参考にしたいスポーツ現場の「循環」
「新しいユニフォームつくりませんか?」
15年前、スポーツメーカー施設に務めていた頃、毎年のように新ユニフォームの提案をしていました。スポーツチームや少年団といった大所帯のユニフォーム受注は売上げも利益も大きかったんです。
「1年前に新しくしたばかりですよ」
そうお客様に言われても、
「心機一転どうですか」であるとか、
「今年のトレンドはこれなんですよ」などとはぐらかし、
なんとかして新しいユニフォームの購入を検討してもらっていました。
いま思えば、
相手の立場で物事を考えられない営業スタイルに
目も当てられない気持ちです。
そして、
新しくユニフォームを揃えていただいたとしても、「古いユニフォーム」のことに思いを巡らす想像力は1ミリも持ち合わせていませんでした。
「買ってくれさえすればいい」
恥ずかしながら、
そんな気持ちだったかもしれません。
15年経ち、
僕も社会もすこしずつ変化しています。
東京マラソンのボランティアウェアは年号表記のないデザインを採用。
これまでは「2020」などの年号を記載していたけれど、大会年度に関わらず着用してもらえるように、年号表記のないデザインを採用することにしたそうです。
当日にランナーに提供した給水ペットボトルは、繊維にリサイクルされ、ボランティアウェアに生まれ変わります。大会フラッグはバッグとして再利用することが決まっています。
スポーツ現場でも、
これからできることもたくさん。
穴があいてしまった靴下の行方や、
折れてしまったホッケースティック。
着なくなった記念Tシャツや
大会でいただく抱えられない程の量のペットボトルたち。
メンタルコーチとしてだけでなく、
スポーツの「循環」に目を向けた取り組みも、
あらためてやっていきたいです。
4月22日の国際マザーアースデイから2週間、
海士町のホテルEntôで「循環」をテーマにちいさな博物館を開催します。
僕たちが暮らす島には目に見える循環だけでなく、
その奥にある目に見えないけれど大切にしたい循環もたくさん。
ぜひ足を運んでくれたら嬉しいです!
よろしければサポートをお願いします!離島に住む子どもたちがより充実した教育や経験のできる機会へと活用させて頂きます。