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いのちととのう色

先月、イノチグラスを作られた灰谷孝さんの
いのちのめがね」出版記念講演会に
行ってきました。

本も講演会も
目から鱗の学びがたくさんあって
すごくすごく面白い!

5年以上前に
「電気や太陽の光、
ノートの白色がまぶしくて
体がすごく疲れる」

という子どもと
出会ってから

見え方の感覚のちがいを
ずっと学んでみたくて

やっと見つけた
灰谷孝さん。

灰谷さんがつくられた団体
“ここからだ”の講座を
数年前に受けて

原始反射や眼の見え方について
学んで、

あれ?みんなこう見えてないの?
こう感じるはずじゃないの?
とか

そんなふうに見えてる人もいるのかぁ
これを辛いと思う人もいるのかぁ
とか

人によって
視覚や触覚など
あらゆるインプットの感覚が
ちがうということを

体感を通して知りました。


この学びの体験が

学校で子どもたちと向き合う時はもちろん
人と向き合うときに

みんな自分と全く同じではないんだ

という、

わかっているつもりで
ほんとはよくわかっていなかった

大事なことに
気づかせてくれました。


それ以降、
心と身体(眼もふくめて)と脳
のつながりにすごく興味をもって、
灰谷さんの本も読んで

一度直接お話を聞いてみたい!
とずっと思っていました。

灰谷さんのお話は
ものすごくわかりやすくて
興味深くて

“イノチグラス”への
深いあたたかい思いが伝わってくる
とても素敵な講演会でした。

イノチグラスを
初めてかけた多くの人が

「世界がやさしい」
と言われるそうです。


メガネをかけて
見え方が変わるだけで、

生きる世界が優しく見える

って、すごいです。

それだけ

見え方というのは

生き方に関わってくるのだ

ということを
知りました。



講演会では、
「いのちのめがね」の本にも書かれていた

自分の体のバランスを調える色
(体が調うと心も調う)の見つけ方を

会場のみなさんと目育士の方々と
実際にやってみました。

驚いたのが、

光は波長で伝わるものなので、

見ていなくても、
触れているだけでも
体に伝わって、

体のバランスが変化する

ということ。

面白い!!

私はいつも
黒い色の服を選びがちなのですが、

それはただ
色を選ぶのが面倒くさいという怠け癖
からくるものだと思い込んでいましたが、

実は私にとって
黒が身体のバランスが調う色だったという
結果が出ました。

身体のバランスは
心のバランスにもつながるので、

身体と心のバランスが調う色を
無意識に選んでいたのかと思うと
驚きです。

逆に、私にとって
赤や黄色はバランスがとりにくいようでした。

ちなみに、
この色というのは

身につける服の色

メガネ
(レンズもだけど、メガネのフチの色も
かなり体のバランスに影響しているらしい)


筆記用具
(ペンの色もだけど、
それ以上にペン自体の
側面の色、細さ、太さ、手触りも
バランスやかきやすさに影響がある)

など、
身の回りのあらゆるものが
関係してくるということ。

実際自分でも
いろんな側の色のペンで
書いてみると

確かに、
色によって

微細な体の感覚の変化
(ちょっと緊張するとか、
呼吸のスムーズさとか)

が感じられました。

すごっ!

今まで何も感じずに使っていたけど、

自分の心身の感覚に気づくって

やっぱり大事なんだなと
再認識できました。

ただ、
この自分を調える色、調えにくい色
というのは、

日によって変わることもあれば
3ヶ月くらいしたら変わったり、
基本は一緒だけど
何か環境の変化があると変わったりと

人によって変化の度合いや頻度は
様々なようなので、

その時その時で、

自分の感覚に気づいて
その感覚を大切にして

その都度
選び直すということが

大切なようです。

バランスをとりやすい色を探そうと
そちらばかりに注目しがちですが、

バランスがとりにくい色
知るということも

ものすごく大切だと
おっしゃっていました。

この微細な感覚の変化に気づけるようになると、

少し触れただけ

ゆくゆくは
見るだけで、

自分が調う色
調わない色
がわかる
ようになるそうです。

さらには、
目の前の人の
調う色
調いにくい色
までわかってくるそうです。


また、子どもは小さければ小さいほど
感覚で生きているから

子ども自身が
これがいい!
この色がいい!

と選ぶものは

無意識に
感覚的に
本能的に
自分が調う色を選んでいるので、

子どもが自分で服の色などを選ぶのは
良いことしかない!


おっしゃっていました。

小さいから自分では選べないだろう
と大人は思いがちですが、

大人よりも断然子どもの方が
自分で自分に合うものを選ぶことができる
純粋な感覚をもっているんだと

改めて
大人の勝手な決めつけには
気をつけようと思いました。


こうして
自分の感覚に素直に選ぶということを
小さい頃から積み重ねていく。

この感覚は一生もので
自分を心地よく生きていく上で
とても大切になる感覚なのだろうと
思います。

自分の感覚を大切にして
色を選ぶ


ということは


自分の身体=いのち
を調えること

自分を大切にすること


に繋がるのだと

とても大切な気づきを
もらいました。

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