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通勤時間を活用していません

自宅から職場である図書館までドアtoドアで1時間20分ほど、そのうち1時間は電車に乗っています。
そのあいだ何をしているかと言うと、何もしていません。

ただ吊り革にぶらさがって、窓の外を眺めているだけです。
ふと周囲の乗客を見ると、読書していたり、ノートPCで仕事していたり、スマホでゲームやSNSやネットショッピングや動画鑑賞をしていたり、座席で睡眠をとっていたりで、ここまで完全に何もしていないのは私くらいです。

世の中には通勤時間を利用して月100冊くらいの本を読破したり、勉強して資格取得をしたり、英語がペラペラになったりする人もいるというのに、こんなことでいいのだろうかという気もしないでもないですが、これはこれで悪くないのです。

意外と体が休まる

私はなぜか生まれつき足腰が丈夫で、長時間立ったり歩いたりすることがそれほど苦にならないので、電車で座れなくてもかまいません。むしろずっと座っているほうが疲れるくらいです。体がこわばってきたら適当にその場で足踏みをしたり、踵を上げ下げしていれば、1時間くらいなんともありません。
むしろぼーっと遠くを見ることで、目と耳が完全に休まることが重要です。朝の電車ではあまり騒いでいる人もいませんし、スマホもほぼ見ないのでちょっとしたデジタル断食にもなります。

思考がはかどる

これだけ考えごとに集中できる時間というのはほかにありません。
家にいると「ああ洗濯物取りこまなきゃ」だの「夕飯どうしよう」だのと雑念がつきまといますし、職場では人目もありいつ話しかけられるかわからないですが、電車では誰にも邪魔されません。
私は家でじっと座っているときや夜布団に入ったときなどはつい過去の嫌なことを思い出したり将来が不安になったりしてくよくよしてしまうのですが、電車のなかでは思考がのびのびとして、やりたいことのイメージが広がったり、アイデアが浮かんだりします。
たぶん一定のリズムで身体が動いているのが良いのだと思います。同様の理由で歩行中も考えごとに良いそうです(哲学者のエマニュエル・カントとか、思想家には散歩習慣のある人が多いようですね)。
じつは note の記事も通勤中に書いています(頭のなかで)。
冷蔵庫に何を取りに来たのかもすぐ忘れる私ですが、自分で考えた文章はそんなに忘れないので、通勤中に考えたことを休日にPCで入力するだけです。逆にPCの前に座ると何も思いつきません。
忙しい時期は、通勤中に仕事の段取りを考えたり送信するメールの文面を考えたりします(脳内時間外労働ですが…)。
以前はイヤホンで音楽を聴いたりしていたのですが、それもめんどくさくなってやめてしまったので、そのかわり脳内で好きな音楽を再生して声を出さずに歌う「脳内カラオケ大会」もしています。

昔は通勤電車で読書していたこともありましたが、揺れのせいか目が疲れて気持ち悪くなるのでやめました。その代わり職場で昼休みに読むことにしています(図書館員には休憩中に趣味で読書しているだけでも仕事熱心に見えるという特典があります…なるべく仕事と無関係で役に立たないものを読むようにしていますが)。

何よりこの通勤スタイルは荷物も増えないし電池も減らないしデータ容量も食わないし、疲れないのでしばらくはこれを続けてみようと思います。ただ単に怠惰なだけかもしれませんが。






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