#182 企業変革はミドルマネジメント層から引き起こそう
ここ数年の急激な環境変化があり、未来に対する未確定要素も多くなっています。そのため、多くの企業で変革が求められています。また、コロナ禍で緊急事態宣言が出るとか出ないとかという状況で、今年中の方向性すら見えていない状況の人も多いのかと思います。
そこで、気になるのはトップマネジメント層が変革を起こすことを待つという姿勢ではほとんどうまくいかないのではないかという点です。もちろん、トップマネジメントまで出世した人は優秀な人が多いです。
また、年齢的にもそれほど長い期間これから働くわけではないので、どうしても自分が働く期間のことを意識してしまうのは仕方がないことです。でも、私としては変革を起こせるのはミドルマネジメント層が適任だと思っています。
ここで、ミドルマネジメント層とは課長とか部長と言われている人たちで、年齢的には40~50歳位が多いでしょう。是非、そういった人たちに立ち上がって今働いている会社の変革を担った欲しい。
ミドルマネジメント層に対する期待
ミドルマネジメント層は自分の力だけで組織を動かすのが難しい部分があると思いますが、10~20年後に会社を中心となって動かしていける人たちです。
組織変革は年単位でゆっくりとした動きになるので、10年後に会社の中心人物になる人達が自分たちのイメージする理想の未来に向かって会社を変えていかないとダメなのです。
そういった人たちは現場の中心人物でもあるので、日常業務で手一杯というのも事実でしょう。それでも、出来る人たちは忙しい日常業務の合間に変革を起こすための活動をしている人も少なからずいます。
そういったメンバーが多い企業が将来的に大きな成長につながると思っています。また、そういった活動を制限してしまうような会社は近い将来停滞してしまうこともあるでしょう。
ミドルマネジメント層にとっては自分がこれから仕事をしていく会社なので、良い会社になって欲しいとは思っているはずです。自分たちが会社を良くしていくという気概を持って前に進んでいってもらいたいところです。
自分が中心になって活動した経験は大切
特に大企業のミドルマネジメント層の方は自分一人で全ての仕事をした経験がある人は少ないのだと思います。どうしても、細分化した仕事を自分の役割だけをやることが多くなります。
それが大企業での仕事のやり方ですし、それ以外のことを求めるとしたら、自分でビジネスを一人で立ち上げたり、ベンチャーなどで自分がなんでもやらないといけない環境で何年も揉まれている必要があります。
そういった環境では、自分が動かないと何も始まりません。何なら予算ですら、自分で外部から確保しないといけないことだってあるでしょう。そういった緊迫感を持った環境で細かいところまで自分で気にして仕事に取り組んだことは本当にビジネスマンとしての成長につながります。
下手な大企業で10年働くよりも、ベンチャーで1年もまれた方が飛躍的な成長を手にすることが多いです。そこまでの環境でなくても、大企業内で自分の仕事のテリトリーを自主的に広げていくことは可能です。
自分たちが中心になって勉強会を開いても良いし、新事業ネタを企画するなども出来るはずです。要は言い訳をせずに、やらなければいけないことから逃げない勇気が必要です。
未来を作れるのは自分たち次第
自分たちが中心になる10年後にワクワクできる未来を想像できるのは若手から中堅だけに与えられた特権です。逆にそういった世代がしっかりしないと10年後にその会社はなくなってしまう可能性も出てきます。
大企業はつぶれないという間違った考えを持っている人も多いですし、実際に働いている多くの人はそういったことを実感として持っているでしょう。でも、そんなことはないのです。
そういったことを考えると、ミドルマネジメント層が企業変革を自分ゴトとして捉えて、行動を起こさないとダメなのです。未来を作るのは若手から中堅層のやることです。
それをしっかりと意識して会社の発展や自己成長の実現に向けて努力していける人だけが勝ち残っていけます。まずは自分や自分が所属する組織のあるべき姿をしっかりと考えて、自分ができる変革を考えてみましょう。
特に難しいことではないです。自分が今問題意識を持っていることを改善していく方向にしていけば良いのです。下記のような感じで自分なりに考えていましょう。
・部署内でみんなが気楽に意見交換できる環境にする
・若手から積極的な提案がでるような環境を作る
・毎朝爽やかな挨拶をみんなができるようにする
・困ったときは皆が自発的に手伝ってフォローするような雰囲気を作る
そして、一番大切なのはこういったことが実現できたときに、自分や周囲の人がワクワクできるような職場にしていけることです。価値観は人それぞれなので、自分なりに考えていけるのが一番です。
今日は信念ということもあり、会社の変革という内容の記事を書いてみました。一人では小さい変革しか起こせないかもしれません。それでも、その小さい変化すら起こせない人は飛躍的な成長を実現できません。
また、そういった挑戦を出来る人がいないような企業は近い将来停滞してしまうことも危惧されます。そんな会社にずっと働いていたいですか?ミドルマネジメント層は自分に続く若手に希望を与えないと存在価値はないのです。
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