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立ち上げメンバーの闘い7:闘いの終わり~感謝と誇り~

【私は私を見失っていた】


転職から二年を過ぎて、一気に壊れていった。

【透明人間回避の努力が招いた負の連鎖】


必死にもがく程、心身は蝕まれていった

ガリガリに痩せ細り
顔つきは穏やかさが無くなり
笑顔は消え去り
髪は薄くなり
人と接していない時は常にヒステリックな状態になり

私は別人に変わっていた。

《何のために仕事して、何のために生きているのか》

一番最低だった私の姿。

いつも笑顔でピュアな子どもに、八つ当りついでに厳しく怒ってばかりの最悪な接し方をし始めたこと。

自覚はあった。

我に返った時、子どもに謝ったりもした。

子どもは感情の起伏が激しい理不尽な私に戸惑い、私は子どもを沢山傷付けてしまって、わけがわからなくなっていた。

私は母親として、子どもを守るために仕事をして生きているんじゃないの?

そんな当たり前のことを忘れてしまっていた。


【全ての中心は「仕事」】


順番がおかしくなっていた。

《主治医からの提案》

元々離婚してから心労でメンタルが不安定だったこともあり、心療内科へ通院していた。

変わり行く私の心身の状況を主治医は気づいていた。

通院の度に様々な指摘を受け、主治医は色々な提案もしてくれた。

評価や人目を気にする余り、過剰に頑張り過ぎる私の性格を見抜いている主治医は、二週間の休職をするようにと診断書を書いてくれた。

それは、私にとって白旗をあげることに等しかった。

精神的なことが原因で休職するなんて、恥ずかしくて負けを認めたようなもんだって。

休職してみたものの…

仕事が気になって仕方ない。
上司の仕事が回らない。

結局、ひっそり仕事してしまった

ただ、そこまでガツガツやるわけでもなく、子どもとお出かけしたり、親子で平和に楽しく過ごす時間を優先にした。


【休職明けから】


復職後、私はまた同じ状況を作ってしまった

休職中は、仕事を休むだけではなく、働き方なり自分の心身の整理整頓をする時間だったはず。

《主治医からの厳しい言葉》

『あなたが入院したり死んでしまったら、お子さんは路頭に迷うんだよ!

あなたが優先すべきはお子さんでしょ!

母親であることが一番大切なのはわかってるよね!

今の会社を辞めない限り、今日にでもあなたは破滅する!

直ぐに診断書を書くから、退職しなさい!』

愛のあるお叱りに、涙が止まらなかった。

自分をリセット出来た瞬間だった。

主治医は傷病手当金の存在を同時に教えてくれた。
養生しながら生活に困らない程度の給付金があることで、何とかなるからと。

自律神経失調症で通院していたが、その時には重度の精神状態に追い込まれていた。

気分変調症、パニック障害、睡眠障害

私の精神は完全に崩壊していた。


【会社との別れ】


社長と上司に、私の本当の現状や子どもとの状況も全て話し、退職する旨を伝えた。

《社長と上司からの言葉》

辞めるのではなくて、しばらく休んで、体調回復してきたら復帰じゃだめなのかな。
君が必要なんだよ。

引き留めてくださって有り難かった。
私の存在は一応あったんだって嬉しかった


でも完全に会社を断つことをしなければ解決しないことは既にわかっていたし、何年も診てくれている主治医の思いをしっかり受け止めていたから、その言葉に感謝しつつ、退職することを認めていただいた。


【二年半を通して】

今でも私は、この会社で働いたことを誇りに思っている。

  • 会社の基盤を作り上げる一員になれたこと。

  • 憧れの上司の右腕になれたこと。

  • 立ち上げ当初から苦楽を共にみんなで同じ方向を見て頑張れたこと。

本当に貴重な経験をしたし、何より会社がどんどん大きくなって行って嬉しかった。

働いていれば小さな不満も出てくる。

でも私は嫌な気持ちなんて一つもないし、辞めてからも悪口も言ったことがない。

《胸を張って言えること》

「私はこの会社の立ち上げ初期メンバーです」


私に沢山の経験と学びを与えてくださって、社会人として大きく成長させてくださったことに一生感謝です。

この業界を大好きにしてくださって有難うございます!

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