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幸せのキーワード【 あなたがいて、わたしがいる。ただそれだけ。 】〜 跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること 〜


「 わたしとあなたは違う。 」

一見、冷たい言葉のようですが

他人との違いを認めることこそ

” 幸せ ” を感じるのに大事なことではないでしょうか?


こんにちは!
ボランティアYouTuberのイタチです(^^)
寒くなってきましたねー、
みなさんもお身体に気をつけて
そこそこでがんばっていきましょー(^^)
このブログでは、人生の考え方や悩みについて、本や私の経験から書かせていただいております。
どうか最後までよろしくお願いいたします(^^)♫

さて、今回参考にさせていただいた本がコチラ


『 跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること 』
                 東田 直樹 著

この本との出会いは、私がいま行っているボランティアでした。
私は月2回ほど、
ギフテッドの子どもたちに「アートで生きる力を養ってもらう」という活動をされている
仙台の「 WONDER ART 」さんでボランティアをさせてもらっております。


ここにギフテッドについての本がたくさんあり
その中の一冊で、タイトルがものすごいパンチラインだったので、
すぐに読ませてもらいました。

ちなみに私は障害者(最近は障がい者という表記もありますが…)
という呼び方が好きでないので、ここではギフテッドと呼ばせてもらいます(^^)
ギフテッドの意味はネットで調べてみていただければと思います!
ポジティブな感じがして好きなのです(^^)

この著者の東田さんは自閉症でありながら、執筆活動をされております。
その本は30カ国以上で出版されるベストセラーになり、
今年の1月には映画化され、サンダンス映画祭の受賞作品にもなりました。

まだ見れていないのですが、いますぐにでも観たい作品です!!


さて、この東田さんの著書を読んで私は、

「幸せ」とは何か?
について考えさせられました。

それは、
「自閉症という大変な障害を持っているにも関わらず
前向きに生きている東田さんを観て、私も勇気をもらいました!」

というのでは、

全くありません。

むしろ、
「私たちの方が幸せから遠のいていないだろうか?」
と疑問にさえ思えてくる

そんな本だと私は感じました。

それでは今回の目次です。

1.東田さんってどんな人?
2.自閉症の人の世界
3.東田さん語録
まとめ:
幸せは感じるもの 人との違いを認める 
〜 あなたがいて、わたしがいる。ただ、それだけ。 〜

では早速、

1.東田さんってどんな人?

東田さんは1992年8月12日に生まれました。
なんと私も同じ誕生日です!(^^)

東田さんは3歳のときに「自分がどこか人と違う」
と思うようになり、重度の自閉症と診断を受けました。

具体的には、
東田さんはこの著書の中でインタビューを受けているのですが、
途中で動き回ったり、「ニコン、ニコン」
と撮影しているカメラの名前を連呼するなどします。

会話も「文字盤ポインティング」という器具を使って行います。

そんな東田さんは小学5年生までは普通の小学校に通っていました。

そして小学5年生からは養護学校へ。

しかし、その後高校は通信制の普通科に通っております。

その理由は

「 もっと勉強がしたかったから 」でした。

私たちは自閉症というと、
「 理解することが苦手な人。」
と決めつけがちです。

しかし、この本を読んでいただくとわかりますが、
東田さんは物事をとても客観的に観察し考察していることがわかりますし、
知識もあります。

知識もあります、というか私たちの知らないようなことまで知っています。

博識です。

しかも、表現がものすごく的確です。

このあと、3.東田さん語録
でお伝えしますが、本当に物事の本質を捉えるのがうまいです。

だからこそ心にささります。

なので、養護学校では
学ぶ範囲が限られてしまうため、
高校は普通科に進学したそうです。

いやー、この年齢からしっかりした意思があって
自分の行きたい学校に行く学生ってどれくらいいるんでしょうね?

とりあえずで決めてしまう人も少なくないのではないでしょうか?

