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腸内環境を整える生活習慣

『腸活』と聞いてどんなことをイメージしますか?

わかりやすく言うと『腸内環境を整えて健康に過ごすための活動』を現在は『腸活』と表現しており、主に食事がフォーカスされています。

『腸内環境を整える』と言う言葉を分解すると
 ①腸内細菌を育てる
 ②腸の状態を整える

に分けることができます。

この両方を同時進行で進めていくことで、相乗的に腸活の効果を実感することができるんです。

さらに細かく分解すると…
 ①腸内細菌を育てる=食事・飲水
 ②腸の状態を整える=睡眠・運動・温活・飲水

となり、5つの要素が腸内環境を整える上で重要なファクターとなってきます。

腸活5本柱:食事・睡眠・運動・温活・飲水の中で今回は『腸の状態を整える』についてご説明していきます。

腸を整える

『腸』と一言で言っても小腸と大腸に分かれます。

その時々でどちらを指すかは内容によって異なりますが、腸活の場合は往々にして『大腸』です。

腸内細菌は主に大腸に住んでいます

小腸にもいない訳ではありませんが、その数は桁違いで、腸内細菌のメインステージは大腸です。

大腸は腸内細菌にとっての『家』であり『棲家』です。

人間でも同じことが言えますが、どういう状況に棲家を構えられるかって日々の暮らしのパフォーマンスや体調に大きな影響を与えますよね??

幹線道路沿いの排気ガスや車の騒音が昼夜鳴り続いている環境と郊外の自然豊かで空気の澄んだ環境とどちらに住みたいですか?(幹線道路沿いに澄んでいる方が読まれていたらごめんなさい…)

腸内細菌には人のお腹を棲家とする代わりに人間に様々な形で『お礼』をしています。

人間の消化酵素で消化・吸収できない食物繊維を分解(発酵)することでそこから栄養素であるアミノ酸やビタミン・幸せホルモンであるセロトニン・女性ホルモン様物質のエクオール・健康長寿の飛躍である短鎖脂肪酸(酢酸・プロピオン酸・酪酸etc)を作り出し、大腸から吸収し宿主の健康に寄与しています。

なぜなら、宿主が死んでしまったら自分達も生きていけないから!です。

いい環境で住めたらパフォーマンスも上がりますが、環境が劣悪になるとその環境に応じた働きしかできなくなります。

人間も一緒ですよね?長時間労働やサービス残業が当たり前の会社といつでも有給が取れて終業と同時に仕事を上がれて有給も自由に取れる会社とで車品のモチベーションやその仕事効率が同じ訳がありません。

腸内細菌にとって腸はいわば仕事環境で、その仕事環境をどう整えるかは宿主である私達人間の日々の行動です。

ってことで、私達人間が日々、腸が整う生活を送れていると腸内細菌は思う存分その力を発揮してくれて、私達も心も体も健やかにしなやかになる訳です!

自律神経と腸内環境

腸を整える上で重要なキーワードは『副交感神経』です。

人間は自律神経と呼ばれる神経で『内臓や代謝・体温などの体の機能を24時間通してコントロールする神経』を指します。

自律神経には
 ①交感神経=活動するための神経、日中に働く
 ②副交感神経=休息のための神経、夕方から寝ている間に働く

の2種類があり、それぞれシーソーの関係なので、交感神経が働いている間は副交感神経は弱まり、副交感神経が働いている間は交感神経がOFFとなります。

腸は副交感神経の支配を受けるので、腸を整える上で重要になるは如何に『副交感神経をONにして交感神経をOFFとするか』です。

現代の生活では意識しないと交感神経がずーっと入りっぱなしになってしまうので、どう言う行動が副交感神経をONにするのか、交感神経をONにするのかを理解していると、より効率的に腸が整っていきます。

腸内環境を整える生活習慣

腸の状態を整える必要性を長々とお伝え致しましたが、早速『腸が整えう行動』についてご紹介していきます。

①睡眠

休息のための神経である副交感神経は、夕方からスイッチが入り始め深夜0時頃にピークを迎えます

なのでこの時間帯に寝ている事が非常に重要になります。

ただし、何はともあれ寝ればいいわけではなく『質の良い睡眠』がキーワードとなります。

『バランスの良い食事』と同じくらい汎用され使いまわされているものの抽象性の欠ける非常にわかりづらい表現です(笑)

自分の睡眠が質が良かったかどうかの判断基準として
 ・朝、サクッと目が覚めた!(理想は目覚ましなし)
 ・疲労感が残っていない!

