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前回腸の役割について勉強しました。
今回は腸は発する不調のシグナルをみていきたいと思います。

例えば下痢ですが、下痢は症状としてはわかりやすいですが、原因を特定するのは難しいとされています。
それは検査をしても病巣を見つけられないからです。

つまり器質的な問題がある訳ではないが、機能的に明確な症状がある状態と言えます。

腸が関連する場合このような状況が多くあると考えられます。

最近の発表では動脈硬化や腎臓病に腸内環境が関係しているというものもあります。明確な原因がわからない場合などは腸の働きをよく調べることが重要かもしれません。

見方を変えると、今は腸にしか症状は出ていないが、この状態ほ放置しておくとやがて他の臓器や病気に影響を与える可能性があるということです。

また腸の不調と合わせて、頭痛やめまい、吐き気、うつ症状を訴える方もおられます。この場合も上と同じで、さまざまな検査をしても原因が見つからないケースがあります。すべてではないですが、これらの症状も腸の状態を改善することで快方に向かう方もおられます。

腸の働きを高めるためには、腸内細菌叢などの腸内環境を整える必要があります。
腸内環境を乱す原因としては、ストレス、抗生物質などの過剰摂取、炭水化物や脂質の多い食事の摂取過多やそれに伴う消化不良、感染症などがあります。

このような状況になると、ビタミンやミネラルといった体にとってとても重要な栄養素の吸収が低下してしまい、さらなる免疫力の低下や症状の悪化を引き起こしてしまいます。

このような状況の場合、栄養素の補給の前に腸内環境を整える方が先であり、腸粘膜の修復や腸内細菌叢の正常化が必要です。

さらに上でも書きましたが、動脈硬化の原因に腸内細菌が関係している可能性があります。
特に卵や肉などを消化する過程で生じる物質に血管内のコレステロールを溜まりやすくする物質があり、関係が注目されています。

もちろん栄養素の消化、吸収などの代謝に影響を与えるため、栄養素を貯蔵、分解する肝臓にも影響があります。

腸内環境悪化のが肝臓の機能低下につながると、体内の栄養素をうまく活用することができなくなるため様々な症状が出てきます。

色々な関連を紹介しましたが、どれも始まりは腸で起こっているようです。


腸を改善することで私自身がまず感じたことは肌です。
肌荒れや乾燥などが明らかに変わり、吹き出物の数もかなり減りました。
また口内炎や爪のさか剥けなども減少しました。
胃や腸は皮膚との関連があり、腸の状態を観察するには皮膚の状態を観察するのがいいかもしれません。


腸内環境を乱す原因にストレスを紹介しました。
なかなかストレスを減らすのは難しいですね。

ストレスがなぜ悪影響をおよぼすのか、簡単に言うと、自律神経の乱れです。自律神経の乱れには、呼吸法が一番です。

ヨガなどの呼吸や瞑想の呼吸を参考するといいかもしれません。


次回は腸内環境を整える食事について勉強していきます。

参考書籍:図解 腸の話 江田証 著