なんせ私がそうですからね笑

なので、高校は工業系なのに
福祉系の大学に行くというイビツな経歴になってしましました^^;笑

ということでいまは本を執筆したり、絵本も出版されております。
そして、著書が映画化されたことから
いまや世界でも話題になっている、という人物です。

2.自閉症の人の世界

私は昔から自閉症の人が不思議でした。

親戚にもギフテッドの子がいましたし、
同じ学年にもそういう子がいたのでどちらかというと
いるのが当たり前の環境でした。

しかし、苦手は苦手でした。

何を考えているかわからないし、
「 こわい 」というのが素直な感想でした。

大学に入って福祉を学んでいくにつれ、
どういった関わり方をすればいいのかについてはなんとなく学びました。

でも、心情までは誰も教えてくれません。

それが、この本を読むことで
「 あっ!そういうことだったの⁉ 」
と自分の中で納得することができました。

例えば、
自閉症の方の目には
「 人間は風景の一部としてうつっている 」んだそうです。

私たちの意識は自然と人間にフォーカスしますが、
自閉症の方からしたら
人間は草・木・道路・信号
と同列なんです。

人間の言う「おはよう」と
草木の風にゆれる「カサカサ」
が同じなんです。

むしろ草木の方に心を奪われる場合があります。

ある意味フェアですよね!

なので、あいさつを返さない場合が多いのです。
返せないと言ってもいいかもしれません。

でも、声をかけられているという認識はあるそうです。

だから残念そうな顔を相手がしていると、
申し訳なくなることもあるようです。

私もボランティアをしていて
挨拶が返ってくることの方が珍しいです。

その時、子どもたちが心配しないように
にこにこするようには心がけていましたが、
もやもやはしていました。

でも、この本を読んだので
これからは晴れやかな気持ちでにこにこできそうです。

だって子どもたちも心の中では私に気を遣ってくれているんですから。

3.東田さん語録

東田さんはこの本の中で名言をたくさん残されております。
それを私は勝手に『 東田さん語録 』と名付けています。

今回はその中から珠玉の名言をお伝えしたいと思います。

『  戻らない時間の処理  』

東田さんはとても悩まれて来ました。
現代社会は感情をコントロールし、会話によって思いを伝え合う世界です。
そんな現代社会の中では、自分だけ異次元に迷い込んだようだ、といいます。
それを解決するためには、
自分の人生に向きあって自分なりの価値観を持つことが重要だ、と言います。
過去はもう戻らない
だからこそその過去を未来につなげていくことが大事、という表現を
「戻らない時間の処理」としています。
私ははじめて聞くこのフレーズに鳥肌が立ちました。
これに近いことを言う人はいままで何人もいたと思います。
しかし、この表現を使ったのは
東田さんがはじめてじゃないでしょうか。
このように表現がすごく的確で斬新なんです。

『 空を見上げるときはこころを閉ざしていると思うのです。
せつなくて、寂しくて、どうしようもないくせに幸せなのです。 』

いまこれを打ちながら泣けてきました。
東田さんは空を見上げるとき空に吸い込まれるような気分になるそうです。
他のことは考えず、ただただ空に魅了される。
空をながめることをやめられない
やめられない自分が嫌になるけど、
でも
幸せなのです。

私もブログやYouTubeをやらないと、
なんだかもう落ち着かない性格になってしまいました。
年甲斐もなく書店の絵本コーナーがあると立ち寄ってしまいます。
図書館でも、いい歳したウーバー配達員が
1人で絵本をにやにやしながら選んでいる様を不思議そうな顔で見られます。

でも、もともとそうだったんだろうなと思います。
自分では気づかないつもりでも、
いままで相当無理してたんだろうなと思います。
実際、やっているときは何も考えず没入できますし、
いまがすごく楽しいんです。幸せなんです。

だから今日もたった数ページの絶版になった絵本を
5000円出してまでも買ってしまうのです(ToT)笑
こうなったら絶対いい動画にします(ToT)

『 無駄に見える行動の中にこころの拠り所があるというのが、
             なんだか人間らしいと思うのです。

みなさんは ” 癖 ” ってありますか?