です。

沼から這い上がるように布団から出てくる人がたまにいますが、それはどう見ても疲れが取れてないですよね(笑)

夜遅くまで置いているといつまでも交感神経のスイッチが入りっぱなしで、副交感神経へと切り替わらないので、腸も活動を始めることができません。

睡眠の質を上げる為に必要な行動は…
 ・夜の準備
 ・朝の行動
 ・食事

がキーワードとなります。

皆さんは『睡眠』を意識して夜の時間を過ごされていますか?

何も考えず、やりたい事をやっていると睡眠の質はどんどん落ちていってしまいます。

夕方以降は『寝ること』を意識して、寝る時間から逆算して行動することが重要です。

簡単に羅列しますと…
 ①寝る3時間前までに夕ご飯は終わらせる
 ②寝る1時間半前に入浴する
 ③寝る1時間前にはスマホを体から離し、部屋の明かりを暗くする

と言うのが理想的な寝る前の行動と言われています。

22時に就寝するとすると…
 ①夕飯は19時までに終わらせる
 ②20:30にはお風呂から出ている
 ③21時にはスマホを手放す
といった感じになります。

みなさん、どれくらいできていますか?

【①寝る3時間前までに夕ご飯を終わらせる】

寝しなの食事は体が休まらないので、可能であれば3時間前までに済ませておくと体や脳が睡眠に集中することができると言われています。

【②寝る1時間半前に入浴を終える】

また、体温が下がる事で眠気がでます

入浴により(湯船に浸かって)体温が上がりますが、体温が下がり眠気が誘発されるまでに90分くらいかかると言われています。

なので、寝る予定時刻の1時間半前には入浴を終えられていると理想的です。

【③寝る1時間前にはスマホを体から離し、部屋の明かりを暗くする】

現代人の課題であるスマホ手放せない問題。

これは色々な場所で言われている内容ではありますが、スマホが発するブルーライトは『日中の光』と言われるほど明るい光です。

睡眠ホルモンである『メラトニン』が分泌される条件として明るさがあり、暗くなる事で夜であることを認識してメラトニンが分泌され眠りへと入っていくのです。

しかし蛍光灯やスマホやPC・テレビからのブルーライトをいつまでも見ていると、いつまでも昼間である信号を送り続けている事になり、眠気を催さなくなります

また、携帯から発される電磁波も睡眠の質を落とします。

充電器に繋いで顔の横にスマホを置いて寝る…という行動は熟眠できない上に太る原因となる行動です。

アラームにスマホを使っている方もいるかと思いますが、スマホは寝室とは別の部屋に置き、目覚まし時計の使用がおすすめです。


寝る為の行動は夜だけ気をつけていれば良いわけではありません。

実は体の中では朝起きた時から寝るための準備は始まっているんです。

人間には体内時計なるものがあり、その時計の時刻で様々な生理反応が進んでいます。

しかし、体内時計は24時間20分程度で、24時間より少々長いと言われています。

20分くらい!と思うかもしれませんが、この20分をリセットしないとどんどん後ろへずれ込み、自然と夜型人間が完成します。

この体内時計をリセットする行動を朝するかどうかが夜の睡眠を左右します。

体内時計リセット行動とは…
 ①朝日を浴びる
 ②コップ1杯の水を勢いよく飲む
 ③(可能なら)朝散歩をする 
 ④朝食を食べる
 ⑤シャワーを浴びる

があります。

【①朝日を浴びる】

睡眠ホルモンであるメラトニンは日の光を浴びることで止まり、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が始まります。

蛍光灯やスマホの光で照度が足りずスイッチの役割を果たしません。

曇りであっても構いませんので、カーテンを開けて日の光を浴びてください。

朝日を浴びることでメラトニンの分泌がSTOPし、セロトニンの分泌が始まりますが、ここで『メラトニンが15時間後に分泌が再開する』という予約がスタートします。

メラトニンの分泌を一度止めてあげないと、夜になっても眠気が出てこないんです。

朝になってカーテンも開けずに活動を始めてしまうと、意志とは反して夜型人間へと移行していってしまいますので、ご注意ください!

