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#7 「戦力」としての障がい者雇用。


ふくソラボの一條です!

(個人情報に配慮し、内容をかなり脚色しております)

僕は、かつて就労継続支援B型の施設で支援員をしていたことがあります。
現在は、就労移行支援事業所の管理者を務めています。

参考:就労支援サービス
就労継続支援A型:雇用契約結ぶ福祉的就労
就労継続支援B型:雇用契約結ばない福祉的就労
就労移行支援:一般就労を目指して就労に向けた訓練
就労定着支援:一般就労した方向けに職場定着

つい先日、自分の中で「一般就労」についての認識の違い、偏りがあったと気づいたことがありました。

それは、晴れて就労が決まった利用者さんに寄り添いすぎて、会社の事情を考慮していなかったのではないか?そして、寄り添いすぎることは、結果本人のためにならないのではないか?ということです。

B型事業所も就労移行事業所も、就労が決まった方が就労を継続するために、職場定着していただくために企業へ定着支援に伺うことがあります。

僕は今まで、B型事業所を利用しながら就労された方の職場定着サポートをさせていただいたことがあります。

その場合必ずと言っていいほど、企業、本人、支援者の三者で職場定着支援会議を行っておりました。

なぜなら、企業の考えと本人の考えにギャップがあると、互いの認識の違いから離職につながってしまうケースが多いからです。

参考:平成 30 年度障害者雇用実態調査結果(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000521376.pdf


先日、親しくさせていただいている中小企業の経営者の方と障がい者雇用の話を行ないました。

「確かに障がい者雇用には興味はある。才能豊かな方が多いのもわかるよ。でも、そこに割ける時間も従業員もいないんだよね。定着支援会議っていうのもやってくれるとハローワークで聞いたけど、正直会議をやる余裕もあるかどうか。」

と、仰っていました。

あくまで、一中小企業の経営者のご意見。とは言え、ただ、そういうことってあるよな、と。

事業所を利用される方々へ社会に進出してほしいと心から願っています。

一方で、社会に進出するということは、事業所を離れるということ。

本人が事業所から離れたら、事業所ができることは本当に限られてしまう。あまりにも本人へ関わりすぎると、就労先の企業へ迷惑がかかってしまうかもしれない。

本人主体と言いつつ、本人へ関わりすぎることは、結果本人のためにならないのではないか。

そんなことを思い、今までの自分自身の認識を少し改めた瞬間でした。


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