まわりから見たら変だけど、
それをやらないとなんだか落ち着かない。

私の場合は、家を出る前に

・カギがかかっているか
・エアコンは消したか
・コンセントははずしたか
・加湿器のスイッチは切ったか
・部屋の明かりは消したか

これを少なくとも3回は確認しないと家を出れません。

ひどいときはさんざ確認して家を出たにも関わらず、
確認しに戻ることもあります。

強迫神経症という病気だそうです。
診断はされていませんが、これのせいで会社に遅刻しそうになったり、
友達との待ち合わせに遅れたりなど支障は出ています。

ひどいときは準備ができてから家を出るまで
30分以上かかることもあります。

母親からはよく「この神経たがり!」
と方言で罵倒されます。
(そういう母は超おおざっぱです。)

でも、「確認した!」という確証が持てれば
あとは普通に過ごすことができます。
外でも心配することなく穏やかな気持ちでいることができます。

この名言は、こういった
「 無駄に見える行動 」
人間らしさであり
自分と他人、どちらも認める上で大切なことである
ということを気づかせてくれます。

私もこの「無駄」については、昔から
人間にとって必要なもののような気がしています。

昔の炭鉱には、「スカブラ」と呼ばれる人たちがいました。

その由来は、
「仕事が好かんで、ブラブラしている人。」
のことを言います。

そこでは10人1組で炭鉱に入るのですが、
1人は仕事をしないでどうでもいい話ばかりをしています。

それを意図的にやっているのです。

その後、その炭鉱の経営が代わり、
このスカブラ制度は廃止となりました。

すると、チーム内での揉め事が多くなり、
業績も大きく落ち込んだ
そうです。

一見、いらないように見えるこの ” 無駄 ” 

でも人生の中で輝いていた時間って
非生産的なことが多くないですか?

私は大学時代に友人と過ごしていたあの無駄な時間が
とてつもなく愛おしくなる
ことがあります。

人間にとって無駄は必要です。
私は無駄な時間を満喫して、この人生を使い尽くしたいと思うのです。

ちなみに、
東田さんは「意味もなく電子レンジを開け閉めする」という癖が
やめられないそうです。
気持ちよくて何度もやってしまうそうです。

なんかかわいいですね(^^)

まとめ
幸せは感じるもの 人との違いを認める 
〜 あなたがいて、わたしがいる。 ただ、それだけ。 〜

Don't think ! Feel.
考えるな!感じろ。

映画『燃えよドラゴン』の名台詞ですね。

この言葉にすべてがつまっていると思います。

東田さんは、
人は何をするにも説明を求めてしまいがちだといいます。

生きる、というごく当たり前の自然なことにまで
意味を見出そうとするのは
進化というよりは退化だ
とおっしゃっています。

ただ生きる。

私たちはそんな当たり前のことを忘れて
不安を感じ、忙しくしてしまいます。

いいんです。

ただ生きていれば。

きっとそれだけで
どこかの誰かの希望になっているはずです。

自閉症でない人、つまり私たちのことを何というかご存知でしょうか?

「 定型発達 」といいます。

私たちがよく使う、または大事に思っている「 普通 」

これはただ「 型にはまっている 」というだけのことなんです。

でもそうじゃないですよね?

私とあなたは違うし、あなたと私も違う

だから愛おしい

「 なんでわかんないの? 普通はさー!! 」

そんな言葉で ” 幸せ ” を感じられなくなってしまうのは
とてもさみしいことじゃないでしょうか。

ただいるだけでいい。

違いを認めて

少しでもいまある ” 幸 せ ” を感じていきませんか。


いかがでしたでしょうか?
このブログではこのような人生の考え方や悩みを、
本や私の経験から書かせていただいております。
少しでも楽しんでいただけたら幸せです(^^)

また、絵本を紹介するYouTubeもやっておりますので
ぜひそちらのほうもよろしくお願いします(^^)♫

それでは!

『 いつだって答えはSimple! 』

ばいばい(^^)♫

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