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朝の2分。心の健康をチェックする、朝投稿。

毎朝の日課にしていることの一つに、その日1日の予定をSlackに投稿する、というものがあります。

いわゆる出勤報告。出勤時間の打刻も兼ねていて、その日1日の

・やること一覧
・その日の気分など一言
(頭にぼんやり浮かんでいること、何か伝えたいこと)

を2-3分くらいでバーーっと書き出すようにしています。

仕事終わりに書く「日報」とは別に、かれこれ10年くらい前から、1日の仕事のはじまりに書き出し整理して、投稿しています。(昔はメールでした)

やることを朝に書き出す効能は、いくつかあります。

一つは、「本当にやる必要のある仕事」に気づくため。朝、慌ただしく打合せやメール返信からはじめ、その日に舞い込む各所連絡・相談対応を手当り次第にしている...と気づくと夕方に、あ、あれできていない...ということが結構あるんですね。

朝投稿は、1週間、1日の中で「前へ進めたい」ことを手元にたぐり寄せて、それをやる時間を確保しようとするーーという効能があります。

もう一つは、「終わりを決めることで気持ちよく休める」ということ。リモートワークをしている人の中で、「仕事のやりすぎ」に悩んでいる人は多いそうです。定時になると帰りはじめる人がいたり、消灯されるオフィスとは異なり、自宅では終業を知らせる「なにか」がなく、家事などで一時的に中断したとしても、夜な夜な再開して漫然と働き続けてしまうーーということも。

1日のはじまりに「ここまでやろう」のゴールイメージをもってスタートすることで、時間の密度も濃くなりますし、それができたら「終わり」という達成感を得られて、気持ちよく休もう、とスイッチが切り替わるんですね。

そして最後の一つ。これが一番大きなことだと最近実感しているんですが、自分の心の不調に気づきやすくなる、というのが3番目の効能です。

どういうことかというと、朝投稿する際に、やること以外に一言、その日の気分や感じていることを書き出すようにしています。

頭がクリアで体が軽いときは、スラスラとその日やることや考えていることを言葉にしていける。一方で、頭が重く憂鬱な出来事を引きずっているときは、やることは何とか書き出せても、「一言」がどうしてもでてこず、書いては消して、書いては消して...を繰り返し、でも書けず。「おはようございます〜!」と書いてお終い。

だから何も書けないときは、情報や気持ちのめぐりが悪い時。「あ、いま調子悪いんだな〜」と客観的に慣れるので、少し早めに休もう、お風呂に眺めに浸かろう、ちょっと走って汗流してこようかなとか、早め早めに対処することができます。

朝投稿は、勤怠報告も兼ねていて、自分個人だけでなく、チームで運用しています。そうすると、チームメンバーのタスク状況を共有できる以外に、なんとなくお互いの様子がわかるようになります。

いつもは投稿を忘れない人が、立て続けに投稿忘れや遅延をしていると、「仕事が詰まってきてるのかな?余裕がなくなってきてるのかも」と気づけたり、やること以外の一言投稿から、日々のちょっとした変化が見えやすくなります。(思い違いな場合もあるので、あくまで「サインの一つ」として。詳しくは1on1など別の機会にフォローするようにしています)

まさに、「心のパロメーター」。朝。ほんの少しの時間が、仕事と心の健康を保つことにつながっている。

チームでの運用についてはまた別の機会に、詳しく書いてみたいと思います。


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