【②コップ1杯の水を勢いよく飲む】

朝日を浴びただけでは今一つ押しが弱く、コップ一杯の水を勢いよく飲む事で更に体が覚醒へと近づきます。

消化器が夜間の睡眠中に働らき始めますが、ひと段落すると消化器もお休みします。

眠っている消化器を目覚めさせる為の方法として『冷たい水の一気飲み!』があります。

構造的に胃の下に大腸があるので、水を勢いよく飲んで胃が膨れると下にある大腸が押され、覚醒します。

いきなり朝食を入れてしまうのは、寝起きに100メートルダッシュさせるのと同義ですので、まずはウォーミングアップとして水を飲みましょう!

少量の水では胃が膨らまないのと、冷たいという温感刺激味も覚醒を促しますが、真冬に冷たい水を飲むきにはなりませんので、そこは気分によって温度調節していただけたらいいと思います!

【③(可能なら)朝散歩をする】

朝起きてから30分〜1時間以内にウォーキングをすると体が更に覚醒するのと、幸せホルモンであるセロトニンが分泌されるので、便秘解消・排便促進効果や感情の安定化などの嬉しい効果が期待されます。

時間は15分〜30分程度でOKです。

今ここ!に集中して歩く単調な行動が更にセロトニンの分泌を促してくれます。

【④朝食を食べる】

朝ご飯を食べる重要性は様々な観点で言われています。

ただ、ファスティングの観点からは朝は排泄の時間帯と言われている為、朝からお昼までの食事は控えるよう言われるケースが多いです。

それぞれに理屈があるのでその部分だけを切り取って採用するのはオススメできませんが、ご自身が続けやすくしっくりくるものを取り入れ、様々試して自分の体調が一番良くなるものを探してみてください。

朝食は1日の活動の始まりのエネルギー摂取なので、何を食べるかも重要になってきます。

一般的にいは朝食<昼食<夕食の順に量もカロリーも多くなる傾向がありますが、理想は朝食>昼食>夕食の順です。

ただ、朝から肉をガッツリ食べろ!という訳ではなく、玄米や雑穀米などの穀物と魚由来のタンパク質や食物繊維たっぷりの野菜や果物、豆類の植物性タンパク質を意識した食事が理想的です。

起き抜けにガッツリ朝食を食べる事は育ち盛りの子供でない限りは結構難しいと思うので、少し余裕を持って起きて、朝散歩が終わってから食べる!が理想的ですね!

【⑤シャワーを浴びる】

最後のダメ押しの一発です。

少々熱めのシャワーを浴びる事で、完全に覚醒され体内時計のリセットが完了します!

比較的、朝に余裕のある生活をしている人が少ないので、いきなりこれらを読んでも『ちょっと無理!』と思うかもしれませんが、朝の時間を制するものは人生を制すると言っても過言ではありません。

腸内環境が整ってくると朝型の生活も徐々に苦でなくなる傾向がある実感があるので、いきなり全部を行うのではなく、出来そうなものから出来そうな時に『やってみようかな!』と思えた時に挑戦してみてください!

②運動

腸内環境と運動とどう関係あるのか不思議に思われるかもしれませんが、腸内環境を整える効果のある運動は『有酸素運動』です。

息が切れたりストイックに自分を追い込むような無酸素運動ではありませんのでご安心んを!

有酸素運動は副交感神経を優位にする働きがあります。

また30分以上の有酸素運動は脂肪燃焼効果もあるので、続けているうちに自然と痩せたり体幹が鍛えられ姿勢も良くなります。

また、腸内細菌の多様性(種類と数)が増えたり、腸内細菌が産生する超スーパー物質の短鎖脂肪酸の産生量も増えることが研究の結果知られているので、運動をする動機づけになるのではないでしょうか?

朝の散歩を30分以上のウォーキングと兼ねてしまう事で、効果は倍増!

脂肪燃焼効果が1日持続するので、嬉しいことだらけですね!

