【梅雨の時期の紫外線対策】晴れ間にも要注意!
日差しの眩しい5月から6月になり、梅雨に入るとお天気は一転。雨が降り続き、ぶあつい雲に覆われたどんよりとした空模様に変わります。
梅雨の時期の紫外線の対策はおろそかになりがちですが、紫外線は、雨や曇りの日にも大量に降り注ぎます。
とくに梅雨に入る前の5月から6月は、一気に紫外線の量が増えるため油断は禁物!
そして、さらに危険なのが梅雨の晴れ間の紫外線です。
そのため梅雨の季節こそ、しっかりとした紫外線の対策が必要なのです。
そこで今回は、梅雨の紫外線対策や日焼け防止対策グッズなどをご紹介していきます。梅雨どきの紫外線や日焼けが気になる人は、ぜひ参考になさってください。
梅雨は紫外線が少ないって本当?
曇りや雨の日が多く、じめっとした湿気で気分も沈みがちな梅雨。
梅雨の季節にはカビが発生しやすいことから、「梅雨(ばいう」は「黴雨(ばいう)」とも呼ばれているのだとか。
そんな憂鬱な梅雨の唯一の救いは「紫外線が少ないこと」と、思っている人もいるかもしれませんね。
では、梅雨の紫外線の量は少ないのでしょうか?
曇りや雨の多い6月と、晴天が続く5月を比較すると、「当然、紫外線は梅雨の6月の方が少ないだろう」と思いがち。
しかし驚くことに、気象庁のデータによると6月の紫外線の強さは5月とほとんど変わらないのです!
紫外線のピークは5月~8月ですから、「梅雨は紫外線の量が少ない」というのが間違いだとわかりますね。
紫外線は目に見えないため、太陽が隠れている梅雨の間はついUVケアを忘れてしまうことも。
しかし紫外線は、雨や曇りでも雲を突き抜けて私たちに降り注いでいるのです。
次は、その紫外線量が危険ゾーンに突入する「梅雨の晴れ間の紫外線」についてお伝えしていきます。
梅雨の晴れ間の紫外線には要注意
梅雨で雨が降り続いたあと、太陽が顔をのぞかせてくれるとほっとしますよね。
あらゆる活動の絶好のチャンスとなるのが、梅雨の晴れ間です。
そんな貴重な梅雨の晴れ間に、仕事や家事やレジャーなどフル回転で動く、という人も多いのではないでしょうか。
しかし梅雨の晴れ間の紫外線こそ危険が大きく、とくに対策を要するのです!
では、なぜ梅雨の晴れ間の紫外線は危険なのでしょうか?
梅雨の晴れ間の紫外線に注意が必要なのは、次のような理由からです。
● 紫外線の強さは太陽の高度に比例しているため、6月の梅雨の晴れ間は真夏より紫外線が強くなる。
● 梅雨の晴れ間は、紫外線をカットする空気中のホコリやチリが雨で流されるため、太陽光がストレートに地表に届きやすくなる。
● 梅雨の晴れ間は真夏に比べると暑さも厳しくないため、屋外にいる時間が長くなりがちになる。
このような理由で、梅雨の晴れ間には大量の紫外線を浴びることもあるため、しっかりと紫外線対策をすることが大切なのです!
梅雨の紫外線対策で気をつけたい3つのポイント
健やかな肌を保つためには、油断しがちな梅雨こそ、ぬかりなく紫外線の対策をすることが大切です。
そこで、梅雨の紫外線対策で気をつけたいポイントを3つご紹介していきます。
夏からでは手遅れになる
紫外線の対策は、夏からでは手遅れになるため梅雨の前から対策を講じましょう。
では、なぜ紫外線対策は、夏からでは手遅れになるのでしょうか?
