79年目の広島原爆の日
1945年8月6日のアメリカ軍B29爆撃機からの広島原爆投下から79年です。テレビで平和記念式典を視聴、8時15分に西の空に黙祷しました。
広島市松井市長や広島県知事らのメッセージ。児童代表の二人のメッセージも心がこもっていて胸に刺さりました。被曝者や遺族の声に耳を傾け、私たち一人一人がこの原爆について知り学び語り継がねばなりません。
記念日報道、アニバーサリー・ジャーナリズムと言われても、この8月に原爆や戦争を皆で思い出し語り継ぐ、集合的記憶として、風化させない努力が大事だと思います。原爆被害者の方々、遺族の方々も高齢化が進んでいますが、その声を聞き語り継ぐことも、戦争についてのリスクコミュニケーションです。
一般市民を巻き込み大量に殺戮する原水爆、一般市民を標的とした戦略爆撃は人道主義に反する戦争犯罪だと考えます。広島長崎の原爆投下をはじめ、東京大空襲など日本各地への空襲、米英軍のドレスデン空爆、ドイツ軍のゲルニカ空爆、日本軍も日中戦争で重慶を無差別爆撃しました。無差別に一般市民を殺戮する戦略爆撃に反対します。現在もそれはロシア・ウクライナ戦争において、イスラエルのガザ地区パレスチナ侵攻においても、戦闘機や巡航ミサイル、ドローンによって実行されています。
核抑止力を否定し、核廃絶を世界に訴える。日本の一国平和主義ではなく世界にこのメッセージを伝え、世界の平和構築に繋げねばなりません。それは、人間の安全保障、人権の安全保障の現在でも変わりません。
今日8月6日、福田ゼミ4年生が広島平和公園周辺で平和構築研究のためのアンケート調査を実施しています。日本大学危機管理学部・福田充研究室は、世界の平和構築のための研究をこれからも続けます。ご指導よろしくお願いします。