③温活

体を温める事で副交感神経のスイッチがONになることも知られています。

また腸内細菌目線でも、活動しやすい温度があり、その温度が大体腸内温度が36.5~37℃程度と言われています。

麹菌は15℃くらいから活動(発酵)がスタートして、30℃になるとその活動がMAXになると言われています。

活動しやすい温度は人間の感覚と大体一緒です。

体温を上げる方法としては…
 ①ぬるま湯の湯船に浸かる
 ②”首”を温める
と言った方法が挙げられます。

【①ぬるま湯の湯船に浸かる】

入浴を入る上で重要なことは『深部体温を上げる』です。

入浴の条件として『40℃程度のお湯に10〜15分浸かる』です。

この温度や時間は目安なので、深部体温が上がるまでしっかり浸かれる温度と時間を押さえる事が重要になってきます。

熱いお湯(42℃程度)では深部体温が上がる前に限界を迎えてしまいます。

また、そこを我慢して変な汗が出るまで入るのは体温が上がりすぎてしまい逆効果です。

シャワーも表面温度しか上がらないので、深部体温を上げることにはつながりません。

熱いお湯での入浴やシャワーは交感神経のスイッチをONにしてしまうので、これから休もうとする就寝前に覚醒を促してしまうので、注意が必要です。

【②”首”を温める】

”首”とつく部分を温めると効率よく体温を温めることができます。

手首・足首・首。

冬にタートルネックやマフラーを巻くと暖を取れるのをイメージすると理解しやすいと思います。

手先・足先は体の末端に当たる部分なので冷えて血流が滞る事で冷えやすくなります。

物理的に温めて上げる事でも冷え対策にはなりますので、靴下・レッグウォーマー・手袋や袖丈の長い洋服などで意識して温めてみてください。

④飲水

”水分”ではなく”水”を皆さんどれくらい飲んでいますか?

患者さんとの会話で『水飲んでますか?』と聞くと『はい!結構飲んでますよ!』と返事が返ってくることが高頻度であります。

その『結構飲んでいる』内容を聞いてみると、往々にしてお茶・コーヒー・紅茶・ジュースなどいわゆる『水分』に該当するものです。

水と水分は異なります。

 水:蛇口を捻った時に出てくる透明な無味無臭の液体の事を
  (水道水の場合は味も匂いもありますが…w)
 水分:水以外の液体
と表現する事ができます。

最近では味のついていない水は飲みにくいと言う方が多く、水分ばかりを摂り1日”水”を飲まずに過ごす方も少なくありません。

水は生命維持にとって重要なファクターです。

・人間の体の60%が水
・水を摂らないと1週間と命は持たない!
・老廃物を体外へ排泄する尿の成分の99%は水。
・酸素や栄養を全身に運び老廃物を回収する血液の液体成分の90%は水。
・腸内の老廃物を体外へ排泄する便の60〜70%は水
・体内で栄養を分解したり再合成する反応で使われるのは水

と言った具合いで、人間の生命維持の随所で水が必要となってきます。

体の中や体外へ出ていく分の水を意識して補充しなければ、反応は滞り、老廃物が排泄されずに体内で停滞していきます。

良い成分で溢れていれば体は健康になりますし、悪い物質が溜まっていれば体は不健康になります。

腸内環境だけでなく、『水を飲む』という行動は人間が健康な心と体を保つ上で重要な要素なのです。

1日に1.5~2L程度は尿や汗や便や尿で体外へ出て行っているので、意識してその分以上の水を摂らないと体の中では深刻な水不足が起きてしまいます。

水不足ははっきりとした症状として現れませんので、『あっ!今、私水が不足してる!』と実感する事はありません。

ただ、水を意識的に毎日2〜3L摂れると、気付くと不調が解消されていたり、さらにはパフォーマンスが上がったり、体調を崩しにくくなったりと『そ言う言えば、最近体が軽いし、調子がいい!』と言う実感を得ることができます。

尿が真っ黄色とか、うんちがコロコロで硬いと言う時は完全に水が不足している状況です。

普段、水を飲み慣れていない方がいきなり1日2Lを目指すのはただの苦行であり、ストレスとなり週間として続けることができません。

自分の体や口に合う美味しいお水は必ずあります!