紫外線対策が夏からでは遅すぎる理由は、UV-Aという紫外線が5月~6月に大量に降り注ぐからです。
紫外線(UV)は、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類。ただしUV-Cは地上まで届かないため、危険な紫外線とはUV-AとUV-Bを指します。
UV-A とUV-Bの紫外線の特徴は次のとおりです。
●UV-Aは、深部に到達して肌を黒くしシワやたるみの原因になる。
5月から梅雨の時期の6月に多く降り注ぐ。
●UV-Bは、表皮にしか届かず赤い日焼けを起こし、シミやソバカスの原因になる。
7月から8月の真夏にパワーを発揮する。
上記のように、肌の深部まで到達し大きな負担を与える紫外線のUV-Aは、真夏に力を発揮するUV-Bと比べ梅雨どきに大量に降り注ぎます。
しかし、梅雨の時期はまだ紫外線を浴びる時間が少ないため、人の紫外線に対する抵抗力は強くありません。
そのため、ほんの少しの紫外線でも浴びると肌にダメージを受けてしまうのです。
梅雨だから、と油断せず、紫外線の対策はできるだけ早めに行いましょう。
家の中でも日焼けする
5月から6月に多く降り注ぐUV-Aが危険なのは、屋外だけではありません。
UV-Aの恐ろしさは、家の中にいても窓ガラスを通り抜けてしまうこと。
そのため、UVカット加工が施されていない窓の近くでは屋内でも日焼けをしてしまうのです。
梅雨の時期は湿気で肌がべとつき暑さも耐えがたくなるため、家の中では肌の露出の多い服装になりがち。
ご自宅の日当たりの良い場所で長い時間を過ごす人は、外出時と同様の紫外線対策を行いましょう。
曇りや雨でも危険
では、梅雨の時期の曇りや雨の日の紫外線はどうなのでしょうか。
梅雨の曇りや雨の日は、ぶあつい雲が太陽光線を遮って紫外線の威力が弱くなるように感じられますよね。
しかし実際には、曇りの日のUV-Bは晴れた日の50%程度、UV-Aは75%という信じられない量の紫外線が私たちに降り注いでいるのです!
また、雨の日でも晴天の日の30%程度の紫外線が地上に届いているため、決して油断はできません!
「シミ」「しわ」「たるみ」「肌の弾力の低下」などの老化現象を引き起こす紫外線。
曇りや雨の日も気を抜かず、しっかりとした紫外線の対策をしていきましょう。
次は、手軽にUVカットができる日焼け防止対策グッズをご紹介していきます。
UVカットで安心!日焼け防止対策グッズ
ここからは手軽にUVカットができる日焼け防止対策グッズを、定番のものから、最近話題の商品までご紹介していきます。
日焼け止め
クリーム・ジェル・スプレーなど、さまざまなタイプがある日焼け止め。
日焼け止めは紫外線の防止効果が高いほど肌への負担も大きくなりますので、慎重に選びましょう。
また、日焼け止めを使うときには「首」や「耳の後ろ」や「襟足」など、塗り残しのないように気をつけてくださいね。
帽子・日傘
日焼け防止対策グッズの定番中の定番といえば「帽子」や「日傘」ですよね。
「日傘」は、UVカットだけではなく強い日差しを避ける効果もあるため1本は持っておきたいですね。
また、「帽子」も紫外線対策には欠かせないグッズのひとつです。
「帽子」は暑いから苦手だという人もいるかもしれませんが、涼しくて蒸れない「帽子」なら真夏でも快適に過ごせますね。
最近では、UVカット率が99%以上で通気性にも優れた特殊素材を使用した帽子の人気が高くなっています。
光をはね返し風通しのよい「帽子」なら、紫外線だけでなく熱中症予防の対策ができるため、炎天下での作業やアウトドアやガーデニングに最適ですね。
UVカット長袖
着るだけで紫外線をカットし、日焼け防止対策ができるのが「UVカット長袖」の衣類です。
近ごろでは、UVカットパーカーやカーディガンのほか、手首から首元までカバーできる長袖ハイネックインナーなども市販されていますので、絶対に日焼けしたくない人におススメです。
フェイスカバー
近年は紫外線対策に「フェイスカバー」を使う人が増えてきました。
「フェイスカバー」は、以前は「フェイスマスク」や「UVカットマスク」などと呼ばれていましたが、はっきりとしたカテゴリーがありませんでした。
現在では「フェイスマスク」はスキンケア用の美容シートを表し、「フェイスカバー」は紫外線対策マスクを指すようです。
「フェイスカバー」は、顔からデコルテにかけての日焼けしたくない部分をしっかりとガードしてくれる優れモノ。あらゆる方向から降り注ぎ反射する紫外線から、肌を守ってくれるので安心です。
このようなアイテムを活用すると、蒸し暑い梅雨の時期から強い日差しの真夏まで、しっかりと紫外線の対策をしつつ爽やかに過ごせそうですね。
まとめ
紫外線は、雨の日も曇りの日も、365日休むことなく私たちに降り注いでいます。
肌の老化の原因の8割を占めるといわれる紫外線ですが、毎日の心がけ次第で肌のダメージを防ぐことができるのです。
梅雨の時期でも油断せず、日焼け防止グッズなどで紫外線対策を行って健やかな肌をキープしましょう。