見出し画像

愛情

どんなに小さい子どもでも、愛情が伝わると思う。
ふと私は考える。

一見、クールでしっかりしている小学生の男の子との出会い。

そんなに年の離れていない弟くんに厳しく叱る様子をよくみかける。
体調を崩している弟くんが部屋を出てきて遊ぼうとするからである。
彼なりの分かりにくい優しさなのだ。

自分で夕飯の準備をしたり、文句を言わず、ただ黙々と。
洗濯機を回し、その後は干す。
誰にも言われず、ただ淡々とこなす。

自分が同い年だった頃と焦点を合わす。
合わせたいところだが、全く合わない。
なぜなら私は真反対だったから。
家事はもちろんのこと、できないことがあれば、すぐ人に頼る。
本当に手のかかる子どもであったと、今になって後悔。

そんなしっかり者の彼だが、子どもらしい一面もあり。
彼の手が私の手に少し触れた時。
普通なら、照れ隠しや恥ずかしさから、すぐ避ける人が多いと思う。
だが、彼は違った。

スリスリとすり寄せてきたのだ。

彼はもっと人との触れ合いを欲しているのだと思った。
人からの愛情を欲しているのだと。

言葉だけではなく、しっかり愛情表現をすることは
その人のことを心から愛してると伝えると同時に、
相手に伝わり、安心してもらえる大切な行為なんだと思う。

小さな子どもだとしても、見くびってはいけない。
体は小さくても、心は十分大人である子はたくさんいる。

心から想っていないと、愛情が伝わっていないことさえ、すぐわかる。
子どもたちにはそんな思いをしてほしくない。

だからこそ、子どもにはもちろん、大切な人への愛情は
できる限り表現していけたらいいですね。

心からそう思った
星が瞬く夜の日のこと。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?