水を飲むコツとしては…

・大きな容器に朝の時点で水を用意して置く!
今日1日で飲む!午前中に飲む!と言うノルマを目の前に用意する。

・朝から午前中にかけてが勝負!
夕方以降の飲水は夜寝ている間の尿意の原因となり断眠になってしまうので、夕飯までに飲めるようにペース配分を考える。

・少量をこまめに飲む!
一気にがぶ飲みしても吸収されずにただ通過するだけです。
尿の色が透明な尿はただ体を素通りしているだけなので、薄くとも黄色い色がついているかどうかで1回に飲む量を調整してみてください。

・自分に合った水を見つける!
『水』と一言で言っても色々な種類があります。

水を飲む習慣を続けるにあたり、重要なことは『継続可能な自分好みの水を見つける』ことです。

大切なことは『続ける』事です。

高くて良いと言われる成分がたくさん入っていても口に合わなければ、すぐにその習慣は途絶えてしまいます。

水に限ったことではありませんが、頑張らなくても楽しんでストレスなく続けられるものを見つける必要があります。

なので、色々飲んでどんなお水が自分が好きなのかを探してみてください!

よく『おすすめのお水はありますか?』と聞かれますが、成分やその量は様々なので、どんな目的で水を飲むかでおすすめのお水は変わってきます。

いくらオススメされたからといって、自分が心から欲していなければ500mL500円のお水を1日2.5Lを毎日飲む!なんて現実的ではないですよね?

絶対に避けていただきたいのは『水道水』です。

日本の水は世界的にみてもキレイ!と言われますが、塩素で消毒しているので雑菌が少ないと言う意味ではキレイです。

日本の水道管の老朽化に伴い、水道水には塩素以外にも発がん性が認められているいるトリハロメタンなどの有害物質や水道管の成分が全部含まれてしまっています。

なので、飲むのには決しておすすめできない代物です。

なので、まず手軽に始られることとして『浄水器』の利用です。

金額で除去できる物質が異なりますので、その金額や除去項目はピンからキリまでありますが、『浄水器』と商品名の付いているものであれば、最低限のものは除去できますので、それ以降はご自身のお財布と相談しながら”継続可能な”ものをお選びください。

我が家では
 洗い物→水道水
 口に入るもの→浄水器
と用途を分けています。

お米やコーヒーなど浄水器を通すだけで味が立ち所に美味しく変化していきますので、まだお家に浄水器を導入していない方は浄水器の導入を検討してみてください!

ストレスとの向き合い方

最後に…腸内環境を荒らす要因の一つのストレスがあります。

腸内環境を荒らす原因はストレス以外にも様々ありますが、何につけ問題となるのがストレスです。

ストレスが腸内環境に悪影響を及ぼす理由として…
 ①交感神経のスイッチがONになる
 ②活性酸素が発生
 ③ストレス解消の為に脳が暴走する

などが挙げられます。

【①交感神経のスイッチがONになる】

繰り返しになりますが、腸は『副交感神経』の支配を受けています。

交感神経のスイッチがONになると自動的に副交感神経のスイッチはOFFとなる為、腸の働きが停滞し腸の内容物の消化が進まず、停滞し腐敗し有害物質が作りだされ、腸内細菌も有益菌が減り劣悪な環境へ一直線。

【②活性酸素が発生】

生命を維持する上で酸素は必要不可欠ですが、体内に入ると活性酸素という細胞障害性の強い代物に姿を変えます。

免疫反応の一種として細菌やウィルスやがん細胞と戦うために免疫細胞が活性酸素を利用するので、全く悪い訳ではありませんが、現代の生活では活性酸素が発生する状況が余りにも多すぎるので、その害が問題視されています。

活性酸素は体の『サビ』の原因で、体のサビが老化の原因と言われています。(加齢≠老化、体のサビ=老化)

腸内細菌はこの活性酸素に弱いので、活性酸素が大量の発生してしまうと腸内環境が荒れてしまいます。

腸が荒れると心や体の不調に繋がるので、活性酸素対策が腸活に重要です。

【③ストレス解消の為に脳が暴走する】

心や体にストレスが掛かると、脳がそのストレスを解消しようと命令を出します。

その命令とは…
 ・脂っこいものを欲する
 ・甘いものを欲する
です。

ストレスが強くかかった時、食欲が暴走する事があります。

胃が膨れる事で一瞬副交感神経が優位になるので、脳が急場凌ぎとして食欲を暴発させます。

特に脂っこいものや甘いものと言った、口に入れた瞬間に強い味覚を感じるものを食べる衝動を発動させます。

脳や体として緊急事態ですので、お腹が空いていなくても食べない方がいいとわかっていても、無性に食べたくなるんです。

お腹が空いていない=胃や腸に食べ物が残っている=消化が終わっていない

と言う状況ですので、その状況で次の食べ物を入れてしまうと消化器が休まる暇が無く、消化不良や胃もたれなどの不調の原因となります。


ストレスが掛かると死亡率が増加すると言われていますが、ストレスのない人生はありません。

『ストレス=悪いもの』と考えると死亡リスクの増加につながりますが、『ストレス=人生のスパイス』としていい刺激と捉えると、ストレスを感じていない人より死亡リスクが下がることが研究でわかっています。

