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部活動の地域移行について

近年、学校の部活動が廃止されることが社会問題になっています。なぜそのようになってしまったのか、色々まとめてみました。



部活動地域移行とは?

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部活動地域移行とは、部活動の運営を学校の教員が担っていたのが、これから楽団やクラブチームなどの地域の活動や団体に移行すること。2023年頃から来年にかけて、段階的に地域移行をしており、地域によって実施され進んでいるところもある。
市区町村が地域の団体と連携したり、スポーツ協会が主体となって運営したり、様々。

なぜ地域移行が必要になるのか?

  • 近年教員の多忙化が問題になり、教員の勤務負担を減らすため。

  • 少子化が進んでおり、今後子どもの人数が減ることで、部活動の維持が難しくなり、将来生徒がスポーツや文化芸術を継続して親しむ機会を確保するため。

地域移行によって得られるもの。

  • 教員の負担が減る。授業やテストの準備などの本来の業務に集中できる。

  • 地域の方々との交流ができ、地域の活性化に繋がる。

  • 学校にはできない活動ができ、活動の選択肢が増え、強要されにくい。

  • 専門的なスキルが学べる。

地域移行で起こる問題。

  • 団体や指導者が不足していて、引き受け先の確保が難しい。

  • 指導の過熱化。

  • 連携がうまくいかず、活性化したりしなかったり地域ごとの差が出る。

生徒や保護者の方の影響。

  • 会場までの送迎や費用など(習い事扱いになるため)家庭の負担が大きくなる。

  • 子どもによってはやりたいことや興味あることが見つからなくて参加できないことも…。

  • 子どもの居場所が減る。

  • 人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性が高い。(揉め事、暴力など…。)

教員の影響

  • 生徒との交流が減り、関係性が作りにくくなる。

  • 地域との連携がうまくいかないと、かえって負担が増えてしまう。

わたしの考え、経験談。

学校の部活動は継続してほしい。

学校の部活動を通じて、大人になっても続けられる趣味やきっかけづくりになったり、厳しさや礼儀、根性、忍耐力などが得られたりと、人材育成にも繋がるから。
私は部活動の経験があるからこそ、趣味のフルートや吹奏楽、お仕事も長く続けられています。大人になってからも学校の部活動の経験があって良かったなぁと感じています。

部活動が楽しくて学校に行っていた。

私は中学生の時、吹奏楽部に所属していました。

授業や勉強が苦手でも、部活動で楽器を演奏したり、合奏したりするのが楽しくて、部活があるから頑張れる!と学校での楽しみを作っていました。夏のコンクールやアンサンブルコンテストに向けて、厳しい練習や指導にも耐え、先生や先輩方にたくさん怒られ、先輩として後輩を指導できず、厳しいこといっぱい言われて、辛いこと悩んだこともたくさんありました。当時は逃げ出したいほどしんどかったけど、今思えば、部活動の経験が私の原点になっていました。

部活動は学生のうちしかできない。

仲間と目標に向かって練習したり、仲を深めたり、成果を出したり、切磋琢磨できるのも学校の部活動でしかできない。
中学生で吹奏楽部に所属していた時は、先生や部員ひとりひとりが吹奏楽に真剣に向き合って、時にぶつかったり、意見の食い違いはあったりしても、お互い成長できたし、青春の思い出になった。

部活動が無くなると失われるものがたくさんある。

  • 学校に行く楽しみ、きっかけ。

  • 先輩後輩の上下関係。礼儀、敬意。

  • 大会やコンクール、学校祭や演奏会など活躍の場、成長の機会。

  • 部活動紹介や壮行会など、アピールの機会。

  • 青春の思い出。etc…

部活動が好き、やりがいを感じている、生徒や教員も多いのではないでしょうか?
部活動がきっかけでスポーツや芸術に親しみを持つようになり、大人になっても趣味になって続けられる…。教員も部活動を指導することで、子どもたちの成長が見られて、刺激もらって、お互い成長しあえる…。そんな経験、学校の部活でしかできない…。

部活動を廃止してはいけない。

部活動は学校教育の一環として行われ、生徒や教員、異年齢との交流や人間関係構築、自立性や協調性、責任感など…育成することが目的とされています。
もし部活動がなかったら、生徒の居場所や輝ける場所が無くなる、勉強がおろそかになってしまう、生徒が問題行動を起こすなど悪い影響が出てしまう。
部活は本当に学校生活にとって大事な役割を担っているからこそ、なくしてはいけない。

地域移行もうまくいかない。

学校の部活動と地域の楽団やクラブチームなどの交流は素敵だと思います。いきなり地域移行されるよりかは年に何回かジョイントコンサートや試合などで交流する機会を増やしていって、徐々に移籍していくことも考えたけど…、難しい問題ですね…。

楽団やクラブチームなどの指導者は学校の部活動の顧問の先生とは違い、教員免許を持っていない方も多くいる。技術指導はできるが、生活指導や生徒の成長を促すことはなかなかできない。また指導者から体罰や暴言など不適切な指導を受けられることもある…。
人間関係も他校の生徒や色々な大人たちと関わっていくことになるから、それなりに複雑になっていくと思うし、学校の部活動で得られる礼儀、主体性、根性、協調性などはなかなか得られず、成長の機会は奪われる。主体性がない、壁にぶつかっても根性なくすぐやめてしまうケースになるかもしれない…。

最後に伝えたいこと…。

ここまで部活動の地域移行についての紹介や私の考えや経験談などたくさんお届けしました〜✨長くなってしまいすみません🙇
私の経験談から、部活動廃止されると失われるもの、問題となるものが深掘りできました。
生徒の将来のためにも、保護者の方のためにも、部活動は続けて欲しいなぁと思いました。









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