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#2 ハナクマ荘にあるお店のこと

花隈には、店主さんが一人で切り盛りするお店がたくさんある。どこも唯一無二の魅力に溢れていて、そのお店を目当てに町を訪れる人も少なくない。

実はハナクマ荘の一階にも、そんな愛されるお店たちがあるのです。


loji flower | 花屋さん

loji flowerさんはその名前のごとく、道端にある草花のようなさりげなさで、日常を彩ってくれるお花屋さんだ。

特別な日でなくとも、その辺のグラスにさっと生けたくなるお花がいつも可愛らしく並んでいる。花を飾る習慣なんてなかったけれど、lojiさんのお花はつい連れて帰りたくなるからふしぎだ。

もちろん特別な日には、とびきり素敵なブーケも作ってくれる。
相手の好きな色や雰囲気を伝えると、ぴったりのブーケが出来上がるので毎回感動してしまう。わが家のお祝いごとには欠かせないプレゼントだ。

卒業シーズンにはコサージュ、クリスマスが近づけばリースが並び、お店の前を通るだけでも心がはずむ。(リース作りのワークショップなども開いている。)
そういう飾り物も一つ一つが手作業だから、色合いや形もさまざま。それを悩みながら選ぶのも楽しいのだ。

そうやって、lojiさんは日々をちょっとずつ豊かにしてくれる。きっとこの町に暮らす多くの人にとって、大切なお店なんだろうな。
また、ふらりとお花を買いに行きますね。

loji flower
Instagram : lojiflower


a-bakery | ベーグル専門店

去年の秋ごろ、わが家に大ニュースが舞い込んだ。
「a-bakeryさんが、ハナクマ荘の1階にきてくれるかもよ!」
「えーーーー!!!」

だってすでに、超が付く人気店なのだ。高架下にお店があった頃に見かけた行列のインパクトが忘れられない。そんなお店が、うちに…?

信じられない気持ちのまま、移転が実現することとなった。高架下の店舗から花隈に一度移り、なんとその場所も間も無く、立ち退きを余儀なくされたのだそう。

渦中のa-bakeryさんは引っ越し続きで大変だったはず…
だから無責任に喜んではいけないと思いつつ、私たちはこの巡り合わせがやっぱり嬉しかった。

そしてオープン当日。予告はゲリラ的に上げたインスタのストーリーズだけ。それでもオープン時間には、道をぐるりと回るほどの長い列ができていた。お店の再開を待ち望んでいた人たちのわくわくする気持ちが、アツアツと伝わってくるようだった。

a-bakeryさんのベーグルはいつも新鮮で楽しい。甘い、しょっぱい、シンプルプレーンなんでもござれ。
見たことがないフレーバー、でもひと目で「絶対おいしい!」とわかる。
店主のマキさんが言うには、「これとこれ組み合わせたら間違いないやろ!」と直感するのだそう。

マキさんは元々、某ケーキ屋さんで働いていた。ベーグルは本を読んでの完全独学で、自分がおいしいと思う味を求めて改良してきた。中にはケーキからインスピレーションを受けたフレーバーもあるのだとか。

そうやって生み出される唯一無二のベーグルに、わたしたちはこれからもときめき続けるのだろう。改めて、ハナクマ荘に来てくださったご縁に感謝したい。

しょっぱい系のベーグル。ベーコンやプルコギがどっさり。うまそう

ちなみに現在は予約販売がメインの営業。インスタグラムで告知をされているので、ぜひ覗いてみてください。

a-bakery
Instagram : makiko.a_bakery


花隈には、元気をくれる場所がいっぱいある。

個人で営むお店は、店主さんの人柄やこだわりがそのままお店に現れている。だから訪れるだけで、その温かさや丁寧さ、思いやりに直接触れられる気がする。お店は町のパワースポットだ。

ハナクマ荘に、そんな場所があることがとてもうれしい。お店から受け取ったあったかいパワーが、その人の世界にポジティブな循環を生み出してくれていたらいいな。

わたしたちも、ゲストの元気が出る場所を作れるようにこれからも精進いたします。すてきなお店さんたちを見習いながら。

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