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たまねぎエッセイ

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アメリカ生活でのあれこれ、その他人生におけるちょっとした気づきなんかについて。
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#エッセイ

インドの盗人から考えたこと

大学生といえばバックパックであり、バックパックと言えばインドだ。異論は許さない。というの…

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ニュースってなんやねん -オーストラリアの毒グモの話と-

ぼくは小学校1~3年生ぐらいまでの時間をオーストラリアのシドニーというところで過ごした。ぼ…

福原たまねぎ
2週間前
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帰る国があるということ -アンドレとデシオの話-

ぼくは目にちょっとした病気があり(それについては以下の記事で書きましたが)ずーっと同じ眼…

福原たまねぎ
3週間前
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サンフランシスコに行ったことのないアメリカ人

何気ないエンジニアとの会話だった。そのエンジニアは生粋のアリゾナっ子で(白人のアメリカ人…

福原たまねぎ
4週間前
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走るスパゲッティー

ある土曜日のこと。お昼過ぎにぼくはシアトルのパイクプレイス・マーケット (Pike Place Marke…

福原たまねぎ
1か月前
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Noteを書く意味 -名もないブログがあるから-

人生でほんとうに悲しかった時期が何度かある。もちろん生きていればすべての人がなんらかの壁…

福原たまねぎ
2か月前
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結婚を9回もすると

ヴィニシウス・ヂ・モライスという男がいた。ジャズの定番曲(いわゆるスタンダード)に『イパネマの娘』という有名な曲があるが、この作詞を手掛けたのがこの人物だ。アントニオ・カルロス・ジョビンという天才作曲家とタッグを組んでボサノヴァという新しい音楽ジャンルを作り出した立役者でもある。 この人、すごいんですよね。外交官として敏腕を発揮しながら、詩人として類まれな才能を発揮して脚光を浴びた。『黒いオルフェ』という映画は彼が書いた前衛的な戯曲を原作としていて、なんとカンヌ国際映画祭に

Amazonがあっても本屋はぜんぜんなくならないんじゃないか? という話

出張で日本に帰ったときの話だ。ぼくが働いているAmazonのセールを担当するチームでは、毎年一…

福原たまねぎ
4か月前
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「左手は添えなくてよし」 -シリコンバレーで聞いたリコーダーの話-

中学生のときだ。ヨシダにあることを指摘されたことがある。 ヨシダとは中学のバスケ部で一緒…

福原たまねぎ
4か月前
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本当に「伝え方が9割」か?-モネの絵から考えたこと-

シカゴに旅行で訪れた時のこと (旅行記はこちらとこちら)。お目当ての一つはシカゴ美術館。こ…

福原たまねぎ
4か月前
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フルチ◯からの学び -What's My Age Again?-

ここで一つお願いです。こちらの動画をぜひご覧になってください。30秒でいいから! いかがで…

福原たまねぎ
4か月前
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ほめるのに比較はいらない

今振り返って思うことがある。それはぼくはまあまあ小説を読むことが好きだったということだ。…

福原たまねぎ
5か月前
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「ありがとう」を言うことの難しさ

アメリカに"Thanksgiving Day" (サンクスギビング・デー)という祝日がある。いわゆる感謝祭と…

福原たまねぎ
5か月前
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やりたいことにさからえないわ

JUDY AND MARYが解散した後、ボーカルのYUKIさんはソロでの活動を本格化させる。その2枚目のアルバムが『commune』だ。 ぼくがこのアルバムを聴いたのはちょうど高校一年生ぐらいの時だった。なんでもかんでも楽しいという少年期から、憂いというものが影を刺す青年期へと移行するその過渡期だった。ぼくは学校から家に帰ると部屋に閉じこもりベッドに横になりながら小さなCDコンポでこのアルバムを擦り切れるまで聴いた。 「70's」と「SLOW」というのがテーマになっている