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転禍為福

てんか いふく


わざわい転じて福と



故事成語こじせいごの四字熟語が好きです。


あと、↓ こんな感じの言葉も、


天のまさに大任をこの人にくださんとするや
、必ずまずその心志しんしを苦しめ、その筋骨を労し、その体膚たいふを餓えしめ、その身を空乏くうぼうにし、行いにはそのすところを仏乱ふつらんす  『孟子』

 
 (素人婆が簡単過ぎに言うと、

 『成功の前には必ず試練が与えられる』

 
 っていう意味みたいです。)


昔の中国の、老子とか孟子とか孔子とか孫子とかが言った言葉や、

中国古典の話の一つ一つを完結にまとめた故事成語が好きです。


何で好きなのかわかりませんが、

学生の頃、たまたま読んだ本の著者が、

「こういった人物の名前だけを、
歴史の勉強でただただ暗記して知っているだけで終わらせては、
暗記までした本当の意味はなく、
中身を読まなきゃ意味がない。」

と書いていたのを読んで、

たしかに・・・!

と思い、


婆は頑固な中にも、
(自分で言うのもオワタですが)かなり素直なところもあるものですから、

たしかに・・・・、とひとたび思えば、
10年30年言い続けてきたことでも、
沽券こけんに関わろうが、今日こんにちあっさり考えを変えますし、

良いと思うことは、すぐやってみます。


もちろん、漢文の状態では、さっぱり読めませんから、
初心者にも、わかりやす~く書き換えてくれている現代語訳を選んで
読んでみたりしていました。


今は読みやすい漫画でも読める時代ですし。😊


女だてらに『孫子の兵法』とか(笑)
戦国時代の大河ドラマ見る時、ちょっとは役立って?るかもしれません・・・
??


それで、婆はどっちかっていうと、
老子と孟子が好きです。


故事成語と言えば、身近なところでは、 こよみ

年末が近づいてくると、書店に『暦』がたくさん平積みされていますが、
婆は、必ず買っています。

なぜかというと、婆の母親が必ず買っていたからです。
ただそれだけの理由です。
若い頃は、家にあっても手にしたことさえありませんでしたが、
歳を経てくると、母親と同じになってくるみたいです。


表紙



見開くと・・・


故事成語とイラスト


この、人それぞれの生まれ年の星(写真例は八白土星)のページの
一番トップに、
星によってそれぞれ違った、
その年、その星に選ばれた故事成語が書いてあり、
それに合ったイラストが描かれています。

この八白土星に、今年選ばれている故事成語は

天網恢恢てんもうかいかいにして失わず』


大体ほとんど知らない言葉なので、ネットで検索します。

検索する前に、イラストを見て、意味を想像し、

それで検索してみると、思っていたのとぜんぜん違っていても、

「あー⤴️」と納得し、ユーモアと味のある絵をまじまじ堪能します。


この絵は、絵を描くクリエイターさん自身が、故事成語の意味からイメージして描くのかな、

それとも、出版社さんのほうから、こんな感じの絵というふうにリクエストがあって、それに沿って描くのかな、
と想像するくらい、

クスッと面白く、
後から、「言い得てみょう」って感覚がしみじみ湧いてきて、ホンワカします。


こよみついでに蛇足だそくですが、

最後の写真の右ページ ↑ 、
日にちごとに ◎ ○ △ ▲ × と、運勢分けしてあって、その日の一言が書いてあります。

もちろん、そのとおりの事が起こるわけではありませんが、
時々、ドキッとする一言の時があります。


・・若い頃はよく星占いを見ていたものでした。
今は星占いは、雑誌とか何かに書いてあると見ますが、
わざわざ毎年買っている『暦』が目の前にあるものですから、
ついついそちらをもっぱら見ています。


ここ最近は、毎日見るわけではなく、勝負どきとか心配ごとがある時とか・・・。
(勝負時って、いったいイツよ?)


人生、山坂避けられず、
良いときも悪いときもあり、
つらい時期は、毎日見ていました。


ずっと以前、noteで、ある方が、

その方は、占い自体は信じていらっしゃらないということなんですが、

行動する時は気持ちが大事だから
占いの言葉が、気持ちの上で大事な役割をになってくれるものだととらえておられ、

幸運日と書いてあるのを見れば、自然とより大きく前向きな気持ちに。

要注意日とあれば、慎重に!・・・と、あらためて心を引き締められ。

どちらとなっても自分にとって、良い方向に導いてくれる。
メリットがあるものだ。
という様な内容のメッセージを

もっとシンプルで素敵な口調で書いていらっしゃるのを読んだことがあり、
(本当は原文をご紹介したいのですが,゚.:。+゚)

婆も、いたく共感し、
そうそう、なんか似てる、そうなんだよねー😃☝️
と思いました。


暦の中の、

◎○は、元気よく背中を後押しされている感じ!

