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2022年 入選短歌のまとめ

なぜかしら結婚していく男たち私の次にできた彼女と

(日経歌壇 穂村弘先生選 2022.3.5)


メルカリの引越しセールが増えてきて春の気配をスマホで覗く

(読売歌壇 黒瀬珂瀾(からん)先生選 2022.4.18)


ふと触れたゆびさきのこといやでなくそのまま時を受け入れている

(NHK短歌テキスト2022年6月号 

 4月の入選歌 江戸雪先生選「恋のはじまり」佳作) 


丑(うし)の日にうなぎはあるけどレトルトで賞味期限の納豆食べる

(毎日歌壇 米川千嘉子先生選 2022.8.9)


花束を飾ればその日が輝いてまた来年は今日が記念日

(NHK短歌テキスト2022年10月号 

 8月の入選歌 江戸雪先生選「記念日」佳作) 


視線さえ合わせぬように確かめる心の磁力きみに向いてる

(『かりん』第43回全国大会誌上歌会にて

  選者・編集委員各20首選出のうち、合計4票獲得) 


解(わか)ろうと思う気持ちが空まわり街路樹の影つなげて歩く

(毎日歌壇 米川千嘉子先生選 2022.11.21)


小説の「註」で私は知ったのに いま町内会でハロウィンがある

(日経歌壇 穂村弘先生選 2022.12.10)


同僚と恋の話をしたことを笑っていたねひと月前は

(NHK短歌テキスト2023年1月号 

 2022年11月の入選歌 江戸雪先生選「心移り」佳作)


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