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「器用」なんていうものはない

最近は仕事の鬼と化していたのですがようやく波がおさまり始めました。
とは言っても自分のバンドのレコーディングはまだ続いていてこれからがギター入れ本番。


SHOWROOMの僕が配信しているルーム「居酒屋 福ちゃん」でレコーディングを生中継していたのでご覧になられた方もいたかもしれませんがベース、ドラムのお二人がとても良いテイクを録ってくれたのであとはギター次第で作品の良し悪しが左右されてしまいます。

気合いを入れてこれから取り組んでいきます。
完成までもう少しかかりますがレコーディングの所感や裏話、事前に準備した事などもnoteで書いていきますので興味のある方はぜひぜひ経過を見ていただければと思います。



さて今日は会社を経営している知人と話をしていた時に思った事をつらつらと書いていこうと思います。



「私は器用じゃないんで。」



例えば折り紙を折ったりする物理的な「器用」もあれば、

物事を同時に進める「器用」もあります。



一般論から言えばどちらの「器用」というのも存在していて手先が器用な人が作ったものと上手く出来なかった自分の物とを比べたり、


いくつも抱えている案件を忙しいにも関わらず次々とクリアしていく人を羨ましがったり。


しかしながら知人と話していた時に一致したのが「器用」というのは物事から逃げる為の体のよい言葉だという事でした。


細かい作業を積み上げて物を作り上げる場合やいくつもの物事を同時にこなす場合に必要な能力は、


考える事、先を想像する事、根気


です。

例えば物を作る時細かい作業をこなせる事を器用と言いますが人間の手は皆動き方は同じな訳です。

違うのはそこに微妙な動きを考えながら動かしているかどうかです。


例えばギターで言えばコードは弾けるけどソロなど一本一本弦を弾く事になるとどうも苦手で押さえた弦とは違う弦を弾いてしまったりするという人がいます。

その場合考えなければいけないのは手の振り方です。
コードは大きく振って全ての弦を通り抜ける訳ですが単音の場合は全ての弦を弾けず当然手の振りはコードを弾く場合より狭くなります。



コードを弾くように弾いていては弾けないのは当然です。

コードを弾く場合正しいフォームであれば肘がギターのボディに固定し、その肘から手を振るのですがソロなどの単音を弾く場合は多くのギタリストが肘ではなく手首をブリッジを固定し手首の動きで弾きます。



そうする事でコードの時とは違い手の振れる範囲が狭まり細かなフレーズや早く弾く事ができるようになります。

またギタリストによってはピックを持っている手の小指をギターのボディに当てたまま弾いたりもします。
これで手の振り幅を制限して細かいフレーズに対応するのです。



このように物事にはできない理由が必ずあってそれを「不器用だからできない」「あの人は器用だから」と片付けるのは意味がなく不要な考え方なのです。


多くの仕事量を効率よくこなす「器用」もフタを開けてみれば、


「今やっている事の次に何をして、それが一旦片付いたらこちらを先にここまで片付けて」と考えて行動しているだけなのです。


これを「器用」という言葉で片付ける人ほど物事をじっくり考えずその場の雰囲気だけで取り組んだりしているように思います。


そしてそういう人ほどいきなり結果を出そうとします。



しかし全ての物事がいきなりできる程世の中甘くありません。





ポジティブに考えれば人は一様に同じ作りになっている訳ですから別の人がやっている事でできない事は無いはずなのです。


物作りの職人さんたちも日夜考えながら正しい動きを何度も重ねてそれが自然に考えないでもできるようになっていったので外から見ればそれが「器用」に見えてしまうだけなのです。


考えながら根気よく続ける事が楽器にしても何にしても物事の上達には必要でうわべだけの「器用」に惑わされてはいけないと僕自身は思うのです。


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