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たまねぎエッセイ

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アメリカ生活でのあれこれ、その他人生におけるちょっとした気づきなんかについて。
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#エッセイ

ベトナムのバイクタクシーから学んだこと

あれは2012年のことだった。ぼくはその当時大学4年生。就職活動に失敗し人生というものについ…

福原たまねぎ
2週間前
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インドの盗人から考えたこと

大学生といえばバックパックであり、バックパックと言えばインドだ。異論は許さない。というの…

福原たまねぎ
1か月前
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ニュースってなんやねん -オーストラリアの毒グモの話と-

ぼくは小学校1~3年生ぐらいまでの時間をオーストラリアのシドニーというところで過ごした。ぼ…

福原たまねぎ
1か月前
57

帰る国があるということ -アンドレとデシオの話-

ぼくは目にちょっとした病気があり(それについては以下の記事で書きましたが)ずーっと同じ眼…

福原たまねぎ
1か月前
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サンフランシスコに行ったことのないアメリカ人

何気ないエンジニアとの会話だった。そのエンジニアは生粋のアリゾナっ子で(白人のアメリカ人…

福原たまねぎ
1か月前
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走るスパゲッティー

ある土曜日のこと。お昼過ぎにぼくはシアトルのパイクプレイス・マーケット (Pike Place Marke…

福原たまねぎ
2か月前
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Noteを書く意味 -名もないブログがあるから-

人生でほんとうに悲しかった時期が何度かある。もちろん生きていればすべての人がなんらかの壁にぶつかるわけであって、誰だって打ちひしがれたり涙で枕を濡らしたりすることはあるだろう。だから取り立てて「ぼくは不幸でした」なんて主張するつもりはない。言いたいのはぼくも人並みに苦しかったことがあるということだけで。 20代前半はそんな悲しさがピークに達した時期の一つだった。「なんでそんなに悲しかったのか?」という細かい事情まではここで書く気にはなれないけれど、なにはともあれベッドから起

結婚を9回もすると

ヴィニシウス・ヂ・モライスという男がいた。ジャズの定番曲(いわゆるスタンダード)に『イパ…

福原たまねぎ
5か月前
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Amazonがあっても本屋はぜんぜんなくならないんじゃないか? という話

出張で日本に帰ったときの話だ。ぼくが働いているAmazonのセールを担当するチームでは、毎年一…

福原たまねぎ
5か月前
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「左手は添えなくてよし」 -シリコンバレーで聞いたリコーダーの話-

中学生のときだ。ヨシダにあることを指摘されたことがある。 ヨシダとは中学のバスケ部で一緒…

福原たまねぎ
5か月前
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本当に「伝え方が9割」か?-モネの絵から考えたこと-

シカゴに旅行で訪れた時のこと (旅行記はこちらとこちら)。お目当ての一つはシカゴ美術館。こ…

福原たまねぎ
5か月前
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フルチ◯からの学び -What's My Age Again?-

ここで一つお願いです。こちらの動画をぜひご覧になってください。30秒でいいから! いかがで…

福原たまねぎ
5か月前
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ほめるのに比較はいらない

今振り返って思うことがある。それはぼくはまあまあ小説を読むことが好きだったということだ。…

福原たまねぎ
6か月前
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「ありがとう」を言うことの難しさ

アメリカに"Thanksgiving Day" (サンクスギビング・デー)という祝日がある。いわゆる感謝祭というもので、毎年11月の第四木曜日がこの祝日にあてられる。家族や親戚が集まってこんがり焼いた七面鳥を食べながらワイワイとおしゃべりする。元々はネイティブアメリカンに感謝するために始まったものみたいだけど、もっと広がって大事な家族や友人に感謝の気持ちを伝える習わしとなっている。 アメリカ人にとってすごく大事なイベントなのだ。それはどこまでも暖かくハッピーなものだから。