△は、ま、普通。

▲ ×は、気をつけなくちゃ・・・、用心深く・・!😱💦


それで、▲ ×の時に、
しっかり気をつけ用心もしていたのに、何か嫌なことがあったら、

「▲×の日だから仕方ない。」と
日のせいにして、終わりにします。


先ほどのnoteの方と、婆では、殊勝さが違い、
一緒にしないでほしいと怒られてしまうかもしれませんが~。m(_ _)m



さて、話を戻しまして・・・


・・・気がつくと他にも、
こういう昔の中国の人たちの言った言葉の本以外にも、


日本史のテストの為に暗記した日本人の名前や、
その人が書いた書の名前というのも、

これもまた、
わざわざ今、義務教育の中で暗記をさせられるぐらい、
歴史の中で生き残ってきた
トーナメント選抜、書き物読み物なわけです。


その中には、宝物がかくれているかもしれない。


今のように、簡単に発信できる時代ではないし、

印刷技術の有無をはじめ、
本を書く、残す、広げる、というのは、簡単な事ではなかったであろう環境の中、


その人が、ぜひ書いて残したいと思う【何か】


そんな風に思うと、
婆にとって、初めっから興味が持てそうもないジャンルなどでは、途中挫折もかなりあり得るんですが、


いろいろ一通り読んでみようかな。
読んでみたいな、読めるかな。
膝を突き合わせて、その人の話を(本を通じて) 聞いてみたい💓と、
素直に思った次第なのでした。


これまでも、ですが、
特に若いときは忙しいし、
やらなければならないこと、やりたいことも別にあるしで
なかなか・・・でしたが、

やっとこれから少しずつでも実現していきたい📚 な、と思っています。


そんな中で、
そういった本のいくつか・・・。


山川の日本史用語集が見つからないので
こんなこと言いながらも、あんまりすぐ思い浮かんでこないんですが・・・、


たとえば、
よく授業の題材になる、
随筆徒然草つれづれぐさは、おなじみ。
どの話も楽しく面白く、
昔の人も、今の人も、根本の気持ちは
そんなに変わらないじゃん、と
子供用のシリーズだったか、夢中になって読んでしまいましたが、
作者の吉田兼好は、まさか6~700年以上の後世にまで自分の書いたものが読み継がれるとは思いもしなかったのではないかと感じます。

自分の思うまま、筆の進むままに、気負いなく楽しく
書きたいから書いていたという勢いが伝わってくるような気がします。


あとーーー、

江戸時代だったら、
健康ハウツー本、貝原益軒かいばらえきけん『養生訓』とか・・・、


国学者、平田篤胤ひらたあつたねの『仙境異聞・勝五郎再生記聞』とか・・・。

これは何やら、難しい漢字の長々しいタイトルがついていますが・・・、
実は!

天狗さんは本当にいるのか?


というテレビで放映したら、婆がつい見ちゃうような、
ミステリーな本なのです。


タイトルからは、読まず嫌い、想像もつきません。
婆は、『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞』というやさしいタイトルの現代語訳本を読みまして、


長いこと行方不明になっていたある少年が突然、無事に帰ってきて、
行方不明の間、ずっと天狗と一緒にいたと言っている話を聞きつけた国学者の平田篤胤が、いろいろインダビューしたものをそのまま書いた、という本でした。

マジで、リアルでした。


歴史の教科書に名前が載っている学者さんが書いたものですよ。


天狗さんに連れられて空を飛んだ、とか子供は話しており・・・!?


ぶったまげる話ですが、
子供が嘘をついているようには、その本からは感じられず、
天狗さん?が使っていた道具類の記述も絵もまじえ、詳細なもの・・・。


どこのお山の天狗さんなのかまで書いてありました。

グーグルマップのストリートビューで、しっかり確認しときました。


これを読んで、
天狗さんは、婆の目には見えないけど、
本当にいるのではないかと思ったぐらいでした。

・・・ってか、”ぐらい” どころではなく、
この本以外にも、その後、他の方(える方)のブログなども見て
実は、やっぱりいるのでは? と心のどこかで思う様にまでなりました👺。
(外では、言いませんが)

そんな訳で、天狗さんのことを呼び捨て出来ません💦



それでつまり、最後、話をしめますと、

漢字のみの、ややこしそうな題名にひるまず、昔の書き物を、現代語訳本を通じてでも読んでみると、
案外やさしかったり、馴染なじみがあったり、面白かったり、
現代人と共通点、共感点が多々あるな!学習点も、という事なんでした~!



もし初めて中国の【~子】の読み物を探していらっしゃって、
婆の好みで良ければ、

 「孟子」は人を強くする 
 佐久  協
 祥伝社


が読みやすいのではないかとお勧めします。

小学校高学年ぐらいからも十分読めそうな、大変わかりやすい口調で書かれていたと記憶しています。


孟子の言葉は、約2300年前に書かれたものです。