母さん目線のリアルエッセイ。

日本で生活していると感じることが少ない
人種の違いや、生まれた場所による生活の差、
ジェンダーのことなどが、時にはユーモアを交えて、
時には少し苦い思い出としてセキララに描かれていて、
まるで自分も海外で生活している気分に。

特に印象に残ったのは、イギリスの中学校で教えている
内容が日本とはかなり違っている部分があったこと。

「ジェンダー」については少しずつ日本でも
教育の現場で取り上げられているけど、
「エンパシーとは何か?」なんて
まだまだ日本では重要視されてないことまで、
子どものころから教えられていて
少しうらやましかったり。

でも、この本が今の日本で爆発的に売れて
読まれていることが、未来にとっての
少しの希望なのかもと思ったり。

むずかしいことを考えずに、
「ちょっと海外生活気分を味わいたい」
ぐらいの気持ちで手に取れる本だと思うので、
お気に入りのごほうびを準備して、
タイトルの謎を解き明かしてみるのもいいかも。


***


ー 響いたフレーズ ー

「頭が悪いってことと無知ってことは違うから。
 知らないことは、知るときが来れば、
 その人は無知ではなくなる」


***


ー 今日のごほうび ー

そのシンプルなパッケージが絶妙な上品さで
贈り物にも自分へのご褒美にも大人気な
NUMBER SUGARさん。

その正体は、いろんなフレイバーが楽しめる
キャラメル屋さん。
番号ごとに異なった味が楽しめます。
私のお気に入りはNo.3のシナモン&ティー。
読書後の頭に上品な甘さがじんわり広がる幸せ。

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