ストレスもチリツモで溜まっていきます。

キャパが超えるまで溜め込み、爆発してから対策を講じようとするので手遅れになるケースも少なありません。

大切な事は毎日の生活の中で意識的にストレスが小さいうちに解消していくと言うこと。

ストレスとの向き合い方に関してまとめた記事があるので、そちらも併せてお読みください!(後で戻ってきてね!)

最後に…

腸内環境を整える行動とは『自律神経バランスを整える行動』であり『副交感神経のスイッチをONにする行動』です。

自分自身と向き合い、自分自身が心地よくリラックスできる状況や環境をどう作るか、作れているのかを意識する行動の連続でもあります。

今回ご紹介して行動全てを今日から始めてください!と言っても無理な事は百も承知ですし、そのような事を言うつもりはありません。
ご安心ください!

『腸活始めてみようかな!』と言った時に、一から情報を収集し始めるのではせっかくのやる気も知識を得た頃には薄らいでいる可能性もあるので、”その時”に直ぐに行動に移せるように手元に置いておいて下さい!

少々長くなり、『結局ないにするの?』って思った方に次のセンテンスで簡単に結論だけまとめておきますね!

それではここまで、長々と読んでくださり、ありがとうございました!

やってみようカナ!と思えるものがあれば嬉しいです!

試験に出るのでおさらい

腸内環境を整える
 =①腸内細菌を増やす + ②腸を整える

腸内細菌を増やす行動=食事・飲水
腸を整える行動=睡眠・運動・温活・飲水

腸内環境を整える上で『自律神経バランス』が重要!

 自律神経=交感神経+副交感神経
  交感神経=活動の為の神経、日中にONになる
  副交感神経=休息の為の神経、夕方から夜にかけてONになる

腸は副交感神経支配なので、副交感神経をONにする行動を意識する。

腸内環境を整える生活習慣=副交感神経をONにする生活習慣
 ①睡眠 / ②運動 / ③温活 / ④飲水

【睡眠】
・副交感神経の活動がMAXになるのは深夜。その時間帯に寝ている。
・0時までには入眠していることが理想!
・寝る3時間前から寝る準備を始める
・朝起きてから既に寝る準備が始まっている

【運動】
・有酸素運動が副交感神経をONにする!

【温活】
・体が芯から温まると副交感神経がONになる。
 腸の温度=深部体温=脇の下の温度

・深部体温を上げる方法
 ①入浴…40℃15〜20分が目安
 ②”首”を温める…足首・手首・首を物理的に温める

【飲水】
・水と水分は違う!

・生命維持に水が絶対的に重要!
 ①人間の成分の60%が水
 ②血液の液体成分の90%が水
 ③尿の成分の99%が水
 ④便の固体成分の60〜70%が水

・何もしなくても1日2Lくらいは体から損失している!
 →1日2〜3Lが毎日コンスタントに取れると人生が激変!

・水を飲むコツ
 ①朝起きてから午前中にかけてが勝負!
 ②夕飯以降は控える
 ③少量をこまめに回数分けて飲むと体への吸収がUP! 
 ④尿の色が薄い黄色を目指して飲もう!

・飲み続けらえるお味と維持コストの”水”を選ぶ!
 水道水は有害物質がたくさん含まれているので、浄水器やウォーターボトルなどの美味しいお水をchoice!

【ストレスとうまく付き合う】
ストレスは腸内環境を荒らす要因の一つ!
 ①交感神経が優位になる
 ②活性酸素が発生する
 ③ストレス解消しようと脳が食欲を暴走させる

ストレスは人生のスパイス!決して全面的に悪い訳ではない!
ストレスは爆発する前に小さい段階からこまめに解消しておく!


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ふくふくゴハン

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【資格】

薬剤師
腸内フローラ検査アドバイザー・プロ
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